ランキング | 2021-02-05

ナイジェリアの未上場上スタートアップ企業・時価総額(≒資産調達額)ランキングTop10

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ナイジェリアの未上場上スタートアップ企業・時価総額(≒資産調達額)ランキングTop10

ナイジェリアのスタートアップ企業を、未上場の企業に焦点を絞り、資産調達額(≒時価総額)順に紹介していきます。

【ナイジェリアの未上場上スタートアップ企業・時価総額(≒資産調達額)ランキングTop10】
10位 Babban Gona(2,400万$)
9位 Zinox Technologies(2,500万$)
8位 Boomplay(2,550万$)
7位 Rensource Energy(2,680万$)
6位 Kobo360(3,730万$)
5位 PalmPay(4,000万$)
4位 iSON Xperiences(5,100万$)
3位 MainOne(1億$)
2位 Opay(1億7,000万$)
1位 IHS Towers(6億5,200万$)
※未上場企業の資産調達額は、時価総額とほぼイコールであると考え、資産調達額(≒時価総額)の順にスタートアップ企業を紹介していきます
(2020年10月末時点)

本記事で紹介する多くの企業は、インターネット関連のサービスを提供しています。特に、消費者用のモバイルアプリを開発している企業が多いことに、記事を読み進めていくと気付くでしょう。
ナイジェリアの発展とともに、インターネットやスマートフォン関連のニーズが高まっていることが、顕著に表れる結果となりました。

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング10位】Babban Gona

Babban Gonaは、ナイジェリアで農業フランチャイズを展開するスタートアップ。2012年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,400万$です。

Babban Gonaには100万人を超える農家・農業従事者が参加しており、「彼らにもっとお金を稼がせること」をミッションとしています。

単に「農業に必要なノウハウや、効率化のためのプロセスを共有する」のではなく、幅広い観点から農家をサポートするのが、Babban Gonaの特徴。
・金融サービス
・農機具の投入
・人材開発
・マーケティング
の4つをバランスよく取り入れ、農業従事者の「稼ぐためのノウハウ」を育成します。

Babban Gona
主要拠点:ラゴス
設立:2012年
推定従業員数:501名
資金調達額(≒時価総額):2,400万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング9位】Zinox Technologies

Zinox Technologiesは、ナイジェリアのICT・コンピューターメーカーをリードする企業。2001年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,500万$です。

同じくナイジェリアでECを運営する「konga」を買収した企業としても、名前が知られるZinox Technologies。自社に関連するテクノロジーを積極的に取り入れ、ナイジェリアにICTの普及と発展をもたらしています。

Zinox Technologiesのテクノロジーは、ビジネスの場だけでなく、家庭や学校におけるあらゆる課題解決を目的としたもの。PCやタブレットはもちろん、家電製品や発電機まで、さまざまな製品を開発・提供します。

ビジネス用のソリューションとしては、インターネットの接続とセキュリティ、サーバーを主として提供。ほかにも生体認証によるアクセス制御、入室管理など、ビジネスのインフラとなるソリューションを扱う企業です。

ナイジェリアの生活とビジネスを発展させ続ける企業として、広く認知されています。

Zinox Technologies
主要拠点:ラゴス
設立:2001年
推定従業員数:51名
資金調達額(≒時価総額):2,500万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング8位】Boomplay

Boomplayは、音楽ストリーミングサービスを展開するスタートアップ企業。2015年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,550万$です。

Boomplayの音楽サービスは、2020年現在、アフリカ大陸で最大規模のものとして知られています。月間アクティブユーザーは4,000万人を超え、2019年だけで2,000万$の資金調達に成功しました。設立以来の努力と準備が実を結び、急成長を果たしたスタートアップといえるでしょう。

iPhoneとAndroid端末に対応し、Webでのサービスも利用できることから、PCをはじめとする「インターネットに繋がる端末全般」での利用が可能。利便性の高さは、Boomplayが人気となった大きな一因でしょう。

Boomplayの強みは、音楽業界におけるコネクションの多さ・磐石さにあります。

アフリカ大陸諸国の音楽関連企業はもちろん、ユニバーサルミュージックやワーナーミュージックとも関係づくりを進めてきており、複数の国で音楽配信を行うライセンス契約を結んでいます。
ちなみに、ユニバーサルミュージックとは2018年、ワーナーミュージックとは2019年にライセンス契約を結びました。

2019年の資金調達も、綿密な準備と関係づくりが実を結んだ結果といえるでしょう。

Boomplay
主要拠点:ラゴス
設立:2015年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):2,550万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング7位】Rensource Energy

Rensource Energyは、アフリカ大陸諸国に対して、電力供給と供給インフラを提供する企業。2015年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,680万$です。

Rensource Energyが行うのは、電力の「マイクロユーティリティ」ビジネスです。マイクロユーティリティとは、電力の供給・発電を個人レベルで行うこと。Rensource Energyでは、さまざまな企業やコミュニティと協力しながら、アフリカ大陸各所にソーラーパネルを設置。太陽光によるエコな電力(=再生可能エネルギー)の普及に努めています。

Rensource Energyの電力を使い、企業は「エネルギーにかかる費用」を削減することが可能。また、都市部以外のコミュニティへの電力供給を通して、大陸全土の発展にも寄与しています。

Rensource Energyはアフリカ大陸における再生可能エネルギーの普及と、都市部と農村部を繋ぐ経済クラスターの役割を、太陽光発電で担うスタートアップです。

Rensource Energy
主要拠点:ラゴス
設立:2015年
推定従業員数:51名
資金調達額(≒時価総額):2,680万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング6位】Kobo360

Kobo360は、アフリカを代表する物流プラットフォームとして知られるスタートアップ。2017年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は3,730万$です。

Kobo360のプラットフォームは、「Uberのトラックバージョン」と、よく例えられます。Kobo360の物流プラットフォームは、運送業者と配送サービスを利用したい企業を繋ぐ「マッチングアプリ」のようなものです。

そもそも、アフリカ大陸における物流は、日本や先進国のものとは形式が異なります。アフリカの物流業者は個人か、個人オーナーの下で働く少数の運転手のグループであることがほとんど。「物流会社としての組織化」が進んでおらず、効率的な運送・物流は困難でした。

Kobo360は、運送業者と配送サービスを利用したい企業の間に立ち、「マッチングアプリによって、組織化に近い効率化」を図ったのです。

2019年には2,000万$の資金調達にも成功しており、今後は10ヵ国を目安に、事業規模を拡大する予定です。

Kobo360
主要拠点:ラゴス
設立:2017年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):3,730万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング5位】PalmPay

PalmPayは、モバイル用の決済サービス・アプリを提供するスタートアップ。2019年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は4,000万$です。

PalmPayのアプリは、いかにして「消費者から選ばれるか」を重視しています。アプリを利用して支払いをすることで、キャッシュバックや割引を得られるという仕組みで、「消費者にお得感を与え、使いたいと思われること」に成功しました。

また、基本的な使いやすさも徹底して追及。
通信速度や処理速度を高め、セキュリティ対策は万全です。サポートは国境を越え、電話とアプリ内のチャット、ソーシャルメディアを通して24時間365日対応。
「どこにいても安心して使えるサービス」として認知されています。

お伝えしたような「企業からも、消費者からも選ばれるアプリ作り」を徹底した結果、アフリカ全土で100万人を越える利用者がいます。
さらに「Tecno」「itel」「Infinix」などのデバイスにはプリインストールされており、「スマートフォンの既存アプリとして利用してもらえる」という強みを確立しました。

PalmPay
主要拠点:ラゴス
設立:2019年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):4,000$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング4位】iSON Xperiences

iSON Xperiencesは、ナイジェリアで「コールセンターのアウトソーシング」、いわゆるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を提供するスタートアップ。2010年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は5,100万$です。

iSON XperiencesのBPOは、アフリカ大陸最大のコールセンターといわれています。英語圏やフランコフォニーの10ヵ国に、iSON Xperiencesのコールセンターは存在し、インドでも存在感を放っています。

コールセンターとしてのBPO業務も幅広く、

  • サポー
  • 新規集客
  • 市場調査

など、さまざまな業務を委託できます。

設立以来、スタッフの育成に力を入れてきたiSON Xperiencesのコールセンターは、質の高いサービスとして有名です。さらに、「スタッフを育成してきたノウハウ」を活かし、より効率的に育成サイクルを改善していくことにも積極的。

今後も、アフリカ大陸のコールセンターBPOは、iSON Xperiencesが担っていくことになるでしょう。

iSON Xperiences
主要拠点:ラゴス
設立:2010年
推定従業員数:10,000名
資金調達額(≒時価総額):5,100万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング3位】MainOne

MainOneは、西アフリカでデータセンターソリューションと、ファイバーによるインターネット接続を提供する企業。2007年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億$です。

2019年には、衛星によるデータ通信を用いたプロパイダー企業「Avanti Communications Group」と契約を締結。内容は、「両社のソリューションを補完し合い、ナイジェリアのブロードバンド普及率を改善する」というものです。

契約により、MainOneは衛星によるデータ通信を提供することも可能となり、ナイジェリア全土のインターネット接続をカバーすることも可能となりました。

ビジネスシーンではもちろん、学校や農村部といった小規模コミュニティにも、インターネット接続が普及しそうだと注目を集めています。

MainOne
主要拠点:ラゴス
設立:2007年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):1億$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング2位】OPay(Opera)

Opay(Opera)は、決済や資産運用、交通などのサービスを、モバイルアプリで提供するスタートアップ。2018年にイケジャで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億7,000万$です。

正式な企業名は「Opera」ですが、代表的なサービスである「Opay」の名前で呼ばれることが多いです。

Opayは、Web上での支払いやネットバンキング、POSサービスなど、あらゆる支払いや決済に対応するモバイルアプリ。商品やサービスに対する支払いだけでなく、公共料金の支払いにも利用できます。

ほかにも、資産運用の「OWealth」、車やバイクのシェアアプリ「ORide」「OBus」など、さまざまなサービスを展開。決済系サービスと交通系(いわゆるMaaS)の両方を展開する企業は、スタートアップの中でも珍しいといえるでしょう。

OPay
主要拠点:イケジャ
設立:2018年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):1億7,000万$

【ナイジェリアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング1位】IHS Towers

IHS Towersは、ナイジェリアの主要な電気通信事業者。2001年にラゴスで設立され、資金調達額(≒時価総額)は6億5,200万$です。

2位までにお伝えした企業の中にも、通信系の企業、インターネット関連のサービスを提供する企業は多かったでしょう。IHS Towersは、アフリカとヨーロッパを中心に「インターネット通信のための鉄塔」を建てる企業。IHS Towersは、本記事で紹介したさまざまな企業の、いわば礎ともいうべき存在です。

既存の鉄塔を活用してインターネット通信を提供する「コロケーション」はもちろん、コロケーションができない場合の新規建設から、ビルの屋上に建設する小さな鉄塔「スモールセル」まで、あらゆる要望に対応します。

対応力の高さと、サービスの質により、成長を続けてきた企業です。今後もナイジェリアをはじめとしたアフリカ全土に、質の高い通信インフラを提供していくでしょう。

IHS Towers
主要拠点:ラゴス
設立:2001年
推定従業員数:10,000名
資金調達額(≒時価総額):6億5,200万$

ナイジェリアの未上場スタートアップからわかる、インターネット関連ニーズの高まり

ナイジェリアの未上場スタートアップの時価総額(≒資金調達額)を見ていくと、「インターネット関連サービスの需要が、非常に高い」ことがわかりました。
1位のIHS Towersを筆頭に、モバイル決済サービスや音楽ストリーミングサービス、ICT関連と、インターネットにかかわるビジネスがほとんどを占めます。
ナイジェリアでの通信に関するニーズの高まりが伺える結果となりました。

近代的なさまざまなサービスが増える中で、インフラ整備やコールセンターのようなBPOの需要も、ますます高まっていくでしょう。

また、面白いのが、6位で紹介した「運送業者と配送サービスを利用したい企業のマッチングアプリ」を提供するKobo360です。
日本や先進諸国では、物流は「組織化」によって効率化されてきました。

2020年現在、「後発開発途上国」に分類されるナイジェリアでも、国の発展に伴い物流も組織化されていくのか。
それとも、「運送業者は個人が主体」のまま、ほかの手段で効率化が図られていくのか。注目すべきポイントでしょう。

世界各国のスタートアップ企業の動向や、各分野の投資動向などは、ZUVA Proでチェックできます。もちろん、ナイジェリアやアフリカ大陸でのビジネス、テクノロジーの動きもお伝えしていきます。ぜひZUVAのメディア・データをご活用ください。

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