ニュース&コラム | 2020-09-16

テンセントの投資先を5社紹介!中国マーケットや教育分野への注力が予測される

シェア

【テンセント投資企業】エンターテイメント制作・Crossingstar Studio

Crossingstar Studioは、ゲームやコミックといったエンターテイメントを制作する企業です。設立は2013年であり、テンセントからの投資は2019年に行われました。

テンセントは、インターネットを利用したコミュニケーションツールやデジタルコンテンツ配信に力を入れる企業であり、特にゲーム分野においては世界有数の企業でもあります。2019年に投資を行ったCrossingstar Studioも、ゲーム分野の企業であり、ゲームのデザインからコピーライティング、販売促進まで、幅広い工程を手がける企業です。テンセントがCrossingstar Studioに投資を行うのは、極めて自然なことといえるでしょう。

Crossingstar Studioのゲームやコミックなどのエンタテイメント制作は、ワンストップで行われます。コンテンツの制作はもちろん、プロモーションや配信用のプラットフォームの提供も行われており、Crossingstar Studioが高いスキルとノウハウを有していることがうかがえるでしょう。

2020年現在、依然として続くアメリカと中国の関係悪化もあり、モバイルアプリケーションに関して、テンセントが中国国内での取引に注力しはじめているという見方もできます。

Crossingstar Studio
主要拠点:中国
設立:2013年
推定従業員数:51名
投資年月日:2019年9月17日
Crossingstar Studioの詳細情報

【テンセント投資企業】ヒューマノイドロボット・UBTech Robotics

UBTech Roboticsは、AI搭載のヒューマノイドロボットを開発する企業です。設立は2012年であり、テンセントからの投資は2018年に行われました。

UBTech Roboticsは世界的に見ても、ヒューマノイドロボットに関する高い知見を有した企業であり、ヒューマノイドロボットに関する特許を700以上取得しています。ロボットにはAIだけでなく、顔認識やオブジェクト検出、安定した二足歩行を可能とするためのモーションコントロール機能など、さまざまなテクノロジーが搭載されています。

ヒューマノイドロボットに関する豊富な知識とノウハウは、世界4ヵ所に構えられた研究機関から得られるものです。研究機関はシドニーや東京、北京、中国のシリコンバレーとも呼ばれる深センにあり、研究者の育成も行われています。まさにヒューマノイドロボット分野における、リーディングカンパニーといえるでしょう。

また、中国国内にあるUBTech Roboticsの主要な拠点・研究施設の近くには、COVID-19対策の指定病院があります。指定病院に対して、UBTech Roboticsはテクノロジー提供を行うことをすぐに決め、ロボットは体温測定や消毒などに役立てられています。

人々の生活をより豊かにするために開発されるのが、ヒューマノイドロボットだといえるでしょう。世界的な緊急事態に対する協力を惜しまないUBTech Roboticsは、ヒューマノイドロボットへの深い知見だけでなく、崇高な理念を持った企業だといえます。

UBTech Robotics
主要拠点:中国
設立:2012年
推定従業員数:501名
投資年月日:2018年5月3日
UBTech Roboticsの詳細情報

【テンセント投資企業】オンライン学習・Xigua City

Xigua Cityは、プログラミングに特化したオンライン学習を提供する企業です。設立は2013年であり、テンセントからの投資は2020年に行われました。

日本でも2020年から、小学生を対象としたプログラミング教育がはじまりました。中国では、さらに古くから子供たちへのプログラミング教育がはじめられており、コンピュータの扱いを学校で学ぶようになったのは1984年からです。また中国は、世界的に見ても子供の教育に力を入れている国であり、特にプログラミング教育をはじめとするテクノロジーに関する教育熱には、目をみはるものがあります。

また、テンセントと並んで中国の2大企業とされているアリババと同じ省にある大学は、ほかの地域よりも早く情報技術に関する内容を入試試験に取り入れています。アリババと比較されることも多いテンセントがプログラミング教育の分野に投資を行うのは、必然といえるでしょう。

Xigua Cityの特色は、AIとビッグデータをはじめとするテクノロジーを活用した、教育カリキュラムやサービスを提供している点です。学習はプログラミング言語ごとではなく、子供たちの理解度や認知発達度に応じて進められ、プログラミングやアプリケーションに関する知識と能力を、バランス良く伸ばしていけます。

Xigua Cityは、子供たちの理解度や自社の提供する学習コースを分析し、数値化することで、データに基づいて最適なプログラミング学習を提供しています。同じく中国を拠点にオンライン学習を提供するBaicizhanや、ベンチャーキャピタルのSequoia Capital Chinaも投資を行っており、中国全土から注目を集める企業といえるでしょう。

Xigua City
主要拠点:中国
設立:2013年
推定従業員数:51名
投資年月日:2020年5月26日
Xigua Cityの詳細情報

【テンセント投資企業】ビデオプラットフォーム・Kuaishou Technology

Kuaishou Technologyは、短時間のビデオの配信を主とした、SNSアプリケーションを提供しています。設立は2011年であり、テンセントからの投資は2019年に行われました。

Kuaishou Technologyのアプリケーションの基盤には、ビッグデータとAIのテクノロジーが活用されています。プラットフォームからはビデオの投稿や編集だけでなく、ライブ配信を行うことも可能であり、さまざまなビデオ配信を融合させたサービスとして世界中から注目を集めています。

アプリケーションには、ビデオ配信の際に顔部分にアバターを表示できる機能やゲームを楽しめる機能など、さまざまなエンタテイメント要素が追加されてきました。

Kuaishou Technologyのアプリケーションは、元々は中国国内向けに開発・提供されていましたが、全世界に向けた国際版も発表されました。国際版のアプリケーションは、基本的な機能は中国版と変わらないものの、中国ユーザー以外に受け入れられるようにと、ローカライズされた機能が追加されています。中国は世界的に見ても独特の商習慣・文化のある国であり、外国企業が中国のマーケットに参入することも、中国企業がそのまま海外マーケットに進出していくことも、難しいといわれていることが理由でしょう。

Kuaishou Technologyのアクティブユーザーは、毎日2億人以上を記録しており、1日に投稿されるコンテンツは1,500万を超えます。

まさに、世界をリードするビデオプラットフォームといえるでしょう。

Kuaishou Technology
主要拠点:中国
設立:2011年
推定従業員数:1,001名
投資年月日:2019年12月4日
Kuaishou Technologyの詳細情報

【テンセント投資企業】オンライン学習・BYJU’S

BYJU’Sは、学生向けの総合的なオンライン学習を提供する企業です。設立は2011年であり、テンセントからの投資は2019年に行われました。

BYJU’Sの主要拠点はインドであり、オンライン学習は専用のアプリケーションで提供されています。アプリケーションでは5,000以上の学習コンテンツを、世界1,701以上の都市で利用できます。また、BYJU’Sのアプリケーションは学習コンテンツの提供だけでなく、AIによる能力分析・学習マップの作成も可能です。テクノロジーを活用し、子供たちにより良い教育を、効率的に提供するアプリケーションとして、インド全域で親しまれています。

BYJU’Sのあるインドも、中国と同じく子供たちの教育に力を入れている国であり、インド出身のエンジニア・プログラマは優秀という意見はよく耳にします。子供たちのプログラミング教育に特化し、オンライン学習を提供する「Xigua City」への投資も行うテンセントは、特にテクノロジー分野の教育に注力しているといえるでしょう。

テンセントだけでなく、カタール国の経済強化を目的として設立されたQIAや、世界最大の国際開発機関といわれるIFCなども投資を行うBYJU’Sは、世界中から注目されている企業です。

BYJU’S
主要拠点:インド
設立:2011年
推定従業員数:5,001名
投資年月日:2019年3月22日
BYJU’Sの詳細情報

テンセントの投資先から、中国国内と教育への注力が見えてくる

テンセントの投資先企業を見ていくと、エンタテイメントやSNS・オンライン学習など、インターネット上でコミュニケーションやコンテンツを提供する企業への投資が多いことがわかります。また、中国国内の企業に対して、積極的に投資を行っていることも見えてきました。

テンセントの中国企業への投資の多さには、アメリカと中国の関係悪化が続いている影響もあるでしょう。トランプ大統領によるテンセントの通信アプリケーション「WeChat」に関わる取引禁止の影響も大きいといえます。

また、テンセントは、同じく中国を拠点とするアリババと比較されることも多いです。中国マーケットについて語るとき、両社の名前が出てこないことはあまりないでしょう。2020年4月に、アリババがITインフラへの積極的な投資を行うと発表すると、翌月にはテンセントがアリババ以上の投資を行うと発表するという出来事もありました。2020年6月には、テンセントの時価総額がアリババを抜きアジア首位に躍り出たこともあり、両社の対抗からは今後も目が離せません。

テンセントの投資先や注目分野、最新情報などは、ZUVA Proでチェックできます。テンセントや中国マーケットの今後の動向が気になる方も、ぜひZUVAのメディア・データをご活用ください。

ZUVA
https://zuva.io/