ニュース&コラム | 2020-04-30

【注目の都市】シリコンバレーの次に来るのはここだ!四大監査法人KPMG発表

シェア

言わずと知れたスタートアップの聖地・シリコンバレー。シリコンバレーには、依然としてITテクノロジーを中心としたイノベーターたちが集まっています。そんなシリコンバレーの次に注目されている地域が『イスラエル・テルアビブ』

人が集まる理由は、イノベーションを引き起こすための”何か”が期待できるかどうか。

テルアビブが注目を浴びている理由に迫ります。

ゲストプロフィール

早稲田大学イノベーション研究所 所長
山野井順一(やまのいじゅんいち)

2004年-2006年 : 早稲田大学 商学部 助手
2006年-2011年 : Graduate assistant, University of Connecticut
2012年- : Postdoctoral fellow, Chinese University of Hong Kong
2012年-2015年 : 中央大学 総合政策学部 特任准教授
2015年- : 早稲田大学 商学部 准教授

所属学協会には、経営戦略学会、日本経営学会、組織学会、The Academy of Management 、Strategic Management Societyがある。

出典:早稲田大学 研究者データベース
http://researchers.waseda.jp/profile/ja.cd2f3b4aced91ad51da3e0a24d5620ba.html

この記事は、YouTube動画の書き起こし記事です。

注目のテルアビブ、イノベーション都市の第3位に

佐々木真奈美氏(以下、佐々木)
ZUVA TVは世界が分かるニュース番組です。東京がテクノロジーイノベーションハブとして4位にランキングされた調査レポートについて解説していただこうと思います。

世界4大監査法人の一角であり、世界最大級のプロフェッショナルサービスファーム、KPMG社の関連会社発表の監査レポートによりますと、イノベーションの盟主アメリカ西海岸のサンフランシスコ、シリコンバレー地域を追い抜く次世代のテクノロジ―イノベーションの都市として、

1位にシンガポール、次にロンドン、3位イスラエルのテルアビブに続いて、4位に東京がランクインされました。

山野井先生、東京が4位というのは嬉しいニュースかなと思いつつも、ただ残念なのは、前年の調査からはワンランク下げているそうなんですね。

それで見てみると3位がイスラエルのテルアビブ、こちら私としては意外だなと思って、前回13位だったのが、いきなり3位に躍進したそうなので、その背景というのは何だと思われますか。

テクノロジー大国、イスラエルの実態

山野井順一氏(以下、山野井)
イスラエルはサイバーセキュリティ関連が、事業として強いんです。それは中東諸国との緊張状態によって、軍事関連の研究にかなり力を入れていて、サイバーセキュリティというのは非常に大きなテーマであるということですね。

あと他にも有名な企業というのは、自動運転のMobileyeとかありますし、あと意外というか面白いところとすると、農業なんです。農業共同体がイスラエルはたくさんありますし、砂漠があって水が重要なので灌漑事業、水関連のビジネスやスタートアップも非常に多いです。

佐々木
なるほど。そしてランキングを見てみると、日本では東京以外ではないという一方で、アメリカは5都市あって、中国も3都市、インド2都市でこの三か国で50%を占めているという現状もあるんですけども。

山野井
うーん、そんなに不思議じゃないような気持ちですね(笑)

佐々木
そうですね(笑)
というのもこちらの表なんですけども、世界的に影響力のある技術の開発に最も期待できる国というランキングで、ここでもアメリカ、中国、インドという風に続いてるようなので、まあ納得ですかね。

スタートアップ数において圧倒的なアメリカ・中国・インド

山野井
やっぱりスタートアップの数自体や、先進的な知識やスキルを持った人材が、より多く輩出されているような国ってどこかというと、やはりアメリカであったり、インドや中国とかですね。

インドだと例えば、上場企業の数って8,000とか9,000とかあるわけですよね。そう考えると日本の上場企業の数って3,000くらいで、裾野がかなり広いということですね。

なので、新しい影響力のある技術ってどの国から生まれてくるかっていうと、アメリカや中国、インドが日本より上にくるというのは、不思議じゃないかなと思います。

佐々木
なるほど。では一方で、シリコンバレーを追い抜く都市はあるのかというこの調査について、こちらの表なんですけども、昨年はおよそ60%の人が、シリコンバレーからイノベーションの盟主が他の都市に移ると答えていたんですが、今年、2020年の調査だとこれが37%とかなりトーンダウンしているんですよね。

この表を見ると、やっぱりなかなかシリコンバレーを追い抜く都市は、生まれないのかなというのが見えるんですけども。いかがですか。

期待を持てるかどうかがイノベーション都市の指標

山野井
この調査の詳細が分からないので何とも言えないんですけど、この数字は非常に示唆があるかなと。面白いのがシリコンバレーから他の都市に動かないということは、シリコンバレーはイノベーションのハブとして機能しているんだという期待を、みんなが持っているということですよね。

そこの都市に行けば、イノベーションの種があるなり、自分のイノベーションのアイディアに対しての解があるというような期待というのは大事です。

イノベーションのハブになる都市の条件って様々ありまして、資金の供給が潤沢であるとか、高度・最先端の知識を持った人材が方々にいるとか、企業なり廃業なりの規制が緩いということがあるんですけれど、そこに行けば何か解があるという期待が、非常に大事だと思います。

なぜかっていうとイノベーションというのは、本質上不確実であると、アイディアの種を思いついている本人も、実際本当に何が必要なのかをキッチリとは分からないわけで、そうなると、そこに行けば自分のイノベーションに関連するような人であったりとか、物であったりを手に入れることができるとなると、そこにどんどん人が集まってくる訳です。

だからこそシリコンバレーというのは、未だに期待を持っている人がたくさん来ることによって、ハブとして機能しているということでしょうね。

佐々木
やっぱりイメージ戦略が機能しているんですね。

イノベーションというイメージに成功しているシリコンバレー

山野井
一度、イノベーションといえばシリコンバレーというようなイメージを、人に植え付けることができたということ自体が強みな訳です。

他の都市がシリコンバレー目指そうとしたとしても、恐らく資金であるとか人材の面、規制などはある程度キャッチアップは可能だと思うんです。ただあそこに行けば何とかなるじゃないかっていう期待を築くというのは、簡単なことではないでしょうね。時間がかかると思いますね。

佐々木
そうかもしれませんね。それではもう一つご紹介しますね。

とはいえ他の都市にもチャンスがあるのかなと思うのが、今リモートワークってZOOMなどを使ってどんどん広がっていますよね。あと今サンフランシスコの家賃というのが、調べたら3700ドル、日本円で40万円くらいするということで、やっぱり生活コストを考えて、人って離れていかないのかなと思うんですが、いかがですか。

山野井
仰る通りサンフランシスコの生活に関わるコストというのは、かなり高騰しています。

例えば、世帯収入が1500万円くらいだと、貧困層にカウントされるようなレベルだと聞きますんで、やはりシリコンバレー近辺にとりあえず行ってみたい、住んで何かしてみたいっていう人のハードルっていうのは、高くなってきているでしょうね。

ただ同時に人の選別もされて、生半可な形でサンフランシスコに行こうというのは、難しくなるということですね。よっぽど強い意志がないと行けなくなっているんで、そういう意味では質の面では、高い人材が集まっている可能性があるかもしれません。

確かにリモートワークというのが、主流になっていくとは思うんですけれど、仕事というのは目的があって、それをオンラインでやる形だと思うんですけど、イノベーションに関係してくるのは不確かさなんです。

意図しない出会いというのが、結構新しいビジネスだったり、アイディアの種となったりするので、今まで接点がないような違う人とのコンタクト、お互いの持っている知識やスキルの違うもの同士が出会うことによって、新しいものが生まれるという面があります。

だからシリコンバレーに行く、住んでいるということで、仕事以外の出会い機会はあると思うんです。それを求めてシリコンバレーに行く人は、減らないんじゃないかなと思います。

■同じゲストが解説する動画

【Amazon go外販で〇〇が変わる?】無人コンビニシステムが引き起こす日本の未来を徹底解説

【ドローン時代の到来】新型コロナウィルスで加速・外出禁止を巡回パトロール

【Google・新ビジネス】実は知られていない壮大な海への取り組み

■ZUVA TV

「日本にいても、これさえ見れば、これからの世界がわかる番組に」
Zuva株式会社の保有する全世界100万社のスタートアップデータベースを活用して、日本国内のビジネスマンも知っておくべきニュースを選抜します。日本では時事ニュース以外の海外ニュースを情報収集することが難しく、言語の壁もあります。

ZUVA TVでは、インパクトの大きいニュースを選抜し、日本語で10分以内の動画を配信、誰でも簡単に情報収集ができるニュース番組です。

「日本国内の経済界・ビジネス界の著名人がニュースを解説・コメント」

ZUVA TVでは、日本の経済界・ビジネス界の著名人をゲストコメンテーターとしてお招きし、日本国内の事例や比較を交えつつ、ニュースをご紹介します。

日本や日本企業が世界でどのような立ち位置で、どのような動きをしているか知ることによって、そのニュースに対して、親近感と理解度合いが深まる効果があると考えています。

「他にない3つの独自の切り口」
①未来を作る「スタートアップやベンチャー企業」
②それを支える「大企業や投資家」
③企業の裏にある「業界や市場環境」
上記の3つに注目して、世界のニュースをお届けします。

ZUVA TVのYouTubeチャンネルページ
https://www.youtube.com/channel/UCcK9SoQ9n5KH3IMnwe-4Row