ニュース&コラム | 2020-04-29

市場調査の方法の選び方と、成長する事業分野の探し方を紹介

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市場調査の方法と選び方、成長する事業分野を見つける方法を紹介します。市場調査の方法は大きく分けて、定量調査と定性調査の2つです。定量調査は、アンケートなどを用いて多くのサンプルを集める方法で、数字に基づく信憑性の高いデータを集めます。定性調査は、インタビューや調査対象者の観察を通して、よりリアルな意見を洗い出す調査方法です。

また、完全に新しい商品・サービスを開発する場合には、投資家の動向を観察する調査方法があります。投資家の動向から、今後成長する事業分野を発見できます。

市場調査の方法の選び方【メリット・デメリット・目的・費用・期間】

市場調査の方法には、大きくわけて定量調査と定性調査があります。定量調査は、より多くのデータを、少ないリソースで集める調査方法です。定性調査は、より具体的なデータや、ユーザーのリアルな意見を集める調査方法と言えます。

それぞれの調査方法の、メリットとデメリット、必要なリソースについて解説します。

調査方法ごとのメリットとデメリットを把握する

定量調査と定性調査では、調査にかかる時間と労力に大きな違いがあります。調査方法ごとの、メリット・デメリットを比較してみましょう。

定量調査のメリット

・サンプル数を集めやすい
・短時間での調査が可能
・全体像の把握が容易
・クロス集計が容易
・数値のため信憑性が高い

定量調査のデメリット

・設問方法の選定が難しい
・数値分析の知識が必要

定性調査のメリット

・具体的な回答を得やすい
・潜在的なニーズがわかる
・調査結果を活用しやすい

定性調査のデメリット

・調査と集計に時間がかかる
・全体像を把握しづらい
・サンプル数を集めづらい

上記の内容を把握し、目的に応じた調査方法を選ばなくてはなりません。

費用と調査期間から、適切な方法を選ぶ

定性調査と定量調査では、調査にかかる費用と期間が異なります。市場調査にかけられるリソースを元に、選択可能な調査方法を絞り込みましょう。

調査に費用や期間をかけられない場合、少ないリソースで多くのデータを集められる、定量調査がおすすめです。データ数の多さ、調査結果が数字で現れる特性から、信憑性の高い調査ができます。

調査に費用と時間を割けるなら、定性調査も選択肢に入れましょう。個々の回答の理由や、具体的なニーズを引き出せるのが、定性調査の特徴。調査目的と定性調査の特徴が合致し、リソースの確保が可能なら、時間をかけてユーザーのリアルな声を集めるのもいいでしょう。

目的に応じて、適切な調査方法を選ぶ

調査の目的に応じて、適切な調査方法は異なります。調査方法の選択では、目的を明確にすることが重要です。

定量調査に合う調査目的

・市場の全体像の把握
・年齢や性別、職業ごとの比較
・信憑性の高いデータ

定性調査に合う調査目的

・リアルな意見の把握
・潜在的なニーズの把握
・商品やサービスへのフィードバック

定量調査は、商品の価格見直しや、ユーザー層の把握などに適しています。「高い・妥当・安い」や「男性・女性・20代・40代」のようなシンプルな回答が得られれば十分であり、多くのデータが取れるからです。

定性調査は、商品やサービスの改善などに適しています。商品やサービスの不満点を文章で回答してもらえば、具体的な改善点がすぐにわかるからです。

市場調査で数値や割合を調べる方法【定量調査】

定量調査は、アンケートや聞き取りによって、大量のデータを短時間で集める調査方法です。

定量調査の方法と、方法ごとのメリット・デメリットを解説します。

アンケート調査

短時間で記入できるアンケート用紙や、設問内容を決めたうえで、聞き取り調査を行う方法です。街頭での聞き取り調査や、郵送によるアンケートなど、さまざまな方法があります。

アンケート調査の方法と、方法ごとの特徴をお伝えします。

訪問調査

調査員がアンケート用紙や調査票を持ち、対象者の自宅などに訪問する方法です。対象者のリアルな状況を把握しやすい反面、調査に時間と労力がかかります。

街頭調査

調査員が街頭や店頭まで行き、通行人などを対象に調査を行います。一度に多くの回答を得やすいですが、調査場所の許可が必要です。調査員のスキルが低いと、回答してもらえないことも多いでしょう。

インターネット調査

Webサイトやメールを利用し、インターネット上で調査を行う方法です。コストをかけずに大量のデータを集められる反面、調査対象が偏りやすく、虚偽・適当な回答も多く見られ、信憑性に欠けることも。

郵送調査

アンケート用紙などを郵送し、回答を返送してもらう調査方法です。調査員不要なのでコストを抑えやすく、大量のアンケート用紙を送付できますが、訪問や街頭での調査と比べ、回答率は低い傾向にあります。

電話調査

電話での聞き取り調査です。郵送調査よりもコストを抑えながら、高い回答率が期待できます。しかし、資料などを見せながらの調査はできず、時間的な拘束と対面でない点から、訪問や街頭調査ほどの回答率は期待できません。

会場調査

対象者を調査会場に集め、実際に商品などを使ってもらいながら、感想や評価を集めます。街頭や訪問での調査と違い、機密性を保てるため、新商品などの情報を守りながらリアルな意見を集められます。会場の用意や対象者(モニター)集めなど、時間とコストがかかる点がデメリットです。

市場調査で具体的な意見や意識を調べる方法【定性調査】

定性調査は、インタビューや、対象者・競合企業の観察によって、市場のリアルな様子を調べる調査方法です。

定性調査の方法と、方法ごとのメリット・デメリットを解説します。

インタビュー調査

対象者の自宅や、街頭でインタビューを行います。定量調査の訪問・街頭調査と異なり、対象者1人1人に時間をかけて、具体的な意見を聞きだします。

メリットは、アンケート調査では見えなかった、リアルな意見を得られる点。デメリットは、対象者の拘束時間が長いため断られやすく、回答も都度変わるため、調査員に高いスキルが要求される点です。

ショップアロング調査

営業中の店舗で、対象者を観察したり、インタビューしたりします。

メリットは、対象者の挙動を細かく観察し、深層心理を探れる点。観察し気になった点を、すぐにインタビューできる点です。デメリットは、豊富な経験と心理的な知識がないと、対象者の行動を正しく観察できない点です。

ミステリーショッパー

調査員が客として店舗に行き、接客やサービスを受けることで、競合や市場の様子を調査します。

メリットは、競合のサービス内容や市場の実態を、リアルに把握できる点。主婦や学生などの調査員を活用することで、実際のユーザーの意見を直接聞ける点です。デメリットは、調査員は主に登録制のアルバイトであるため、専門的な知識がない点。調査員によって調査結果にバラつきが出やすい点です。

ホームユーステスト

実際の商品を自宅で使ってもらい、使用感や評価を回答してもらいます。

メリットは、消費者目線のリアルな感想が得られる点。商品の使用期間が長めなため、改良点などを調査しやすい点です。デメリットは、使用条件にバラつきが出る点。商品を配布するため、定性調査の中でも特にコストがかかる点です。

行動観察調査

対象者の自宅に訪問し、会話をしながら生活実態を観察したり、街頭で通行人の様子を観察したりする調査です。会話の有無や調査場所などに明確な定義はなく、幅広く活用されます。

メリットは、商品やサービスが実際に使われる場面や、市場の様子を観察することで、ほかの方法では見つけられなかった発見を得られる点。デメリットは、定性調査の中でも特に時間がかかり、調査結果が調査員のスキルに依存する点です。

市場調査の方法には、投資家の動向を探る方法もある

市場調査には、定量調査・定性調査だけでなく、投資家の動向を探る方法もあります。投資家の出資額や、投資の集まる市場を探すことで、成長見込みのある新たな市場の発見が可能です。

定量調査や定性調査では調査の難しい、今後成長するである市場の探し方を解説します。

スタートアップのポテンシャルは、市場調査では測れない

市場規模が大きくない分野や、完全に新しい商品・サービスを提供する場合、定量調査や定性調査では事業のポテンシャルを測り切れません。市場規模の小さい分野では、参考となる事例が少なく、分析に必要なデータを集められないからです。また、完全に新しい商品やサービスは、まだ誰も利用したことがなく、意見やニーズそのものが存在しないからです。

既存の市場から、新しいアイデアのポテンシャルを測れない場合、投資家の動向を観察する調査方法があります。

投資家の動向から、今後成長する分野を探る

投資家の動向を観察することで、今後成長していく分野を発見できます。投資家は市場や企業の動向を分析し、予測することで、利益を得ているからです。

株式投資を行う投資家だけでなく、ベンチャーキャピタルの動向も、よく見ておきましょう。ベンチャーキャピタルの利益は、投資した企業の成長にかかっています。企業や市場の成長を分析し、予測し続けてきた投資家の動向を観察することで、今後成長する市場を見極められます。

ただし、エンジェル投資家の動向を参考にするのは避けましょう。個人であるエンジェル投資家は、分析ではなく起業家の熱意や理念に共感して、投資を行うこともあるからです。

市場調査の方法は適切なものを選び、事業の方向性を決めよう

市場調査の方法は、調査目的によって異なります。目的を果たせる調査方法をリストアップしてから、予算やかけられる時間を元に、調査方法を選びましょう。調査費用や時間を抑えられても、調査の目的が果たせなければ、意味がありません。

信憑性が高く、調査結果を比較や分析に用いる場合、定量調査が適しています。データのサンプル数が多く、年代や職業による、クロス集計にも向くからです。商品の改善や、新たなニーズの発掘が目的なら、定性調査も検討しましょう。具体的な意見を集められる定性調査では、市場のリアルが見えてきます。

投資家の動向から、対象となる市場のポテンシャルを探る方法もあります。新しいアイデアや、規模の小さい市場に参入する場合、投資家の動向は必ずチェックしたい要素です。

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