ニュース&コラム | 2020-09-10

【中国】未上場スタートアップの時価総額ランキングTop5

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【中国】未上場スタートアップ企業の時価総額ランキング

中国のスタートアップ企業を、未上場の企業に焦点を絞り、時価総額順に紹介していきます。

【中国の未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキング】
5位 DIJ(150億$)
4位 Kuaishou Technology(180億$)
3位 Lu.com(185億$)
2位 Didi Chuxing(560億$)
1位 ByteDance(750億$)

1位の「ByteDance」は、中国の未上場スタートアップの中で1位であるだけでなく、全世界の未上場スタートアップの中でもトップの時価総額を誇ります。ほかにも、世界的に見ても有名な企業がランクインしており、中国のスタートアップの動向には世界中が注目しているといえるでしょう。

【中国の未上場スタートアップ5位】DJI

DJIは、ドローンとドローン搭載用のカメラを開発する企業です。2006年に深センで設立され、時価総額は150億$です。

DJIでは、個人用とビジネス用、双方のドローンとカメラを開発しています。ドローンを飛行させる空域によっては、航空法に基づく申請と承認が必要です。個人用のドローンも多数開発するDJIは、ドローンの飛行ルールや安全飛行に関する情報のアナウンスにも力を入れています。また、安全性能の高いドローンの開発にも力を入れており、DJIのドローンは飛行前の申請の一部項目が免除されるほどです。

ビジネス用では、映像製作のための撮影や、インフラ整備や建設のための測量はもちろん、農業従事者をサポートするドローンも提供しています。農業管理のためのフィールドプランニングから、雑草や害虫の駆除など、幅広い業務をサポートします。

機体本体の性能や、機体を動かすための制御プログラムなど、ドローンはさまざまなテクノロジーが集約された航空機です。DJIは中国のシリコンバレーと呼ばれる深センに主要拠点を構えることで、優秀なエンジニアの確保に力を入れてきました。DJIの成長を見ると、スタートアップ企業にとって、立地的な戦略も非常に重要なものだということがわかるでしょう。

DJI
主要拠点:深セン
設立:2006年
推定従業員数:10,000名
時価総額:150億$
DJIの詳細情報

【中国の未上場スタートアップ4位】Kuaishou Technology

Kuaishou Technologyは、ビデオ配信やライブ配信を主としたSNSを提供する企業です。2011年に北京で設立され、時価総額は180億$です。

Kuaishou Technologyは、同名のSNS「Kuaishou」をアプリケーションとして提供。当初は短時間のビデオ配信がメインコンテンツでしたが、ライブ配信やアプリケーション内で楽しめるゲーム機能など、新機能が続々と追加されていきました。

短時間のビデオ配信というと、中国の未上場スタートアップ企業の中でも最大の時価総額を誇る「ByteDance」が提供し、世界中にユーザーを持つ「TikTok」が思い浮かぶでしょう。Kuaishouも、海外向けにローカライズされた「Kawai」をリリースしており、TikTokと並ぶ中国発の人気SNSとして注目を集めています。

KuaishouとTikTokは、一見すると似たSNSに見えるものの、ターゲット層が異なります。TikTokは都市部のユーザーをメインターゲットとしているのに対し、Kuaishouのメインターゲットは地方都市や農村部のユーザーです。中国国内のインターネットユーザーは、都市部よりも地方都市や農村部に多いといわれており、農村部のユーザーに親しまれやすいように、システムが構築されています。

とはいえ、世界的に見ても有数のユーザー数を誇るSNSであることには変わりありません。Kuaishou TechnologyのSNSには、全世界で毎日2億人ものアクティブユーザーがおり、テンセントやセコイアキャピタルチャイナなど、中国有数の企業から投資が行われる企業でもあります。

Kuaishou Technology
主要拠点:北京
設立:2011年
推定従業員数:1,001名
時価総額:180億$
Kuaishou Technologyの詳細情報

【中国の未上場スタートアップ3位】Lu.com

Lu.comは、テクノロジーを活用したオンライン資産管理プラットフォームを提供する企業です。2011年に上海で設立され、時価総額は185億$です。

上海市政府の支援の下で設立されたLu.comは、2015年には中国最大級のオンライン金融企業へと成長しました。2015年2月時点で700万人を超えていた資産管理プラットフォームの登録ユーザー数は、2020年現在では4,420万人以上にも増加。テクノロジーを活用した資産管理に、中国だけでなく世界中が注目しているといえるでしょう。

Lu.comのプラットフォームでは、グローバル化する金融取引においてリスクを軽減するために、情報技術を活用したリスク管理システムを提供。中国で最もオープンなプラットフォームとして知られており、ビッグデータや機械学習のテクノロジーを活用し、投資家や金融商品のリスク評価を行います。

Lu.comのリスク評価は、情報開示や製品リスク評価などの明確な視点から、最新の情報に基づいて行われます。資産所有者が、コンサルタントに相談したり、膨大な情報の中から必要なものをピックアップしたりすることなく、重要な情報の確認や資産管理に集中することを可能にしました。

Lu.com
主要拠点:上海
設立:2011年
推定従業員数:501名
時価総額:185億$
Lu.comの詳細情報

【中国の未上場スタートアップ2位】Didi Chuxing

Didi Chuxingは、MaaS分野に力を入れる企業です。設立は2012年であり、時価総額は560億$です。

Didi Chuxingは、モバイルアプリから利用できる配車サービスを、主に提供しています。タクシーの配車やシェアカーへの相乗り申し込みはもちろん、バスの運行情報の提供など、交通に関するあらゆるサービスを利用できます。

Didi Chuxingの特徴は、利便性の高い配車サービス・交通情報を提供するだけでなく、交通混雑の緩和に注力していることです。例えば、モバイルアプリではシェアカーの運行情報が提供され、ユーザーの現在位置に基づいて最適な乗車ポイントを選定。ほかにも、自動車の走行データを取得・分析し、交通混雑の緩和に最適なタイミングで色の変わる信号機など、さまざまなテクノロジーを開発しています。

膨大な人口を有し、交通混雑が深刻な中国において、Didi Chuxingは国全体の課題解決に繋がるテクノロジーを開発する企業として注目を集めています。

Didi Chuxing
主要拠点:北京
設立:2012年
推定従業員数:5,001名
時価総額:560億$
Didi Chuxingの詳細情報

【中国の未上場スタートアップ1位】ByteDance

ByteDanceは、ITテクノロジーを活用したコンテンツプラットフォームを提供する企業です。設立は2012年であり、時価総額は750億$。2020年現在、中国の未上場スタートアップ1位の時価総額であると同時に、全世界の未上場スタートアップにおいても、1位の時価総額を誇ります。

ByteDanceのプラットフォームには、機械学習や深層学習など、さまざまなITテクノロジーが搭載されています。動画や写真を中心としたコンテンツプラットフォームが多く、4位で紹介した「Kuaishou」以上のユーザー数を持つ、「TikTok」を生み出しました。TikTokは、全世界で毎日4億人のアクティブユーザーがいるといわれており、1人あたり1日1時間の時間を費やしているといわれる、巨大プラットフォームです。

TikTokのほかにも、プロレベルの編集ツールを搭載したものや、機械学習を利用してそれぞれのユーザーに最適なコンテンツをピックアップするものなど、さまざまなコンテンツプラットフォームを提供しています。

Goldman SachsやSoftBankなど、世界的にも有名な多数の企業が投資しているスタートアップでもあり、ByteDanceの動向には常に注視しておくべきでしょう。

ByteDance
主要拠点:上海
設立:2012年
推定従業員数:10,000名
時価総額:750億$
ByteDanceの詳細情報

中国の未上場スタートアップは、世界的にも注目を集めている

中国の未上場スタートアップの中でも、時価総額の高い企業を見ていくことで、どのようなテクノロジー・ビジネスが注目され、成功しているのかが見えてきます。

中国の未上場スタートアップでは、「Kuaishou Technology」や「ByteDance」など、動画配信を主としたコンテンツプラットフォームを提供する企業が、特に時価総額が高いことがわかりました。「ByteDance」の時価総額は中国だけでなく、全世界においても未上場スタートアップのトップであり、世界中が注目する企業といえるでしょう。

また、世界的に注目を集める分野として、自動運転車やMaaSの分野にも注視しておくべきです。MaaS分野に力を入れる「Didi Chuxing」は、中国の未上場スタートアップの中で2位の時価総額です。中国以外の企業を見ても、GoogleやAmazonなどの世界的に有名な企業も、自動運転車・MaaSの分野への投資に力を入れています。

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