ニュース&コラム | 2020-04-30

【ドローン時代の到来】新型コロナウィルスで加速・外出禁止を巡回パトロール

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世界中のいたるところで猛威を振るっている新型コロナウイルス。中国・武漢のスタートアップ企業は、あるテクノロジーを使って拡大防止に乗り出しました。

あるテクノロジーとは日本でも様々な用途に使用されている『ドローン』。

ドローンを使って、人の集まっているところを特定し、注意を呼びかけたり、体温を計測したりする驚きの技術が活用されています。

ゲストプロフィール

早稲田大学イノベーション研究所 所長
山野井順一(やまのいじゅんいち)

2004年-2006年 : 早稲田大学 商学部 助手
2006年-2011年 : Graduate assistant, University of Connecticut
2012年- : Postdoctoral fellow, Chinese University of Hong Kong
2012年-2015年 : 中央大学 総合政策学部 特任准教授
2015年- : 早稲田大学 商学部 准教授

所属学協会には、経営戦略学会、日本経営学会、組織学会、The Academy of Management 、Strategic Management Societyがある。

出典:早稲田大学 研究者データベース
http://researchers.waseda.jp/profile/ja.cd2f3b4aced91ad51da3e0a24d5620ba.html

この記事は、YouTube動画の書き起こし記事です。

関連記事:新型コロナウイルス感染症で、中国ドローン業界は夜明けを迎えていますか?|億欧Q&A

新型コロナ感染拡大にドローンが活躍

佐々木真奈美氏(以下、佐々木)
ZUVA TVは世界が分かるニュース番組です。コロナウイルス拡大予防に、ドローンが活躍しているというニュースです。ZUVA.ioから、一部抜粋してお伝えします。

アメリカシリコンバレーに拠点を置く、大手ベンチャーキャピタルBlueRun Venturesが出資する中国企業「i-KINGTEC社(アイキングテック社)」が提供する、スピーカーとAI識別システムを備えた「ドローン・シャチ号」を活用して、中国天津市において、新型コロナウイルス対策巡回を行っているとのことです。

巡検範囲内の人々がマスクをしているかを判別したり、人々が群れている場所をリアルタイムに発見したりした場合、スピーカーで集団から離れるよう呼びかけています。また、搭載している赤外線熱画像で、通行人の体温も測定しているとのことです。

山野井先生、やっぱりこういった緊急事態にこそ、ドローンって活躍する場があるのかなという風に感じましたが、いかがですか。

山野井順一氏(以下、山野井)
そうですね。今回私も武漢のニュースを見て驚きました。

ドローンという新しいテクノロジーを、極めて実務的に、有用な形で利用しているということですね。実際こういった新型コロナウイルスの混乱によって、新しいテクノロジーの適用が、色々なところで進んでいるなと感じます。

武漢の例で言うと、自動運転で無人配送みたいなことを、中国のスタートアップが実際にやったり、我々もしていますが、テレワークも急速に進んでいますね。

佐々木
ということは、ピンチは、ある意味新しいことを挑戦するチャンスでもあるのかなという風に感じたんですが。

コロナによる損失もあれば新技術誕生というメリットもある

山野井
実際こういった新しいテクノロジーを採用するにあたって、やはり既存の仕組みを壊さないといけないと。だからこそ、その(既存の仕組みを壊すのに)関わってくるコストが存在するわけなので、簡単には進まないということですね。

ところが今回の話だと、既存の仕組みを壊してでも、新しいことを導入することのメリットの方が、大きいということなんですね。

なので、新型コロナウイルスによって、かなり経済は影響を受けると思いますが、新しい技術、新しいビジネスも同時に多くの人に受け入れられるような状況になっている訳なので、導入がされていなかった新技術が、急速に広まるような下地はできているんじゃないかと思います。

様々な分野で期待されるドローンの可能性

佐々木
まだ日本だとドローンというと、おもちゃとか趣味で使うようなイメージがあったんですけども、世界で見ると商業化、実用化って進んでいるのかなという風に感じます。

中国の「億航(イーハン)社」というところが、かなり色々やっているということなんですけども。

山野井
イーハン社はアメリカにも上場していますけども、あそこは人が乗れるような形のドローンを目指している会社ですよね。実際、ドローンの商業利用というのは、当然なくはないんですけれども、今のところ、測量やインフラの高所の点検などの上空から画像を撮ることがメインです。

これから先、小型の配送とか、ひょっとしたら人を乗せるようなビジネスというのも、展開できていくのかもしれませんけども、先程申し上げたことに関連して、既存の仕組みによって代替される部分が大きいところというのは、なかなか変えるのが難しい可能性があります。

例えば、人を乗せるタクシーというのは、今自動車で存在するわけで、それを超えて果たして新しい仕組みを、安全性や規制などの問題を解決して、作り上げることができるかというところですよね。

あと小型の配送、例えば出前なんていうのも、ドローンでできるとは思うんですけれど、それを今までのバイクやUber Eatsみたいな仕組みと比べて、果たしてどの程度ベネフィットがあるのか、そして同時にコストも掛かってくるということですよね。

ドローンで運んでも、インターホンを押してくれないですから、誰が受け取る、お金を払うのとか、商品を受け取る人が(ドローンを)取ってしまうかもしれません。

これらの仕組みを整えるというのは、かなりまだまだ大変なのかなと。ドローンによって配送するようなシステムなどが出来上がったとしても、それを実際社会に受け入れられるような形にするというのは、既存の仕組みをかなり大きく変えないといけないので、既存の仕組みがキッチリあるようなところは、なかなかビジネスにおいて、簡単には変わっていかないんじゃないかなと思います。

既存の仕組みで弱い部分はドローンに置き換わっていく

佐々木
でも一方で、高いところから何かをするというようなドローンの強みっていうはあると思うので、そういったところで新しい商業活用が、できればいいですよね。

山野井
そうですね。例えばコマツ社がやっているような、工事現場の測量とかというのは、上空から画像を撮ることが、必要になってくる訳ですね。それに代わる仕組みはあるのかっていうと、ない訳ではないんですよ。航空写真、ヘリコプターを使うという手がある訳ですけども、それはコストがかかるんですよね。

既存の仕組みがドローンに比べて弱いところについては、どんどん変わっていくと思います。

例えば、インフラで非常に高い橋とかを確認するっていうのは、人がのぼって行かないといけない、もしくは足場を建てないといけない、そういった準備にかかるコストなどがかかりますよね。そういったところでは、ドローンへの置き換えが進んでいっているということです。

佐々木
まだまだ私たちが気づいていないドローンの強みも、ありそうな気もしますね。

山野井
ありますかね?例えば何ですか?(笑)

佐々木
何でしょう?今適当に言いました(笑)

何だろう、じゃあ次週までの宿題にさせてください(笑)
ありがとうございます。

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