ランキング | 2020-09-09

【アメリカ】未上場スタートアップの時価総額ランキングTop5

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【アメリカ】未上場スタートアップ企業の時価総額ランキング

アメリカのスタートアップ企業を、未上場の企業に焦点を絞り、時価総額順に紹介していきます。

【アメリカの未上場上スタートアップ企業・時価総額ランキング】
5位 JUUL(120億$)
4位 Snowflake(124億$)
3位 EpicGames(150億$)
2位 SpaceX(332億$)
1位 Stripe(360億$)

時価総額ランキングの上位には、タバコやゲームのメーカー、宇宙開発、決済やデータ分析に関するテクノロジーを提供する企業など、さまざまな分野・業界の企業が散見されます。

しかし、分野や業界は異なるものの、どの企業も世界中のビジネスに影響を与えてきた企業ばかりです。

【アメリカの未上場スタートアップ5位】JUUL

JUULは、アメリカの大手電子タバコメーカーです。2015年にサンフランシスコで設立され、時価総額は120億$です。

JUULは未上場の企業でありながら、(電子)タバコ業界への影響力が大きく、業界各社から注目を集めています。アメリカおよび世界最大級のタバコメーカーとして知られる「Altria Group」も、JUULには注目。2018年12月には、JUULの株式の35%を取得する発表をしました。

Altria groupは、マルボロやコペンハーゲンなどの有名銘柄を生産し、大手タバコメーカー「Philip Morris」を所有するなど、日本国内でも馴染み深いタバコを数多く提供してきました。しかし、近年では電子タバコや加熱式タバコの普及により、従来的な紙巻タバコだけでは事業の成長・拡大は難しくなったといえるでしょう。

設立以来、電子タバコの生産に力を入れ、世界中の紙巻タバコを電子タバコへと変えることをミッションとしてきたのがJUULです。実際に、JUULはアメリカ最大手の電子タバコメーカーへと成長。紙巻タバコを主力商品としてきた老舗タバコメーカーからも注目を集め、いち早い投資が行われました。

しかし、アメリカでは電子タバコの規制は比較的緩く、未成年の喫煙問題への指摘が散見されます。JUUL自体はタバコメーカーの中で大きな影響力を持つスタートアップ企業といえますが、タバコ業界の先行きには、まだまだ不安が残されているといえるでしょう。

JUUL
主要拠点:サンフランシスコ
設立:2015年
推定従業員数:1,001名
時価総額:120億$
JUULの詳細情報

【アメリカの未上場スタートアップ4位】Snowflake

Snowflakeは、クラウドベースのデータウェアハウスを提供する企業です。2012年にサンマテオで設立され、時価総額は124億$です。

データウェアハウス(Data Ware House)は、直訳すると「データの倉庫」となります。膨大な量のデータを収容するプラットフォームという意味では、従来的な「データベース」と似たものですが、データウェアハウスはデータ活用のための分析により特化されたテクノロジーです。

従来的なデータベースでは、さまざまな形式のデータが、特に整理されることなく漫然とした状態で収容されます。データ収容においては特に問題はありませんが、データを分析するとなると、分析用のシステムへのデータ転送や形式変換などに、多くの負荷と時間がかかります。

一方データウェアハウスでは、データは収容される時点で整理されるため、分析の準備にかかる負荷と時間を大幅に軽減することが可能です。そもそも、データウェアハウスの提唱者は「意思決定のためにデータを整理・分類するためのプラットフォーム」と定義しており、データウェアハウスはまさに、データの分析・活用のために最適化されたプラットフォームといえます。

近年では、ビッグデータやデータ分析のためのテクノロジーが世界的に注目されており、データ関連の分野でのスタートアップの設立や投資も盛んに行われています。膨大なデータを分析しやすいように整理し、クラウドベースでいつでもアクセスできるようにしたSnowflakeのテクノロジーは、世界中のIT企業が求めていたテクノロジーだといえるでしょう。

Snowflake
主要拠点:サンマテオ
設立:2012年
推定従業員数:1,001名
時価総額:124億$
Snowflakeの詳細情報

【アメリカの未上場スタートアップ3位】Epic Games

Epic Gamesは、アメリカの人気ゲームメーカーです。1991年にケアリで設立され、時価総額は150億$です。

Epic Gamesは、アメリカで高い人気を誇るFPS(一人称視点のシューティングゲーム)やTPS(三人称視点のシューティングゲーム)を主に開発しています。特に、2017年にリリースされたオンラインTPS「Fortnite」は絶大な人気を誇り、2020年5月には登録ユーザー数が3億5,000万を突破。アメリカの総人口、3億2,000万を超えるユーザー数を抱える、世界中のゲーマーから愛されるゲームといえます。

しかし、数々の人気タイトルをリリースしてきたEpic Games最大の偉業というべきは、ゲームではなく優れたプログラミング言語を開発したことでしょう。

Epic Gamesがゲーム基盤として開発したプログラミング言語「Unreal Engine」は、汎用性の高いプログラミング言語として知られています。プレイステーション4やニンテンドースイッチといった最先端のゲームハードはもちろん、PCやスマートフォンにも活用。さらに、映画製作や宇宙飛行士の訓練まで、分野を問わず広く役立てられています。

Epic Gamesは、ゲームメーカーでありながら、ゲーム業界以外のあらゆる分野に大きな影響を与えた企業です。

Epic Games
主要拠点:ケアリ
設立:1991年
推定従業員数:1,001名
時価総額:150億$
Epic Gamesの詳細情報

【アメリカの未上場スタートアップ2位】SpaceX

SpaceXは、宇宙開発の分野で世界中から注目を集める企業です。2002年にホーソーンで設立され、時価総額は332億$です。

SpaceXは、元NASAのエンジニアであるElon Muskによって設立されました。Elon MuskはSpaceXの設立後、NASAでの研究成果と、民間企業、特にスタートアップならではのスピードを活かし、宇宙開発のためのテクノロジーを開発し続けています。

2020年5月31日には、世界ではじめて有人宇宙飛行を成功させた民間企業として、世界中に名前を轟かせました。同時に、ロケット打ち上げに使用したブースターを打ち上げ地点まで戻し、再利用する「航空誘導飛行」と呼ばれるテクノロジーのテストにも成功。宇宙開発に伴い増え続ける「宇宙ゴミ問題」や、ブースター再利用によるロケット打ち上げのコストダウンなど、今後の宇宙開発の発展に寄与するテクノロジーとして世界中が注目しています。

ZUVAでは、SpaceXの偉業に関するコラムや動画も公開しています。宇宙開発の分野や、歴史に名を残すようなビジネスに興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください。

宇宙開発の歴史と注目すべき宇宙ビジネス!企業3社を紹介
https://zuva.io/posts/45191

【元NASAエンジニア談】スペースX・民間初の有人宇宙飛行成功秘話<後編>
https://www.youtube.com/watch?v=m93WHLH-NJ0

SpaceX
主要拠点:ホーソーン
設立:2002年
推定従業員数:1,001名
時価総額:332億$
SpaceXの詳細情報

【アメリカの未上場スタートアップ1位】Stripe

Stripeは、インターネット上のあらゆる支払いに対応する、決済システムを提供する企業です。2010年にサンフランシスコで設立され、時価総額は360億$です。アメリカの未上場スタートアップでは、時価総額720億$のUberが有名でしたが、2019年5月にUberが上場したことにより、Stripeが首位に躍り出ました。

Stripeの決済システムは、ECサイトでの単一の支払いはもちろん、定期支払いやクラウドファンディングなど、さまざまな決済に対応しています。さらに、異なるアプリケーション同士を繋ぐための「API」も、独自に開発・設計。あらゆるWebページやツールと連携し、スムーズな支払いを可能にしました。

アメリカの未上場スタートアップの首位を独占していたUberも、Stripeの決済システムを導入し、ビジネスの成長に役立ててきました。

Stripeのミッションは、インターネット上に優れた経済インフラを構築し、世界中のインターネットを利用したビジネスの成長をサポートすることです。時価総額の面でStripeに大きく差を付け、未上場スタートアップの首位を守り続けてきたUberの成長を、陰で支えた企業ともいえるでしょう。

Stripe
主要拠点:サンフランシスコ
設立:2010年
推定従業員数:1,001名
時価総額:360億$
Stripeの詳細情報

アメリカの未上場スタートアップは、分野を超えてビジネスをサポートする

アメリカの未上場スタートアップ企業を時価総額順に見ていくと、特定の分野ではなく、さまざまな分野の企業が上位にいることがわかります。

ランキングには、タバコやゲームのメーカーから宇宙開発まで、全く異なる分野の企業が名を連ねていました。しかし、業界に大きな影響を与えてきた企業、分野や業界の枠を超えて、さまざまなビジネスの発展を支えてきた企業ばかりであることもわかりました。

アメリカでは、膨大なデータの分析をサポートするテクノロジーや、スタートアップを含めた世界中の企業の成長を支えるための決済システムなど、分野や業界ごとではなく、ビジネス全体の発展に寄与してきた企業が成功を収めています。SpaceXの、民間企業による世界初の有人宇宙飛行成功も、宇宙進出に向けた大きな一歩であったといえるでしょう。

世界各国のスタートアップ企業の動向や、各分野の注目ニュースなどを投資動向などは、ZUVA Proでチェックできます。今後、世界のビジネスがどのように発展していくのか気になる方は、ぜひZUVAのメディア・データをご活用ください。

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