ニュース&コラム | 2020-01-09

ヒューストンに新たなユニコーンが登場、HighRadiusが$ 125MのシリーズBを調達

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Mary Ann Azevedo  January 6, 2020

AI搭載のフィンテックソフトウェアを開発したHighRadiusは本日、ICONIQ Capitalが主導するシリーズB成長資金調達ラウンドで1億2500万ドルを調達したことを発表しました。

今回のラウンドでは、同社が「10億ドル以上」と評価されていると、創業者兼CEOのナラハリ・サシは、詳細を述べずに語りました。

前回からの支援者であるサスケハナグロースエクイティとシティベンチャーズも今回の新ラウンドに参加しました。この最新のラウンドで、ヒューストンに拠点を置くHighRadiusの(ベンチャーおよびプライベートエクイティによる)これまでの合計調達金額は1億7,500万ドルに達しました。前回は、2017年後半から2018年前半にかけて、6,000万ドルのシリーズAを調達しました。

2006年に設立されたHighRadiusは、いわゆる典型的な「スタートアップ」ではありません。ただし、近年は特に外部からの資金調達を行っています。これまで自己資金で経営を続けてきた企業が大規模な資本調達を行う傾向が高まっています。昨年末、トロントに拠点を置く1Passwordが、14年間の経営の後に2億ドルの大規模なシリーズAで初めて外部資金の調達を行ったことを取り上げました。(後日、同様の経緯を辿った別の企業のCEO達にも話を聞きました)。

では、HighRadiusはどのような企業なのかを紹介しましょう。同社は、「クレジット、現金アプリケーション、EIPP、回収、控除、支払いなどの売掛金に関する統合SaaSプロバイダー」であると言います。言い換えると、プラットフォームは、売掛金と支払いのルーティングプロセス(請求書支払いの予測など)の自動化を目指しています。言い換えれば、CEOのナラハリによると、同社のSaaSプラットフォームを使用することで、AIと機械学習により企業が売掛金の回収を素早く行うことが出来ると話しています。

「たとえば、顧客から売掛金を回収する場合、請求時点から支払いを受けるまでの平均時間は約45日間です」とCEOのナラハリは言います。 「さまざまなテクノロジーセットを使用して、企業がその期間を10%短縮するのを支援します」。それは大したことではないように思えるかもしれませんが、より多くの金額を取り扱う企業にとっては、企業の収益に影響を及ぼす運転資本の最適化という点においては非常に価値があることだと話しています。

HighRadius CEO兼創設者Sashi Narahari

HighRadiusは現在、Walmart、Nike、Procter&GambleなどのForbes Global 2000の200社以上を含む400社以上の顧客を持ち、年間1兆ドル以上の取引を処理していると述べています。インドのヒューストン(第2本社)、アムステルダム、ロンドンのオフィスに1,000人以上の従業員がいます。

今後の展望

HighRadiusは、今回調達した新たな資金は、プラットフォームの開発と他地域への事業展開と拡大を加速するために使用されると述べました。最初のラウンドで調達した資金では、英国を中心とする欧州市場に進出をしました。今回は、ヨーロッパ、アジア太平洋、ラテンアメリカでさらに進出拡大するとしています。

同社は最近、顧客が運転資金をさらに最適化できるように、財務管理も開始しました。

「債権は会社のバランスシートの約40%を占めています」とナラハリ氏は言います。「私たちは顧客がより円滑に現金を調達するのを助けています。」

その最初の資金調達で、HighRadius社は、収益が2億ドルから10億ドルの企業を対象とするミッドマーケットにも参入しました。ナラハリ氏によると、ミッドマーケットの企業のARR(年間経常収益)は前年比で約70〜75パーセント成長しているとしています。同社は収益性があり、大半の企業はまだ成長モードにあるため、収益性は当面の目標ではないとしています。

ヒューストンで、石油やガス、医療業界ではないような新興企業が多額の資金を調達していることを取り上げるのは新鮮です。テキサスにとって、それは確かに良い年の始まりの兆候だと言えます。

出典:crunchbase news