Canary Venturesがブラジルで新しいスタートアッププログラムを開始

2020-03-16

Mary Ann Azevedo March 12, 2020

ブラジルのスタートアップシーンは、過去2年間でいくつかの点において力強い勢いを得ている。まず、ユニコーンが登場した。そして、世界の大規模な投資家がブラジルの企業に資金を投入している。また、国内のベンチャー資金が急増していることだ。

さらに、あるブラジルのベンチャー企業が、その勢いを独自の方法で成長させ続けるために準備していたことを実行しようとしている。

Canary Venturesは、1億2000万ドル(約129億円)以上を管理しているアーリーステージの企業で、Crunchbase Newsに対して、海外で卒業し、初めて事業を立ち上げようとしている創業者が、ブラジルでそのビジネスアイデアを開始するのを支援する新しいプログラムを立ち上げたと語った。

このプログラムは、JetPackと呼ばれ、ラテンアメリカ最大の、国外在住者が、わずかな支援を受けながらイノベーティブなアイデアを探求できるように設計されている。

12月、Canary Venturesは7,500万ドル(約80億円)を調達してクローズし、主にブラジルで活動する約50のアーリーステージのスタートアップに投資をした。サンパウロに本社がある同社は、通常、国内のハイテク企業にシードまたはシリーズAでの投資という機会を提供している。

JetPackの取り組みをリードしているCanary VenturesのパートナーIzabel Gallera氏は、「ブラジルには、米国よりもはるかに広範囲にわたって非効率で解決するべき問題がたくさんあります。」と語っている。

不動産、ヘルスケア、金融サービス部門がその代表例だ。実際、ブラジルのこれらの産業は、非効率的で高額だという評判がある。

「ここでは、より効率性、有効性を追求するために、多くの技術を活用することが出来ます。」とGallera氏は言う。 「ほんの少しの技術でも、多くの効率性を上げることが出来ます。ブラジルでは、現実的に問題を解決することができる何かを構築するための機会があります。」

そのため、同社はこれらの市場の機会に対して「非常に強気」だ。

「優れた人材に提供される資金が増えれば、この国の多くの問題を解決できると信じています。」と、Gallera氏は付け加えた。

Canary VenturesのマネージングパートナーであるMarcos Toledo氏は、ブラジルは「才能のある労働者が伝統的なキャリアから離れる」というターニングポイントを迎えているという前提でプログラムが設計されていると語った。

彼はまた、国内の機会に関してGallera氏と同様の考えを述べた。

2017年の運用開始から2019年12月まで、Canary Venturesは60を超える企業に投資しており、これらの企業はその後のラウンドで4億ドル(約430億円)以上を調達している。ポートフォリオには、Buser、idwall、Loft、SouSmile、Hashdexが含まれる。

プログラムの詳細

Canary Venturesは、JetPackを使用して、海外在住者で、ブラジルに戻りたい、またはブラジルで会社を設立したいという初めて創業する創業者が率いる意欲的なチームを探している。結成されたチームまたは創業者がブラジル人であることは必須ではないが、ブラジル国外で生活をしていることは必須条件だ。

Canary Venturesは、投資基準は高く、会社が長期的な関係を築くことが出来、真の可能性があると判断した場合にのみ投資をすると話している。ビジョン、Canary Venturesの投資モデルとの適合性、創業者の市場適合性、実行能力などの基準で評価をする。

創業者は、選ばれると、Canary Venturesが上限なしで50,000ドル(約540万円)がUncappedで貸し出される。つまり、実際に資金を調達出来るのは、次のベンチャーラウンドでのみ投資金額が決定される。同社はLLCを設立する費用を全て負担するが、将来的なラウンドにおいて、創業者はデラウェア州に会社を設立する必要がある。

チームは、(産業に依存しない)プログラム中または最初の資金調達ラウンドまで、サンパウロにオフィススペースを持つこととなる。Canary Venturesは、チームが機関投資家から最初のラウンドで資金調達をする準備が出来たときに、資金を手渡す準備は出来ていると言う。また、テクノロジーの創業者とオペレーターのネットワーク、採用する人材、クライアントになりそうな企業(特にB2B企業の場合)、マーケットスペシャリスト、エンタープライズシニアエグゼクティブなどを紹介することもしてくれる。

その見返りとして、Canary Venturesは、スタートアップの最初のベンチャーラウンドをリードする権利を期待している(両者が同意すると仮定)。 また、チームに「そのビジネス仮説を検証することを熱心に集中して行う」ように求めている。

「私たちは、創業者がビジネスを構築することに集中することを望んでいますが、私たちの側からマイクロマネジメントされることは期待しないでください。」と同社は言う。

出典:crunchbase news