レストラン革命:レストランでのインテリジェント化の潮流

2020-03-13

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億欧網 2020-01-17

2020年1月12日に、「碧桂園」(「碧桂园」中国の不動産会社)の子会社である「千璽機器人餐飲集団」(「千玺机器人餐饮集团」)傘下の「Foodom」ロボット中華レストランの旗艦店が正式にオープンした。このレストランは入り口でのお客様の接客、料理作り、配膳などいろいろなシーンでロボットが活用されています。将来的には、「碧桂園」(「碧桂园」中国の不動産会社)は、このようなロボットレストランを1000店オープンしたいと考えています。

「青山資本」(注:北京青山同创投资有限公司)の設立パートナーである張野氏は、「インテリジェンスまたはインダストリー4.0の次の時代は、消費4.0の新しい時代を生むだろう」と述べました。伝統的な企業もさまざまな方法で時代の変化に対応しようとしています。

レストラン業界を例にとると、科学技術の進歩がレストラン革命を引き起こし、高齢化の加速と人件費の上昇により、多くのレストラン運営会社は完全なレストラン自動化設備の導入に向けて努力をしています。ロボット化の流れは絶え間なく進んでいくと思われます。
但し、違う観点の意見もあります。いろいろなインテリジェント化のためのアイテムは人々に利便性が快適さ、スピードをもたらしますが、ロボットレストラン実現のための数億元を超えるコストの増加は、殆どのレストランでは受け入れ難く、少なくとも短期的にロボット化の可能性は高くはありません。

では、レストラン業界におけるこの技術革新はどこから来ているのでしょうか?そして、どこに向かうのでしょうか?

レストラン業界における「労働力の争奪戦」

2020年1月15日、「九毛九」(注:广州九毛九餐饮连锁有限公司)は香港証券取引所に正式に上場し、初日には56%上昇しました。国内のレストラン業界では、資本市場がレストラン業界に対して新しい扉を開いたと考えられました。
しかし、「九毛九」の目論見書を見ると、興味深い現象が見つかります。私たちの印象では、立地はレストランのビジネスにとって決定的な要因であることが多いため、賃貸料はレストランのコストの大部分を占めると考えられています。
事実は正反対です。「九毛九」の家賃は収入の10%しか占めておらず、従業員の給与は26%と高いのです。優れたサービスで知られる「海底撈」(「海底捞」)(火鍋チェーン店、(注:四川海底捞餐饮股份有限公司))では、この傾向はさらに強調されているようです。お店のレンタル費用は5%、従業員の報酬は31%に達しています。
この観点から、KFC、「海底撈」(「海底捞」)などの企業がレストランのロボット化の構築に多額の投資を実施している理由を理解することは難しくありません。すべての主要企業は、この方法で将来の「労働力の争奪戦」のリーディングポジションを獲得したいと考えています。
同様に、「美団点評」(「美团点评」北京三快科技有限公司)がリリースした「China Catering Report 2019」は、レストラン業界が産業構造、供給サイドのデジタル化、ビジネスモデルのアップグレード、インテリジェントコマース、ケータリングの小売の方向に発展すると予測しています。

疑問視される無人レストラン

2018年10月28日に、「海底撈」(「海底捞」)の最初のロボット化レストランが北京にオープンしました。3年間という時間を準備に費やしたハイテクレストランであり、お客様の接客からテーブルに注文されたものを届けることなどの主要な仕事はAIとロボットを活用して実現できます。
「海底撈」(「海底捞」)によると、同じ地域の伝統的な店舗と比較して、「海底撈」(「海底捞」)スマートレストランの従業員数は170-180から130-150に削減できます。削減されたスタッフは主に厨房に集中しており、ダイニングのサービススタッフの数は削減されていません。
削減された従業員がすべて皿などを洗う平均的な従業員であると仮定すると、「海底撈」(「海底捞」)の単一店舗のコストは年間約226万元節約できることになります。
データの計算の結果は満足のいくものですが、1億5,000万元の初期投資と比較すると、まだまだ十分ではありません。「海底撈」(「海底捞」)の財務報告によると、通常の一店舗の投資コストは約900万であり、スマートレストランをオープンするための投資は、10店舗以上の「海底撈」(「海底捞」)をオープンするために使用できることを意味します。
同様に、公開情報によると、「盒馬」(「盒马」)ロボットレストランだけでも700万元もの設備投資を行っています。初期投資は、節約できる人件費よりもはるかに大きいため、多くのレストラン業界の会社を落胆させています。


翻訳者注:中国におけるスマートレストランの事例。翻訳割愛。

このため、業界の多くの人々は、「少なくとも現段階では、無人レストランの「仕掛け」は実用性からはかけ離れています」とコメントしています。

部分的にインテリジェント化されたレストラン

無人レストラン実現のためにコストは大多数のレストランにとっては受け入れは困難ですが、それでも、小規模なスマートレストラン化を目指すレストランは増えてきています。
2019年12月31日、業務用厨房インテリジェントサービスプロバイダーである「厨芯(CHU XIN)」(北京红岸水滴科技发展有限公司)は、2億3,000万元以上のシリーズBの資金調達を完了したと発表しました。業務用食器洗い機セグメントで市場に参入することを選択しました。食器洗浄機のリースサービスを利用しており、顧客からの注文は1300元/月で、人件費は節約できませんが、洗浄効率は向上します。

「外婆家」、「呷哺呷哺」、「木屋烧烤」、「雲海肴」(各レストランチェン店,中国語表記のまま)など、70を超えるレストランチェーン店に商品を提供していることが報告されています。
食器洗い機に代表される台所用のインテリジェントツールはまだ多くありますが、商業レベルでは、2つの最速タイプは除染装置と加工処理装置です。
記事の冒頭で言及したFoodomロボットレストランを例にとると、中華鍋ロボットの平均調理時間は3〜5分であり、中華レストランで構成された32人分の中華鍋システムは中断することなく調理できます。さまざまな自動調理機器と調理ロボットシステムにより、人件費を80%削減できます。

しかし、中国の食品調理の複雑なシーンは、調理ロボットの適用範囲に限界があります。対照的に、インテリジェント除染装置は近年ますます活発に開発され、「集餐厨(JCC)」(辽宁集餐厨网络科技有限公司)や「厨芯(CHU XIN)」などの優れた企業があります。調理後の革命を引き起こした食器洗い機、調理ロボットなどに加えて、レストランのフロントエンドは、SaaS、ホスピタリティロボット、食品配達ロボットなどのインテリジェント化が益々進んでいます。

ロボット会社「普渡科技」(注:深圳普渡科技有限公司)の創設者である張涛氏(张涛)によると、その売上高は2016年から2020年までの4年間で15,000倍に増加し、新しい種類の食品配送ロボットが徐々に市場に受け入れられているとのことです。
食器洗い機であろうが、ロボットであろうが、またはその他のインテリジェント化の核心は「高い費用対効果」があるかどうかということです。現在、レストラン運営の特定のプロセスにおけるインテリジェント化のみが費用対効果が最も高くなります。これが数年前から誰もが「湘四無餐庁」(「湘四无餐厅」)を模倣することができない理由でもあり、「碧桂園」(「碧桂园」)の無人レストランが1店舗目から1,000店舗目までに突破しなければならない最も難しい課題です。

しかし、部分的なインテリジェント化はこれから徐々にではありますが、全面的なインテリジェント化に進んでいくことは間違いないでしょう。結局、ムーアの法則によると、技術のコストは常に低くなっていくからです。

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ニュースソース:億欧網

出典:QMP news