ランキング | 2021-02-16

インドネシアの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop9

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インドネシアの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop9

インドネシアのスタートアップ企業を、未上場の企業に焦点を絞り、資産調達額(≒時価総額)順に紹介していきます。

【インドネシアの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop9】
9位 PasarPolis(5,400万$)
8位 Halodoc(6,500万$)
7位 PAYFAZZ(7,410万$)
6位 Sociolla(1億1,100万$)
5位 FinAccel(1億2,000万$)
4位 Ruangguru(1億5,010万$)
3位 Akulaku(2億1,800万$)
2位 Kopi Kenangan(2億3,700万$)
1位 Gojek(48億$)
※未上場企業の資産調達額は、時価総額とほぼイコールであると考え、資産調達額(≒時価総額)の順にスタートアップ企業を紹介していきます
(2020年10月末時点)

インドネシアの未上場スタートアップを見ていくと、インターネットを介してサービスを提供している企業が成功していることがわかります。
ランキングでは金融関係のサービスが多いものの、業界や分野の方よりは少なく、1位の企業は1社で幅広い種類のサービスを提供していました。
また、些細なアイデアを最大限に活かし、ビジネスをインドネシア全土に広げた企業もあります。1社1社が興味深いランキングになったといえるでしょう。
インドネシアではどのようなビジネスが注目を集め、今後どう成長していくのか、記事を読み進めていくことで見えてきます。

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング9位】PasarPolis

PasarPolisは、さまざまな保険商品を提供するスタートアップ。2015年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は5,400万$です。

PasarPolisは、インドネシアの3大ユニコーン企業「Go-Jek・Tokopedia・Traveloka」から共同投資を受け、ビジネスを展開しています。
他企業とのパートナーシップにより、ユーザー一人ひとりに合わせてカスタマイズした保険の提供を実現した企業です。

また、テクノロジーを活用して、複雑な保険をより簡単に提供することをミッションとしています。
例えばWebサイトからいくつかの条件・情報を入力するだけで最適な保険を探せるサービスを提供したり、データを活用してそれぞれの保険を調整したりと、ユーザーはより良い保険を手軽に利用できます。

PasarPolis
主要拠点:ジャカルタ
設立:2015年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):5,400万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング8位】Halodoc

Halodocは、インターネットを通してさまざまな健康ソリューションを提供するスタートアップ。2016年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は6,500万$です。

Halodocでは、総合的なヘルスケアができるプラットフォームを提供。プラットフォームには、19,000人以上の医師と1,000人以上の薬局が登録し、ユーザーはオンラインで診療を受けたり薬を購入したりできます。
オンライン診療では、チャットやビデオ通話などを使い、医師と直接やり取りすることが可能です。購入した薬は60分で配達されるため、症状が辛くて薬局にいけない人でも、安心して利用できます。

Halodoc
主要拠点:ジャカルタ
設立:2016年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):6,500万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング7位】PAYFAZZ

PAYFAZZは、金融機関と協力して金融サービスを提供する、フィンテック分野のスタートアップです。2016年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は7,410万$です。

PAYFAZZは、銀行口座を持っていない人々に向けて、モバイルアプリ形式の金融プラットフォームを開発。銀行に行かなくとも、プラットフォームから送金したり、支払いをしたりできます。
アプリでは、金融機関や小売店を通して現金をチャージしたり、デジタル決済で銀行振り込みをしたりすることも可能です。

インドネシアでは、銀行口座を持っていない人の方が多く、特に農村部では、現金以外の支払い方法がほとんどありません。
PAYFAZZは、農村部に電子決済を普及させることをミッションとしており、インドネシアの90近くの銀行と協力関係を結んでいます。

PAYFAZZ
主要拠点:ジャカルタ
設立:2016年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):7,410万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング6位】Sociolla

Sociollaは、美容関連のオンラインショップを運営するスタートアップ。2014年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億1,100万$です。

Sociollaが扱うのは、化粧品やスキン・ヘアケア、香水など、美容関連のあらゆる商品です。信頼できる商品のみを扱うことを重視し、認定販売事業者とブランド所有者のみと取引します。
肌に直接塗るコスメが、いかに肌に影響を与えるかを理解しているからです。

また、グループ会社にメディア部門と商品開発部門を持っているのも、Sociollaの特徴。
テキストや動画による商品のカスタマーレビューや、顧客それぞれの取引データをサービス改善に役立てています。

Sociolla
主要拠点:ジャカルタ
設立:2014年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):1億1,100万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング5位】FinAccel

FinAccelは、東南アジアに向けて、金融サービスを展開しているスタートアップ。2015年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億2,000万$です。

FinAccelのサービスは、モバイルアプリで提供されます。スマートフォンを持っている人なら、誰でも金融サービスを利用できるようにすること。金融業界の複雑な金利・料金体系を改善することをミッションとしています。
アプリはミニマリズムにこだわり、シンプルな操作性とデザインを追及。透明性の高い料金体系を構築し、金融業界を変えようとしています。

FinAccelの主なサービス内容は2つ。
「デジタルでの決済と消費者ローンの提供」と「ファイナンス管理」です。
ファイナンス管理では、アプリを通して支出と予算を管理でき、収支のバランスをリアルタイムに確認できます。

FinAccelは2つのサービスを通して、人々により良い生活と、お金における早期の目標達成を提供するスタートアップです。

FinAccel
主要拠点:ジャカルタ
設立:2015年
推定従業員数:11名
資金調達額(≒時価総額):1億2,000万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング4位】Ruangguru

Ruangguruは、オンライン学習プラットフォームを展開するスタートアップ。2013年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億5,010$です。

Ruangguruは、インドネシア最大級のオンライン学習プラットフォームとして知られています。2020年現在、1,700万以上の利用者と、30万以上の講師が登録。
スマートフォンやタブレットを使って、さまざまな分野の講義が受けられます。

オンライン学習の提供方法も充実。講師とのライブミーティングやアニメーション式のビデオなど、やりやすい方法で学習を進められます。
必要に応じて、学習モジュールの冊子を郵送することも可能です。

Ruangguruは、Forbes30に30歳未満で登録された2人の創業者によって創立され、インドネシアの300を越える地域の自治体・コミュニティと協力関係を結んでいます。

Ruangguru
主要拠点:ジャカルタ
設立:2013年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):1億5,010万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング3位】Akulaku

Akulakuは、消費者金融プラットフォームを運営するスタートアップ。2014年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2億800$です。

Akulakuのプラットフォームは、東南アジア最大級として有名です。オンライン・実店舗を問わず、あらゆるマーケットプレイスで、クレジットカードも現金も使わずに支払いができます。
また、現金ローンも提供しており、簡単な手続きで、指定した銀行口座への振り込みによる融資を受けることも可能です。
返済の負担軽減を重視し、返済の期間やプロセスを選択できるようにしています。

利用方法もいたってシンプルで、スマートフォンにアプリをダウンロードし、いくつか情報を入力するだけです。
登録が完了すると、スマートフォンがそのままクレジットカードになったような感覚で、Akulakuを使ってさまざまな支払いができます。

さまざまな国と地域で、オンライン・オフラインを問わずに使える利便性と、シンプルな操作性・手続きが人気を集め、ユーザー数は1,500万を突破。
今後も成長が期待されるスタートアップです。

Akulaku
主要拠点:ジャカルタ
設立:2014年
推定従業員数:1,001名
資金調達額(≒時価総額):2億800万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング2位】Kopi Kenangan

Kopi Kenanganは、インドネシア全土にコーヒーショップを展開するスタートアップ。2017年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2億3,700万$です。

Kopi Kenangan最大の特徴は、利用客1人あたりの滞在時間の短さにあります。Kopi Kenanganのコーヒーは、マグカップではなくプラスチック容器で提供。容器にはふたをするのではなく、飲み口はビニールで密封されます。
コンビニエンスストアの、ストローを挿して飲むタイプのドリンクを想像すると、わかりやすいでしょう。

Kopi Kenanganのコーヒーは、どんなに揺らしても、たとえ逆さにしても、こぼれることがありません。
持ち帰るためにふたをはめる手間もなく、非常に手軽にテイクアウトできるため、イートインの客数も1客あたりの滞在時間も少ないです。

テイクアウトを前提にサービスを展開することで、店舗の省スペースに成功。カウンター内でビニール密封してから提供することで、利用客の回転効率も高まります。
また、利用客にとっては淹れたてのコーヒーを手軽に買えて、安心して持ち歩けるのも魅力でしょう。

「飲み口をビニールで閉じる」というアイデアだけで、Kopi Kenanganはインドネシアで2番目の未上場スタートアップになったのです。

Kopi Kenangan
主要拠点:ジャカルタ
設立:2017年
推定従業員数:51名
資金調達額(≒時価総額):2億3,700万$

【インドネシアの未上場スタートアップ・時価総額ランキング1位】Gojek

Gojekは、物流やライドシェアを主力に、幅広いサービスを展開するスタートアップ。2010年にジャカルタで設立され、資金調達額(≒時価総額)は48億$です。

Gojekは、インドネシアの「バイクタクシー運転手」の生活・仕事環境を改善するために、設立されました。当時のバイクタクシー運転手は、仕事時間のほとんどが客待ちの時間であり、中には仕事時間の7割が客待ち時間という運転手もいました。
Gojekはコールセンターを立ち上げ、バイクタクシーの運転手と乗客を、電話を使ってマッチングするサービスを開始。インドネシア初にして最大のユニコーン企業のはじまりは、実に小さなサービスでした。

2015年には、バイクタクシーのマッチングをアプリで自動化。乗客からの電話は1日あたり3,000件から10万件へと増え、Gojekもアプリによる自動化も、もはや欠かせない存在となりました。
また、Gojekに登録した運転手の収入は1.5倍にまで増加。「バイクタクシー運転手の生活と仕事環境を改善する」という目的は、果たされたといえるでしょう。

アプリで利用できるサービスは、運転手と乗客のマッチング以外にも、企業規模の拡大とともに増えていきました。
フードデリバリーやデジタル決済、ショッピングなど、合計20以上のサービスが利用できる、東南アジア最大のサービスへと成長。
インドネシアのみならず、東南アジア全体にイノベーションを起こし続けてきました。

Gojek
主要拠点:ジャカルタ
設立:2010年
推定従業員数:5,001名
資金調達額(≒時価総額):48億$

インドネシアの未上場スタートアップは、さまざまな分野・業界で成功している

インドネシアの未上場スタートアップの時価総額(≒資金調達額)を見ていくと、金融関連のビジネスが多いものの、多様な分野・業界の企業が成功を収めていることがわかりました。

特に注目したいのが、ランキング1位の「Gojek」です。
創業者の個人的な想いからはじまったGojek。小規模でありながら、従来はなかった「バイクタクシーの運転手と乗客のマッチングサービス」を、インドネシア全土に広げていきました。
2020年現在では合計20種類を超えるサービスを展開する、インドネシア最大のユニコーン企業に成長。小さなスタートからインドネシア1のスタートアップへと変貌しました。

2位の「Kopi Kenangan」も面白いスタートアップです。
「コーヒーにふたをせず、ビニールで密封して提供する」というアイデアだけで、インドネシア最大のコーヒーショップに成長。テイクアウトをメインとすることで、店舗の省スペース化と利用客の回転効率化を実現しました。
世界最大級のコーヒーショップ・スターバックスの、滞在時間を長くする戦略と対照的である点にも、注目すべきでしょう。

ほかのスタートアップでは、金融関連のサービスが目立ちます。
銀行口座の保有率が低く、農村部では現金以外の支払い手段がほとんどないという国レベルの課題に着目した「PAYFAZZ」や、金融業界全体の改善と、金融サービスを誰でも使えるようすることをミッションとする「FinAccel」など、「課題解決の意識」が高いスタートアップが、成長しているといえるでしょう。

サービスの内容こそさまざまであるものの、インターネットを介してサービスを提供する企業が多い点にも、注目すべきです。

世界各国のスタートアップ企業の動向や、各分野の投資動向などは、ZUVA Proでチェックできます。インドネシアの最新のビジネス動向や注目スタートアップも随時お伝えしていきます。ぜひZUVAのメディア・データをご活用ください。

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