ランキング | 2021-01-21

メキシコの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop10

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メキシコの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop10

メキシコのスタートアップ企業を、未上場の企業に焦点を絞り、資産調達額(≒時価総額)順に紹介していきます。

【メキシコの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキングTop10】
10位 ePesos(2,700万$)
9位 Jüsto(2,700万$)
8位 albo(2,710万$)
7位 Flat.mx(2,960万$)
6位 Kueski(3,880万$)
5位 Casai(4,800万$)
4位 Grin Scooters(7,270万$)
3位 Clip(1億130万$)
2位 AlphaCredit(1億2,500万$)
1位 Cool Planet(2億3,570万$)
※未上場企業の資産調達額は、時価総額とほぼイコールであると考え、資産調達額(≒時価総額)の順にスタートアップ企業を紹介していきます
(2020年10月末時点)

メキシコの未上場スタートアップランキングを見ていくと、金融サービス・フィンテック関連の企業の多さに驚くでしょう。
消費者ローンを中心に、ランキングの半数を金融サービスを提供する企業が占める結果となりました。
また、日本では当たり前になっている「給与の前払いサービス」も、メキシコでは「今までにないサービス」です。ランキングには「メキシコではじめて、給与の前払いサービスを提供した企業」も登場します。ランキングを見ていくと、メキシコならではの金融事情も見えてくるでしょう。
メキシコではどのようなビジネスが注目を集め、今後どんなサービスがうまれていくのか、記事を読み進めていくことで見えてきます。

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング10位】ePesos

ePesosは、給与の前払いサービスを提供するスタートアップ。2014年にモンテレーで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,700万$です。

ePesosのサービスは、モバイルアプリから利用できます。ePesosと契約した企業の従業員は、アプリから好きなタイミングで、給与の30%を前払いで受け取ることが可能です。
あくまで給与の前払いであり、ローンとは異なるため、従業員の精神的負担が軽くなると人気を集めています。

日本では、給与の前払いサービスはそう珍しくなく、さまざまなサービスがあふれています。
しかしメキシコでは、消費者ローンのサービスは多いものの、給与の前払いサービスは今までにないものでした。
ePesosは「メキシコではじめて給与の前払いサービスを提供したスタートアップ」として注目を集め、2020年10月現在、約40の企業と契約しています。

金融に関するサービスが多く、人々に定着しているメキシコ企業にとって、給与の前払いは魅力的な福利厚生といえるでしょう。
従業員の経済的ストレスを軽減し、定着率とパフォーマンスアップが期待できると、注目を集めています。

ePesos
主要拠点:モンテレー
設立:2014年
推定従業員数:11名
資金調達額(≒時価総額):2,700万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング9位】Jüsto

Jüstoは、インターネット上でスーパーマーケットを運営するスタートアップ。2019年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,700万$です。

Jüstoのオンラインスーパーマーケットでは、野菜や果物はもちろん、肉や魚まで、あらゆる生鮮食品が販売されています。ほかにも、冷凍食品の配送も可能で、実店舗をもつスーパーマーケットと変わらない品揃えです。
また、廃棄物の削減に力を入れているのも特徴です。

2019年の設立以来、「メキシコ初のオンラインスーパーマーケット」として注目を集め、設立から1年以内に、4回の資金調達に成功しました。
2020年10月現在では、ラテンアメリカ地域を中心にサービスを展開。
今後はブラジルやチリなどの、メキシコ国外にもサービスを広げていくことを計画しています。

Jüsto
主要拠点:メキシコシティ
設立:2019年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):2,700万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング8位】albo

alboは、モバイルバンキングやカードローンをアプリで提供するスタートアップ。2016年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,710万$です。

alboのアプリでは、電話を使った手続きで、約1分で口座を開設できます。モバイルバンキングやカードローンを使って、電話料金や水道料金などの固定費を支払いことも可能。
また、アプリを通して融資を受けることも可能です。融資は、24時間365日、どの銀行であっても無料で振り込まれます。
さらに、いつ、どの程度の支払いや返済が必要なのかは、シンプルな管理画面で一目で確認できます。

alboはさまざまな金融サービスを通して、人々のお金の管理を支援するスタートアップです。
2020年現在、すでに50万ユーザーを獲得しているalbo。今後も順調に、ユーザー数を伸ばしていくでしょう。

albo
主要拠点:メキシコシティ
設立:2016年
推定従業員数:51名
資金調達額(≒時価総額):2,710万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング7位】Flat.mx

Flat.mxは、住宅の売買サービスを提供するスタートアップ。2019年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2,960万$です。

メキシコでは、住宅の売買に長い時間が必要。売主は、売却までに最低30回は訪問を受け、買主はローン契約を結ぶのに2ヵ月かかるといわれています。

Flat.mxのサービスを使えば、最短10日での売却が可能。物件情報をWebサイトのフォームに入力し、簡単な訪問査定を受けるだけで、すぐに売却が成立します。売却益も、契約後すぐに受け取ることが可能です。
また、物件を状態に伴った適正価格で販売しており、購入後30日間の返金保証もついています。
売主にとっても買主にとっても、安心して利用できるサービスです。

また、Flat.mxのWebサイトでは、買主募集中の物件を探すこともできます。
改装中の物件も表示されるため、買主はより多くの物件の中から、自分の気に入るものを、早い段階で抑えられます。

メキシコの物件売買を変えるスタートアップとして注目を集め、設立から1年で5回の資金調達に成功しました。

Flat.mx
主要拠点:メキシコシティ
設立:2019年
推定従業員数:11名
資金調達額(≒時価総額):2,960万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング6位】Kueski

Kueskiは、インターネット上で消費者ローンを提供するスタートアップ。2012年にグアダラハラで設立され、資金調達額(≒時価総額)は3,880万$です。

KueskiはビッグデータとAIのテクノロジーにより、ローンの審査を自動化することに成功。24時間365日、インターネットで簡単な手続きをするだけで、数分で審査が終わります。
融資申し込みの入力項目も少なく、名前や連絡先といったいくつかの個人情報と、融資の振り込みが行われる銀行口座を登録するだけです。
最大2,000$を、2時間以内に借りられます。

メキシコの小額融資ビジネスにおいて、最も成長を遂げているスタートアップとして、名前が挙がることも多いです。
2019年には、金融サービスのスタートアップとしてではなく、AI関連のスタートアップとして、メキシコのTop10企業にも数えられました。

Kueski
主要拠点:グアダラハラ
設立:2012年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):3,880万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング5位】Casai

Casaiは、アパートタイプの宿泊施設を提供するスタートアップ。2019年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は4,800万$です。

Casaiの宿泊施設は、どれもちょっとしたリゾート気分が味わえるような、洗練された内装をしています。さらに、IoTで電化製品をコントロールする「スマートホームテクノロジー」を活用し、快適な宿泊体験を提供。
ルームクリーニングとリネンサービスも、専門チームが利用者の予定に合わせて提供します。また、キーレスで部屋を利用できるため、カギを受け取る手間や紛失の心配もありません。
宿泊期間は自由に設定でき、1年間の長期滞在も可能です。

旅行客はもちろん、ビジネスでの利用を想定したサービスであり、出張やワーケーションでの利用者も多くいます。
日中は静かな部屋で仕事をしながら、夜は洗練された雰囲気の中、リゾート気分を味わえます。

Casai
主要拠点:メキシコシティ
設立:2019年
推定従業員数:51名
資金調達額(≒時価総額):4,800万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング4位】Grin Scooters

Grin Scootersは、電動スクーターのシェアサービスを展開するスタートアップ。2018年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は7,270万$です。

Grin Scootersの電動スクーターは、キックボードのような見た目をした、非常にコンパクト。
電動スクーターを利用するためには、モバイルアプリでスクーターの場所を調べ、ロック解除の手続きをするだけの手軽なものです。
スクーターには盗難防止のためのテクノロジーが施されていますが、どのようなテクノロジーなのかは明かされていません。

2020年現在、メキシコシティを中心とした5つの都市でサービスを展開しています。今後は資金提供を受けながら、ラテンアメリカ全体にサービス提供エリアを広げていくことを計画しています。

Grin Scooters
主要拠点:メキシコシティ
設立:2018年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):7,270万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング3位】Clip

Clipは、カード決済に必要なデバイスの開発・提供を行うスタートアップ。2012年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億130万$です。

Clipが開発するのは、クレジットカードやデビットカードをはじめとする、あらゆる決済方法に対応するカード読み取りデバイスです。
デバイスは非常にポータブル。電卓サイズのものから、スマートフォンのような形をした、液晶画面付きのものもあります。
コードレスで利用できるため、屋台や露天のような、電源の確保が難しい商店でも利用できます。

Clipのミッションは、ポータブル・コードレスのカード読み取りデバイスで商店での支払いを簡潔にし、メキシコのあらゆるビジネスの成長を促すことです。

Clip
主要拠点:メキシコシティ
設立:2012年
推定従業員数:251名
資金調達額(≒時価総額):1億130万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング2位】AlphaCredit

AlphaCreditは、個人と企業に向けて、金融サービスを提供するスタートアップ。2010年にメキシコシティで設立され、資金調達額(≒時価総額)は1億2,500万$です。

AlphaCreditの金融サービスでは、モバイルアプリケーションを通して、24時間365日ローンが利用可能。個人と企業にスピーディに資金を提供します。
特に、融資を通して中小企業の成長を支援することを重視しています。

2020年現在、メキシコとコロンビアを中心にビジネスを広げ、代理店を含めて3,000以上の販売ラインを保有するスタートアップです。

AlphaCredit
主要拠点:メキシコシティ
設立:2010年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):1億2,500万$

【メキシコの未上場スタートアップ・時価総額ランキング1位】Cool Planet

Cool Planetは、バイオテクノロジーに関するスタートアップ。2009年にコロラドで設立され、資金調達額(≒時価総額)は2億3,570万$です。

Cool Planetが取り組むのは、土壌を改善し、農産物の生産を効率化するためのテクノロジー。バイオテクノロジーを活用した炭を使い、土壌の状態を良くすることで、次の農作物で約15%の収穫量アップに成功しました。

・ジャガイモ
・レタス
・トマト
・イチゴ

バイオ炭に適度な保水力と栄養分があり、土壌の微生物を育てることに役立ちます。
結果として、農産物が土壌から吸収する栄養分も増え、収穫量がアップしたのです。

ほかにも、バイオカーボンを利用した再生可能な燃料の開発に取り組み、エコな資源を生み出すことに成功しました。

Cool Planet
主要拠点:コロラド
設立:2009年
推定従業員数:101名
資金調達額(≒時価総額):2億3,570万$

メキシコの未上場スタートアップから見える、未来のフィンテック市場

本記事で紹介した10社のうち5社が、消費者ローンや給与の前払いなど、金融サービスに関するスタートアップでした。
メキシコの未上場スタートアップの時価総額(≒資金調達額)を見てきて、金融関連のサービスを展開する企業の多さに、驚いた方も多いでしょう。

メキシコは、フィンテックの一大マーケットになるかもしれないと、世界各国から注目される国でもあります。
例えば2018年には、Amazonが自社初となるデビットカードサービスを、メキシコで開始しました。
2016年から2017年にかけて、メキシコのフィンテック企業が1.5倍にまで増えたという調査もあります。

メキシコで金融サービス・フィンテックに関連するスタートアップが増えている背景には、銀行口座保有率の低さがあります。
メキシコでは銀行口座を保有している人は、総人口の半分にもおよびません。
銀行の融資も消極的で、個人向けはもちろん、企業に対する融資もあまり行われず、融資がほとんど行われないがための、「審査に関するノウハウ不足」も深刻視されています。

さまざまな問題を受けて、メキシコ政府は金融・フィンテック関連企業の競争を促し、金融サービスの犯罪利用を抑止するための法案を制定。
金融・フィンテック関連のスタートアップにとっては、まさに追い風といえる状況です。

世界各国のスタートアップ企業の動向や、各分野の投資動向などは、ZUVA Proでチェックできます。メキシコの注目スタートアップや、今後の動きも随時お伝えしていきます。ぜひZUVAのメディア・データをご活用ください。

ZUVA
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