ニュース&コラム | 2020-04-30

世界の自動運転業界|MaaSベンチャーランキングTOP10

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世界のMaaSベンチャー企業の中から、資金調達額の多い10社を紹介します。資金調達に成功している企業をみると、MaaS、自動車業界で注目されているテクノロジーがどういったものか、見えてきます。

資金調達に成功しているMaaSベンチャー企業には、カメラやレーダーなどのハードウェア、運転システムのためのソフトウェアの両軸で、自動運転車を開発する企業が多いです。また、中国で資金調達に成功した例を見ると、電気自動車への注目もわかります。

本記事を読めば、MaaS、自動車業界で注目を集めるテクノロジーと、業界のニーズが理解できます。

※2020年4月25日地点の累計資金調達金額のランキングです

MaaSベンチャー企業10位「Aurora

Auroraは、自動運転車の技術を自家用車だけでなく、運送車にも活用するMaaSベンチャー企業です。2017年設立の企業であり、本記事で紹介する企業の中で、最も若い企業です。

Auroraのチームは、Google自動運転車チームのリーダーを筆頭に、人工知能やロボット工学、コンピュータービジョンなど、さまざまな分野の経験豊富なメンバーで構成されています。

Auroraでは、機械学習システムを構築する際、既存のフレームワークを活用しながら、シミュレーションとテストを繰り返し、学習システムをトレーニング。機械学習だけでは安全な自動運転を実現できないとして、知覚や状態推移などのエンジニアリングを、機械学習と統合するMaaSベンチャー企業です。

Aurora
主要拠点:アメリカ
設立:2017年
推定従業員数:250名
資金調達額:$6.9億

Auroraの詳細情報

MaaSベンチャー企業9位「Pony.ai

Pony.aiは、機械学習とディープラーニングを統合し、より複雑な道路での自動運転の実現を目指す、MaaSベンチャー企業です。中国最大の検索エンジン百度(Baidu)の元CEOおよびGoogle 元CTOの二人により、シリコンバレーにて設立されました。

2019年には、ビジネスパートナーシップを結んだトヨタ自動車株式会社から、$4.6億の資金を調達しました。

複雑な道路環境にも、柔軟に対応する自動運転車の開発を目指すPony.aiでは、カリフォルニアの高速道路から、自動車だけでなくバイクや歩行者が複雑に行き交う中国の交差点まで、さまざまな道路での走行実験を繰り返しています。より安全な自動運転を実現するために、Pony.aiでは数百万kmもの自立走行試験を実施してきました。

自動車や歩行者はもちろん、道路を歩く鳥なども正確に検知し、安全な自動運転を可能とした、MaaSベンチャー企業です。

Pony.ai
主要拠点:アメリカ
設立:2016年
推定従業員数:250名
資金調達額:$7.2億

Pony.aiの詳細情報

トヨタがPony.aiに441億円の出資をしたニュースについて、元経産省の増山さんが解説している動画はこちら

MaaSベンチャー企業8位「Zoox

Zooxは、ロボット工学を基に、ゼロから自律的モビリティを構築するために設立された、MaaSベンチャー企業です。交通量の多い都市道路や、高速道路での、完全に自律した運転を可能にしました。

Zooxの自動運転車は、複雑に行き交う自動車を検知し、安全に走行することが可能です。さらに、歩行者も正確に検知し、道を譲ります。環境への配慮も重視しており、最新の自動車とロボット工学、再生可能エネルギーを組み合わせた、ゼロエミッション車の自動運転車を開発しました。

Zooxは、「コンピュータを搭載した自動車以上のもの」をコンセプトとして、自動運転車を開発しています。交通事故をなくし、地球環境へも配慮した自動運転車の開発をミッションとする、MaaSベンチャー企業です。

Zoox
主要拠点:アメリカ
設立:2014年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$9.5億

Zooxの詳細情報

MaaSベンチャー企業7位「Uber Advanced Technologies Group

Uber Advanced Technologies Groupは、シンプルな操作性の配車サービスからスタートした、MaaSベンチャー企業です。配車サービスだけでなく、自動運転技術の開発にも、力を入れています。

自動運転技術を、貨物運送や料理の配達サービス、医療サービスなどに活用し、より良いソリューションを提供することが、Uber Advanced Technologies Groupのミッションです。

自動運転技術を活用し、医療格差の縮小も目指しています。料理の配達のような便利なサービスを提供し、貨物運送などの負担を減らすことで、誰もが暮らしやすい社会を実現するMaaSベンチャー企業です。

Uber Advanced Technologies Group
主要拠点:アメリカ
設立:2015年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$10億

Uber Advanced Technologies Groupの詳細情報

MaaSベンチャー企業6位「Nuro

Nuroは、ロボット工学を活用し、完全に自律した自動運転車を開発する、MaaSベンチャー企業です。Nuro最初のステップとして、地域に密着した、さまざまな商品配送サービスの提供を目指しています。

Nuroは、人が乗ることなく、完全な自律走行で荷物を運べる自動運転車を開発しました。大手スーパーマーケットチェーンのウォルマートと提携し、2020年中にテキサス州ヒューストンでの、自動運転車による商品配送サービスの実現を目指しています。

Nuroはロボット工学を活用し、日常生活を豊かにすることをミッションとする、MaaSベンチャー企業です。COVID-19のパンデミックの中、運転者不要の食料品配送サービスは、まさにNuroのミッションに合致していると言えます。

Nuro
主要拠点:アメリカ
設立:2016年
推定従業員数:250名
資金調達額:$10億

Nuroの詳細情報

MaaSベンチャー企業5位「BYTON

BYTONは、自動車を次世代のスマートデバイスに変えることをミッションとする、MaaSベンチャー企業です。レベル4までの自動運転に対応したテクノロジーで構成された、BYTON K-Byteの開発に成功しました。

BYTONの特徴は、自律運転可能なテクノロジーと、洗練されたデザインの融合にあります。BYTON K-Byteのスタイリッシュな外観は、デザイン性だけでなく、空力性能を備えており、より安定した自動運転を可能にしています。

BYTONは、最先端のテクノロジーと洗練されたデザインの融合により、今までにない走行体験の提供を目指すMaaSベンチャー企業です。

BYTON
主要拠点:中国
設立:2016年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$12億

BYTONの詳細情報

MaaSベンチャー企業4位「WM Motor

WM Motorは、電気自動車の普及を最初のステップとするMaaSベンチャー企業です。自動運転技術とインテリアによって、より快適な自動車の開発を行っています。

WM Motorの主要拠点である中国の道路環境は、自動車だけでなくバイクや歩行者が行き交う、非常に複雑な環境です。WM Motorでは、ミリ波レーダーと高解像度カメラを統合し、悪天候に影響されないハードウェアを開発。10万時間と、800万kmをかけた走行テストにより、レベル2の中でも高度な運転支援システムを実現しました。

高度な運転支援システムと、洗練されたインテリアによって、より快適な自動車を提供する、MaaSベンチャー企業です。

WM Motor
主要拠点:中国
設立:2015年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$16億

WM Motorの詳細情報

MaaSベンチャー企業3位「Xiaopeng Motors

Xiaopeng Motorsは、レベル2の運転支援システムと、電気自動車を軸とする、中国のMaaSベンチャー企業です。AIを活用した音声インテリジェントや、全自動のパーキング機能など、高度な運転支援が特徴です。

レベル2.5を掲げる運転支援システムを搭載したXiaopeng G3では、12個の超音波レーダーと3個のミリ波レーダー、さらに計5台のカメラを装備。計20ものレーダーとカメラによるマルチオブジェクト認識で、レーンラインや周りの車両、歩行者を正確に検知します。

運転支援システムの開発だけでなく、自社の電気自動車の充電の割引サービスや、丁寧なアフターサービスによって、シェアを伸ばしているMaaSベンチャー企業です。

Xiaopeng Motors
主要拠点:中国
設立:2014年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$17億

Xiaopeng Motorsの詳細情報

MaaSベンチャー企業2位「Waymo

Waymoは、Googleの親会社Alphabet(アルファベット)の自動運転車プロジェクトとして、2009年に設立されたMaaSベンチャー企業です。運転者の必要ない、完全な自律走行が可能な自動運転車を開発しています。

2020年3月には、初の外部資金調達で2,400億円を調達しました。評価額は未公開ですが、約3.3兆円ほどになるという。現時点で、世界最大のユニコーン企業である。

Waymoのミッションは、自動運転により、安全に人やものを運べるようにすることです。視力の弱い人や高齢者でも安全に乗れる、自動運転車の開発を目指しています。2015年には、世界初となる公道での完全自動運転を実現し、数百万kmもの公道走行テストを行ってきました。さらに、数十億kmもの走行シュミレーションも行っています。

Waymoは、自動運転により安全な交通環境と、視力の弱い人や高齢者などのハンディキャップを持つ人の生活の向上を目指す、MaaSベンチャー企業です。

Waymo
主要拠点:アメリカ
設立:2009年
推定従業員数:1,000名
資金調達額:$23億

Waymoの詳細情報

Waymoが2,400億円の資金調達をしたニュースを、元経産省の増山さんが解説している動画はこちら

MaaSベンチャー企業1位「Argo AI

Argo AIは、大手自動車メーカー・フォード傘下の、MaaSベンチャー企業です。フォードとフォルクスワーゲンから共同出資を受け、レベル4の自動運転車を開発しています。

完全に自律した自動運転車を、より安全に、手頃な価格で提供することが、Argo AIのミッションです。ハードウェア開発や安全工学などの技術と、機械学習を結びつけることで、完全な自律走行を実現。自動運転車を、配車サービスと商品配送サービスに活用しています。

Argo AIは、大手自動車メーカーと、さまざまな分野での技術を統合することで、安全かつ手頃な価格の自動運転車を開発するMaaSベンチャー企業です。

Argo AI
主要拠点:アメリカ
設立:2016年
推定従業員数:500名
資金調達額:$36億

Argo AIの詳細情報

MaaSベンチャー企業の資金調達額から、自動運転車、電気自動車への注目がわかる

世界のMaaSベンチャー企業を見ていくと、レベル2以上の運転支援、自動運転システムの開発と、電気自動車への注目がわかります。資金調達に成功しているMaaSベンチャー企業には、ハードウェアとソフトウェアの両軸で、自動運転車を開発している企業が多いです。

また、資金調達額の多いMaaSベンチャー企業は、アメリカもしくは中国を主要拠点とする企業が多いです。どちらも人口・交通量ともに多く、国土も広い国ですが、中国では電気自動車と運転支援システムに、アメリカでは完全な自律走行に、それぞれ注目が集まっています。

広い国土と複雑な交通環境の中での実験から、自動運転車に関する技術開発が進んでいます。今後も革新的な技術を生み出すであろう、MaaSベンチャー企業に注目です。

世界の自動運転、MaaSは勿論、AIや農業など700を越えるカテゴリーの中から、3クリックで業界動向、有望スタートアップが探せるZUVAProを使って、このランキングを作成しました。

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