ニュース&コラム | 2020-05-01

世界のフードデリバリー業界|ベンチャーランキングTOP10

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世界のフードデリバリーベンチャー企業の中から、資金調達額の多い10社を紹介します。コロナウイルス のパンデミックにより、外食が制限される中、フードデリバリーに注目が集まるのは必然です。

2020年4月現在、資金調達額の多いフードデリバリーベンチャー企業の中では、企業向けのケータリングが主流です。しかし、外出制限により、個人向けのフードデリバリーのニーズは、日々高まっています。

本記事では、フードデリバリーベンチャー企業各社の革新的なサービスと、個人向けデリバリーの実態から、飲食業界全体の動向を探ります。

フードデリバリーベンチャー企業10位「Farmstand」

Farmstandは、植物ベースの食事に特化してケータリングを行う、フードデリバリーベンチャー企業です。

Farmstandの創設者は、5歳の頃に癌と診断され、食事を植物ベースのものに切り替えました。食事による癌の療養経験から創設されたFarmstandは、野菜を中心に、少しの魚や肉を使った、健康的な食事をさまざまなオフィスへと届けています。注文は、モバイルアプリで行えるため簡単です。

Farmstandは、植物ベースの食事により、顧客企業の従業員に健康を提供するフードデリバリーベンチャー企業です。

Farmstand
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:北アイルランド連合王国
設立:2016年
推定従業員数:10名
資金調達額:$600万

フードデリバリーベンチャー企業9位「Caterwings」

Caterwingsは、企業やイベント向けのケータリングを提供している、フードデリバリーベンチャー企業です。

Caterwingsの特徴は、手軽な注文方法と、高い顧客満足度です。2020年4月現在、ベルリンの顧客評価公開サービス「eKomi」では、5段階中4.7の評価を獲得しています。ファストフードから、地域の郷土料理まで、幅広いメニューの中から好きなものを、オンラインで手軽に注文できます。

イベント向けの個別リクエストでは、イベントマネージャーから要望に合わせた個別提案を受けることも可能です。

Caterwings
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:ドイツ
設立:2015年
推定従業員数:10名
資金調達額:$670万

フードデリバリーベンチャー企業8位「Biryani By Kilo」

Biryani By Kiloは、主に個人向けにインド料理を配達する、フードデリバリーベンチャー企業です。ケータリングも可能で、素材と調理法法にこだわった本格的なインド料理を、好きな場所で楽しめます。

Biryani By Kiloの料理に使われるのは、2年間熟成させたブランド米やケバブ用に厳選された肉など、こだわりの素材ばかりです。ハンディと呼ばれるインドの伝統的な土鍋で調理し、ハンディのまま配達されます。

注文は、電話やWebだけでなく、スマートフォンからアプリケーションでも可能です。基本的に事前予約製であり、出来立ての料理を届けることを大切にしています。

Biryani By Kilo
個人へのデリバリー:○
ケータリング:○
主要拠点:インド
設立:2015年
推定従業員数:100名
資金調達額:$800万

フードデリバリーベンチャー企業7位「Entier」

Entierは、あらゆる場所にケータリングを提供する、フードデリバリーベンチャー企業です。あらゆる場所、規模に対応した、オーダーメイドなサービスを提供しています。

Entierのケータリングは、企業や保育園から、遠洋の石油採掘場までと、さまざま場所に提供されます。季節によってメニューを変えたり、現地でオーダーメイドのメニューを用意したりと、柔軟なサービスが特徴です。遠洋でのケータリングでも、クルーたちが満足できる品質の食事を提供することにこだわっています。

Entierは、顧客の要望に応え、あらゆる場所にケータリングを提供する、フードデリバリーベンチャー企業です。

Entier
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:北アイルランド王国
設立:2008年
推定従業員数:500名
資金調達額:$850万

フードデリバリーベンチャー企業6位「Impact Food Group」

Impact Food Groupは、キッチン設備の有無に関係なく、学校に給食を提供するフードデリバリーベンチャー企業です。栄養バランスの取れた食事と、高いパートナシップを提供することを、大切にしています。

Impact Food Groupでは、地域で採れた食材を使用し、味と栄養のバランスを考え調理します。健康的なだけでなく、生徒たちが美味しく楽しめる給食を提供することが、Impact Food Groupのミッションです。

生徒の声を直接聞き、学校ごとに最適なサービスを提供することで、97%もの契約維持率を保っています。

Impact Food Group
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:北アイルランド連合王国
設立:2016年
推定従業員数:-
資金調達額:$1,180万

フードデリバリーベンチャー企業5位「Foodles」

Foodlesは、オフィス向けにケータリングやデリバリーを行う、フードデリバリーベンチャー企業です。新鮮な料理と、テクノロジーを駆使した提供方法が、Foodlesの特徴です。

フードデリバリーは、自動販売機のような形態で、24時間販売を行っています。オフィス内に料理販売用の冷蔵庫が設置され、好きな料理を購入できます。

さらに、モバイルアプリによる料理の事前予約や、冷蔵庫のロック解除が可能です。冷蔵庫内の料理は、毎朝入れ替えられるため、新鮮です。Foodlesの顧客は、さまざまな種類の中から選べる、新鮮な料理を楽しめます。

Foodles
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:フランス
設立:2014年
推定従業員数:10名
資金調達額:$1,270万

フードデリバリーベンチャー企業4位「junzi」

junziは、栄養バランスの取れた中華料理を配達する、フードデリバリーベンチャー企業です。コロナウイルスへの取り組みをいち早くはじめた、フードデリバリーベンチャー企業でもあります。

junziは、医療機関にフードデリバリーを提供するための寄付を募り、2020年4月時点で、すでに1,400食を医療機関に提供しています。また、junziのサービスに登録することで、配送場所の近くに料理受け取り用のカートを設置し、配送員と接触することなく料理の受け取りが可能です。

junziは、飲食業界におけるコロナウイルス 対策をリードする、フードデリバリーベンチャー企業です。

junzi
個人へのデリバリー:○
ケータリング:○
主要拠点:アメリカ
設立:2013年
推定従業員数:50名
資金調達額:$1,380万

フードデリバリーベンチャー企業3位「ZeroCater」

ZeroCaterは、オフィス向けにケータリングや、パントリーへのスナック提供を行うフードデリバリーベンチャー企業です。レストランや食品会社と提携し、オフィスへケータリングやスナックを提供します

ZeroCaterでは、20人程度の小規模オフィスから、2,000人を超える大規模オフィスまで、大小さまざまな企業にケータリングとスナックを提供しています。450以上のパートナー企業を持ち、顧客となる企業のあらゆるニーズに応えることが可能です。

ZeroCaterのサービスは企業向けのみですが、コロナウイルスのパンデミックによって個人向けのフードデリバリーに注目が集まっています。450以上のパートナー企業、つまりフードデリバリーにおける膨大なリソースを持つZeroCaterの動向には、注視すべきでしょう。

ZeroCater
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:アメリカ
設立:2009年
推定従業員数:100名
資金調達額:$1,760万

フードデリバリーベンチャー企業2位「Platterz」

Platterzは、各地域のレストランと提携し、オフィス向けにケータリングを提供するフードデリバリーベンチャー企業です。

Platterzが提供しているのは、レストランとオフィスを繋ぐ、ケータリングのプラットフォームです。プラットフォームでは、会社全体の注文・請求管理が可能であり、毎月のケータリングにかかる経費を簡単に管理できます。日ごと、週ごとの注文や、配送先などを、リスト形式やカレンダー形式で確認することも可能です。

2020年4月現在、Platterzのサービスは企業向けのみです。しかし、さまざまなレストランのケータリングを可能にするプラットフォームは、コロナウイルスにより外出が制限される中で、革新的なサービスと言えます。個人に向けてサービスを拡大するのか、Platterzの動向が気になります。

Platterz
個人へのデリバリー:×
ケータリング:○
主要拠点:カナダ
設立:2016年
推定従業員数:50名
資金調達額:$2,170万

フードデリバリーベンチャー企業1位「Panda Star Kitchen」

Panda Selectedは、店舗を持たずデリバリーに特化する飲食店「ゴーストレストラン」向けに、シェアキッチンを提供するベンチャー企業です。2020年4月現在、すでに100箇所以上のシェアキッチンを設置しており、中国の同業種の中で最も注目を集めています。

中国のゴーストレストラン業界では、衛生上問題のある店舗も多いです。Panda Selectedのシェアキッチンは入場許可証を設けたり、キッチン内に監視カメラを設置したりすることで、徹底した衛生管理を実現。衛生管理の徹底された100以上のシェアキッチンから、各地域へのスピーディなフードデリバリーを可能にしました。

コロナウイルスのパンデミックに伴い、フードデリバリーのニーズはますます増加します。Panda Selectedは、増加し続けるフードデリバリーにとって、インフラ的な立ち位置を獲得したベンチャー企業です。

Panda Selected
事業内容:シェアキッチン
主要拠点:中国
設立:2016年
推定従業員数:500名
資金調達額:$7,000万

フードデリバリーベンチャー企業の動向と、コロナウイルスへの対応に注目

資金調達に成功しているフードデリバリーベンチャー企業の中では、企業向けのケータリングが多く、個人向けのサービスはまだ少ないです。しかし、コロナウイルスのパンデミックにより、外出が制限され、人と人の接触を減らさなければならない今、個人向けのフードデリバリーサービスに、注目が集まっています。

本記事で紹介したフードデリバリーベンチャー企業の中にも、個人向けのサービスを行いながら、コロナウイルス対策に率先して取り組む企業が見られました。ケータリングのみの企業も、革新的なサービスを扱っているところが多く、個人向けサービスにどう活用するのか、注目が集まります。

今後、個人向けフードデリバリーの需要は、確実に高まっていきます。革新的なサービスを提供する企業の動向、これからのフードデリバリー業界の動向から、目が離せません。