ニュース&コラム | 2020-05-01

世界のオンライン診療|医療ベンチャーランキングTOP10

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世界の医療ベンチャー企業の中から、資金調達額の多い10社を紹介します。COVID-19(コロナウイルス)のパンデミックの中で注目が集まるのは、オンライン診療と、リモートでのケアを可能にするテクノロジーです。

資金調達に成功している医療ベンチャー企業の中でも、オンラインでの診療や健康管理を提供している企業が多くあります。本記事を読めば、COVID-19のパンデミックに伴う、次世代の医療と、テクノロジーの進化が見えてきます。

医療ベンチャー企業10位「Advantasure」

Advantasureは、医療機関の業務を簡素にするソリューションを提供する、医療ベンチャー企業です。分析プラットフォームや請求システムなど、さまざまな技術インフラを統合し、オンライン診療でのヘルスケアを提供しています。

Advantasureのソリューションは、クラウドベースで提供されます。クラウドベースでのデータ共有と作業により、ワークフローを簡素にし、業務効率の向上が可能です。効率的な業務と、すべての医療メンバーが必要な情報にアクセスできる環境により、限られたリソースでより多くのヘルスケアを提供できます。

Advantasure
主要拠点:アメリカ
設立:2011年
推定従業員数:10名
資金調達額:$0.6億

医療ベンチャー企業9位「Ada Health」

Ada Healthは、症状を選択していくだけでオンライン診療が可能なアプリケーションを提供する、医療ベンチャー企業です。COVID-19への対応にも、率先して取り組んでいます。

COVID-19の対応として、Ada Healthでは2020年2月時点から、症例のモデル化が開始されました。COVID-19に関する情報を集め、アプリケーションによる暫定的な診断を可能とするために活用しています。さらに、集めた情報はWeb上に公開し、誰でも利用できるデータベースを作成。情報収集は現在も続いており、データベースは継続的に更新されています。

Ada Healthは、オンライン診療により、医療機関がCOVID-19の重症患者に集中することを手助けする、医療ベンチャー企業です。

Ada Health
主要拠点:ドイツ
設立:2011年
推定従業員数:100名
資金調達額:$0.6億

医療ベンチャー企業8位「Glooko」

Glookoは、糖尿病のオンライン診療・ケアを提供する、医療ベンチャー企業です。スマートフォンと同期可能な糖尿病管理デバイスと、アプリケーションを活用し、オンラインでの診療とケアを行っています。

Glookoの糖尿病ケアでは、アプリケーションと管理デバイスにより、診療に必要な情報を集めます。アプリケーションをプラットフォームに、患者は自分の状態を把握し、ケアチームはスムーズな情報共有が可能です。リモートケアにより、少ない負担で、効果的な糖尿病ケアが可能になりました。

Glookoは、COVID-19のパンデミックを受け、糖尿病のリモートケアソリューションの無料提供を開始しました。ウイルス感染のリスクを抑えながら、持続的な糖尿病ケアが可能です。

Glooko
主要拠点:アメリカ
設立:2010年
推定従業員数:100名
資金調達額:$0.7億

医療ベンチャー企業7位「dacadoo」

dacadooは、スマートフォンで手軽に健康管理できるオンライン診療を提供する、医療ベンチャー企業です。行動科学に基づき、患者自らが健康的な行動を取るためのアプリケーションを提供しています。

dacadooのアプリケーションでは、3億人以上の臨床データに基づいて、シンプルな健康スコアを測定します。患者は、コーチからチャットでアドバイスを受けたり、友人や同僚と情報を共有したりしながら、健康状態を管理することが可能です。視覚化された健康スコアと、コミュニティによって、ゲーム感覚で健康状態を改善していけます。

dacadooは、アプリケーションを使ったオンライン診療により、手軽な健康管理を提供する医療ベンチャー企業です。

dacadoo
主要拠点:スイス
設立:2010年
推定従業員数:10名
資金調達額:$0.7億

医療ベンチャー企業6位「Solera」

Soleraは、個人のニーズや好みに合った、オンライン診療を提供する、医療ベンチャー企業です。パーソナライズされたアプローチによって、1人1人に最適な健康管理が可能です。

Soleraは、データに基づき設計されたアプリケーションを介して、個人に合った最適な健康管理を提供します。ライフスタイルマネジメントによって健康的な行動を促すことで、健康状態を管理し、糖尿病の予防も可能です。実績あるヘルスソリューションを、成果に応じた価格で利用できるため、高い費用対効果を発揮します。

Soleraは、オンライン診療により、パーソナライズされた予防医療を提供する医療ベンチャー企業です。

Solera
主要拠点:アメリカ
設立:2015年
推定従業員数:100名
資金調達額:$0.7億

医療ベンチャー企業5位「RapidSOS」

RapidSOSは、IoT企業と公安コミュニティとの提携により、データ主導の緊急対応を提供する医療ベンチャー企業です。公安機関に、IoTを用いてさまざまなデータを提供することで、迅速な緊急対応を可能にしました。

RapidSOSは、公共の監視カメラやGPSによる車両衝突の位置情報などのデータを集め、公安機関に送信することで、データ主導の救急対応を実現します。さらに、ウェアラブル端末やモバイルアプリによって、デバイスのデータを送信。緊急性の高い患者への、スピーディーな対応を可能とします。

RapidSOSは、公安機関にテクノロジーとデータを提供することで、より迅速な緊急対応を可能にした医療ベンチャー企業です。

RapidSOS
主要拠点:アメリカ
設立:2012年
推定従業員数:50名
資金調達額:$0.9億

医療ベンチャー企業4位「TigerConnect」

TigerConnectは、デジタルプラットフォームによって、医療スタッフと患者のコミュニケーションを促進する医療ベンチャー企業です。医療スタッフと患者の手軽なコミュニケーションにより、オンライン診療を提供しています。

TigerConnectでは、スマートフォンを使った、チャットやビデオ通話でのオンライン診療が可能です。ビデオ通話は1対1だけでなく、グループでの通話もでき、ビデオ・音声のみ・チャットの機能はシームレスに使い分けられます。

また、COVID-19への対応として、医師のためのオンラインスペースを提供。感染拡大の心配もなく、スムーズな情報交換が可能です。

TigerConnectは、さまざまな方法でのオンライン診療を提供する医療ベンチャー企業です。

TigerConnect
主要拠点:アメリカ
設立:2010年
推定従業員数:100名
資金調達額:$1.0億

医療ベンチャー企業3位「TytoCare」

TytoCareは、モバイル端末による自己診断とオンライン診療を提供する、医療ベンチャー企業です。遠隔での診断を可能とするデバイスと、医師とコミュニケーションを取るためのアプリケーションにより、オンライン診療を提供しています。

TytoCareは、試験カメラと温度計を搭載した遠隔診断用デバイスを用意。デバイスに装着する3つのアダプター、耳鏡アダプター・聴診器アダプター・舌圧子アダプターを使い、自宅にいながら医療機関のような診療を受けることが可能です。オンライン診療のためのデバイスとソリューションを、医療機関へ迅速に提供することで、COVID-19への対応支援を行っています。

外出することなく、高度なオンライン診療を可能にしたTytoCareのソリューションは、COVID-19のパンデミックに対応した次世代の医療ソリューションです。

TytoCare
主要拠点:アメリカ
設立:2012年
推定従業員数:50名
資金調達額:$1.0億

医療ベンチャー企業2位「Pear Therapeutics」

Pear Therapeuticsは、FDA(アメリカ食品医薬品局)認可のデジタルセラピューティクスを提供する、医療ベンチャー企業です。スマートフォンのアプリケーションを使い、患者を治療します。

Pear Therapeuticsのデジタルセラピューティクスでは、主に薬物使用障害と慢性不眠症などの治療が可能です。特に、慢性不眠症の治療においては、はじめて認可されたデジタルセラピューティクスでもあります。患者向けのアプリケーションだけでなく、医療スタッフ向けのダッシュボードも提供し、進行状況を確認しながらの治療が可能です。

Pear Therapeutics
主要拠点:アメリカ
設立:2013年
推定従業員数:100名
資金調達額:$1.3億

医療ベンチャー企業1位「Bigfoot Biomedical」

Bigfoot Biomedicalは、インスリンによる糖尿病治療をサポートする医療ベンチャー企業です。オンライン診療により、患者1人1人に最適なインスリン投与のタイミングと量を、自動で割り出します。

Bigfoot Biomedicalのソリューションは、息子の糖尿病治療のための、父親による研究からはじまりました。インスリンポンプとグルコースモニターを解析し、適正なタイミングと量でインスリンを投与するアルゴリズムを作成することで、効果的な自動インスリン投与システムを開発。患者本人と家族の負担を最小限にしました。

Bigfoot Biomedicalのソリューションは、50,000時間以上の実使用を伴う調整により、1人1人に最適なインスリン投与を提供します。

Bigfoot Biomedical
主要拠点:アメリカ
設立:2014年
推定従業員数:50名
資金調達額:$1.3億

医療ベンチャー企業の資金調達額から見える、次世代のオンライン診療

世界の医療ベンチャー企業を見ていくと、テクノロジーを活用したオンライン診療と、健康管理への注目がわかります。COVID-19のパンデミックの中、医療機関と同等の診療を、外出せずに受けられるテクノロジーの開発が、業界の急務です。

問診だけでなく、デバイスを活用して医療機関レベルの診療を可能とした企業や、対面でのオンライン診療を提供する企業が、資金調達に成功しています。より良い治療をオンラインで提供するためのテクノロジーにも注目が集まり、中でもオンライン診療による糖尿病ケアは、世界的にも関心の高いソリューションです。

COVID-19のパンデミックに伴い、オンライン診療に関するテクノロジーの進歩は、ますます加速していきます。今後も医療ベンチャー企業の動向、テクノロジーから目が離せません。