ニュース&コラム | 2020-09-17

SoftBank Vision Fundの投資先を5社紹介!世界が注目するテクノロジーを探る

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【SoftBank Vision Fund投資企業】自動清掃ロボット・Brain Corp

Brain Corpは、主に小売店の店舗に向けて、店内用の自動清掃ロボットを提供する企業です。設立は2009年であり、SoftBank Vision Fundからの投資は2020年に行われました。

Brain Corpの自動清掃ロボットには、床の掃除機がけや自動洗浄だけでなく、配送ロボットや棚走査ロボットなどに活用されているテクノロジーが搭載されています。汎用性の高いロボットであり、各業界のそれぞれの業務に向けて、カスタマイズして使うことも可能です。自動清掃においては、清掃マップの作成からロボットによるルート改善まででき、障害物を探知・回避する機能も搭載されているため、営業中の店内を清掃することもできます。

自動清掃のテクノロジーは、COVID-19のパンデミックに対応するためのテクノロジーとしても、活かされてきました。Brain Corpの主要取引先の中には、すでにアメリカ全土の1,000以上の小売店に配備されている床スクラバーロボットのメーカーがあり、ロボットはクラウドベースのプラットフォームに接続し、自動清掃に必要なOSを利用できます。

COVID-19のパンデミックにより、従業員はウイルス対策として、従来以上に店舗の清掃・消毒を行わなければならなくなりました。しかし、店舗にすでにあるマシンでBrain Corpの自動清掃テクノロジーを利用することで、製造を自動化。従業員を過労と感染の恐怖から守りました。

Brain Corp
主要拠点:アメリカ
設立:2009年
推定従業員数:251名
投資年月日:2020年4月27日
Brain Corpの詳細情報

【SoftBank Vision Fund投資企業】RPA・Automation Anywhere

Automation Anywhereは、単純なタスクから複雑な処理まで、あらゆる業務を自動化するRPAを提供する企業です。設立は2003年であり、SoftBank Vision Fundからは、2019年と2018年の2回の投資が行われました。

Automation AnywhereのRPAは、AIと機械学習・分析を組み合わせた独自のテクノロジーです。RPAは、クラウドベースのプラットフォームから提供されるため、世界中の企業がすぐに利用できます。2020年現在、Automation Anywhereは世界40ヵ国以上に拠点を構え、4,000社を超える顧客に対し、180万以上のRPAロボットを提供しています。

RPAロボットは、直感的に扱えるものであり、専門知識がなくとも業務を自動化することが可能です。また、自動化に使いたい端末にダウンロードし、そのまま使えるロボットも多数提供。誰もが手軽にRPAを活用できるようにと、テクノロジー開発と顧客サポートを続けています。

Automation Anywhere
主要拠点:アメリカ
設立:2003年
推定従業員数:1,001名
投資年月日
2019年11月22日
2018年11月15日
Automation Anywhereの詳細情報

【SoftBank Vision Fund投資企業】自動運転車・Nuro

Nuroは、完全な自律走行が可能な自動運転車を開発する企業です。設立は2016年であり、SoftBank Vision Fundからの投資は2019年に行われました。

Nuroの開発チームには、走行計画やマッピングに関するソフトウェアエンジニアから、ロボット操作の専門家など、各分野のエキスパートで構成されています。起業家やデザイナーもメンバーとして自動運転車の開発に携わっており、あらゆる角度から、より安全で生活に役立つ、自律走行テクノロジーの開発を目指してきました。

AIとロボット工学を組み合わせることで、完全な自律走行を実現したNuroの自動運転車は、決められたルートをドライバーなしで走行することが可能です。主に食料品や日用品の無人配送サービスを、世界最大級のスーパーマーケットチェーン・ウォルマートと提携しながら、走行テストを重ねてきました。

しかし、完全な無人配送は試験段階である中、COVID-19のパンデミックが発生。食料品や一部日用品の買占めや、人との接触を可能な限り避ける「新しい生活様式」など、世界中が混乱に陥りました。テクノロジーの開発と走行テストを重ねてきたNuroは、世界的な混乱に迅速に対応。カリフォルニア州の一部公道で、テストを兼ねた自動運転車による食料品・日用品の無人配送を開始しました。

Nuroには、「優れたテクノロジーは全ての人に利益をもたらすためのものである」という理念があります。理念に基づき、交通事故を減らし、人々が運転に割かれていた時間を取り戻すために、Nuroは安全に自律走行する自動運転車の開発を進めてきました。COVID-19のパンデミックは誰にとっても予想外の出来事でしたが、一貫した理念を持ち続けてきたNuroは、自社のテクノロジーで人々に利益をもたらしたといえるでしょう。

Nuro
主要拠点:アメリカ
設立:2016年
推定従業員数:251名
投資年月日:2019年1月22日
Nuroの詳細情報

【SoftBank Vision Fund投資企業】メッセンジャー・Slack

Slackは、直感的に扱えるメッセンジャーを提供する企業です。設立は2009年であり、SoftBank Vision Fundからは、2018年と2017年の2回の投資が行われました。

同名のメッセンジャー「Slack」は、日本国内でも広く浸透しつつあるメッセンジャーです。働き方改革やフリーランスの増加、特に2020年以降はCOVID-19による「ステイホーム」の影響により、多くの企業がリモートワークを取り入れるようになりました。日本では「チャットワーク」というメッセンジャーが主流でしたが、直感的な操作性や、メッセージの一覧性の高さから、Slackも人気を集めつつあります。

Slackは「人々の労働生活を改善すること」をミッションとしており、Slackのメッセンジャーは働きやすさ・使いやすさに配慮した設計がなされています。メッセージのやりとりは、チームやプロジェクトごとに細かくわけた専用チャットルームで行うことができ、特定のメッセージに対して、チャットルーム内にさらに専用のスレッドを立て、返信することも可能です。チャットルームとスレッドを使うことで、大人数のチームでも、自分に関係のあるメッセージだけを素早くピックアップできます。

Slackのメッセンジャーは一見シンプルでありながら、従来的なメッセンジャーの使いづらさを解決するためのアイデアが詰まっています。

Slack
主要拠点:アメリカ
設立:2009年
推定従業員数:1,001名
投資年月日
2018年8月21日
2017年9月17日
Slackの詳細情報

【SoftBank Vision Fund投資企業】農業・Plenty

Plentyは、垂直農場により効率的に農作物を生産する企業です。設立は2014年であり、SoftBank Vision Fundからの投資は2017年に行われました。

近年では、人口増加により、世界各国で将来的な食糧不足が懸念されています。しかし、食糧を生産するための土地は限られています。同じ面積でより効率的に食糧を生産するための技術を開発することは、世界的な急務といえるでしょう。

Plentyは農作物を、壁のように真っ直ぐ縦方向に伸びる垂直農場で栽培することにより、土地に関する問題を解決しました。農作物を垂直農場で育てることにより、農作物に与えるための水も、最小限の量で済みます。

また、垂直農場により限られた土地と水を最大限に活用するだけでなく、さまざまなテクノロジーやアイデアで、高品質な農作物を大量生産することを可能にしました。屋内に設けられた垂直農場は、天候や気温変動の影響を受けることなく、それぞれの農作物に最適な育成方法で育てられます。農作物の生産量や品質が、環境の変化によって変わることはありません。育成環境は徹底的に管理しながらも、農薬や遺伝子組換えなどは一切使わないため、収穫後の農作物は洗わずにそのまま食べられます。

さらに、農作物の育成だけでなく、収穫した農作物の輸送も徹底的に効率化。Plentyは農作物の輸送距離を制限し、農場近郊のみに配送します。輸送に伴う排気ガス排出量を減らすことで環境を守り、消費者は高品質な農作物を、新鮮なうちに食べられるのです。

Plentyは、テクノロジーと農業を組み合わせることで、オーガニックな方法で生産された食糧を、効率的に生産する企業です。各分野のリーディングカンパニーや社会的にインパクトのある企業への投資に特化したSoftBank Vision Fundが、地球規模の食糧問題を解決に導くPlentyに投資を行うのも、うなずけるでしょう。

Plenty
主要拠点:アメリカ
設立:2014年
推定従業員数:101名
投資年月日:2017年7月19日
Plentyの詳細情報

SoftBank Vision Fundの投資先は、イノベーションを起こそうとする企業が多い

SoftBank Vision Fundは、世界規模の課題を解決し、より良い社会をつくろうとする企業への投資に特化した投資ファンドです。本記事で紹介した投資先も、イノベーションを起こし、各分野の課題を解決しようとする企業ばかりです。

紹介した企業のほとんどが、人々を煩雑なタスクから解放し、生産的で自由な時間を増やすためのテクノロジーを開発しています。

自動清掃ロボットの「Brain Corp」や自動運転車の「Nuro」は、COVID-19のパンデミックにいち早く対応する、社会貢献の意識も高い企業だといえます。また、地球規模の食糧問題を解決しようとする「Plenty」への投資を見ても、イノベーションを起こそうとする企業への注力の度合いがわかるでしょう。

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