ニュース&コラム | 2020-03-11

コロナウイルス大流行の中、UV除菌スタートアップの売上が急増

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Sophia Kunthara March 3, 2020

コロナウイルスが旅行業界と経済の混乱を引き起こしている一方で、細菌に対する懸念が高まっているため、消毒関連の一部のスタートアップの売り上げが急増している。

Bernstein Researchによると、ビデオ会議ソフトウェアを開発するZoom Communicationsは、2019年のユーザー数よりも、今年は既に昨年以上のユーザー数を獲得している。 Bath and Body Worksで人気の除菌用品の販売も、コロナウイルスへの恐怖から加速している。

そして、これまでに明らかになったように、紫外線で消毒するスタートアップも、コロナウイルスが発生以来、売り上げが増加している。そして、そのような状況から、需要に追いつくために急いで製造・販売を行っている。

PhoneSoapの共同設立者で社長のDan Barnes氏によると、電話やその他のアイテムをUV光で洗浄するデバイスを製造しているPhoneSoapは、過去1週間で前年比1,000%の成長を遂げた。ユタ州リーハイに拠点を置き、Shark Tankショーに出演した同社は、まだ取り寄せ注文は行っていないが、まもなく発売される予定だとしている。

「私たちはこの問題に大きな関心を寄せており、それは、この状況に鑑みれば理にかなっていると思います。」とBarnes氏はCrunchbase Newsのインタビューに対して語った。

1月中旬頃、PhoneSoapの幹部は、ウェブサイトとAmazonの両方で海外からの関心が高まっていることに気付き始めた。そして、売り上げの急増は、米国政府関係者と疾病対策センターが、米国に対する発生と脅威についてより頻繁に語り始めた後に現実として実感した。CDC(疾病対策センター)は、コロナウイルスを防ぐためにクリーニングが必要なアイテムとして携帯電話を挙げていないが、キッチンのカウンターやドアノブなど、頻繁に触れるエリアを定期的に消毒し頻繁に手洗いをすることを勧めている。

CleanSlate UVのCEOであるTaylor Mann氏は、インタビューで、「具体的には、モバイルデバイスの衛生は、コロナウイルスが登場する前から重要かつ急増している懸念事項でした。」と述べた。 COVID-19の発生は、その懸念を更に急増させる燃料を追加しただけのようなものだと、彼は付け加えた。

トロントに拠点を置き、約200万ドル(約2億円)の資金を調達しているCleanSlate UVは、紫外線でアイテムを消毒するデバイスを製造している。病院において、スタッフは通常、聴診器、バッジ、携帯電話などのアイテムにCleanSlate UVを使用し、来院者は携帯電話によく使用している。

真偽の確認

控えめに言っても、電話は厄介なアイテムだ。実際、アリゾナ大学の科学者は、携帯電話は多くの便座の10倍の細菌を運ぶことを発見している。

「これらは、実質あなたのポケットに存在するモバイルペトリ皿です。」とMann氏は言う。 PhoneSoapは、携帯電話を「絶対に洗わない3番目の手」と呼んでいる。これは、携帯電話が頻繁に触れられ、汚れるからだ。

Mann氏とPhoneSoapのCEOで共同創立者のWesley LaPorte氏が、それぞれのインタビューで述べたように、COVID-19ウイルスは新型であるため、UV光がCOVID-19ウイルスをどの程度効果的に殺菌出来るかは分かっていない。

「私たちが言えることは、UV光が以前のコロナウイルスに対して効果的であることが証明されたということです。」とMann氏は言う。 「しかしながら、今回の特定の新型ウイルスに対してどれだけ効果があるかはわかりません。」

薬液消毒は細菌やウイルスを殺す働きをしますが、化学物質で消毒する際にユーザーの使用方法によりムラが発生する、とLaPorte氏は言う。ユーザーは、消毒するべきスポットを逃したり、拭き取った直後に携帯電話をポケットに入れて完全に乾かさないことがある。完全に乾かすことは、アイテムを消毒する際に重要なことだ。そんな中で PhoneSoapのUVライトは360度消毒する。

1870年代以来、紫外線は、バクテリアに対して「抑制効果」があることが知られており、医師であるNiels Ryberg Finsen氏が、紫外線がループスの殺菌に効果があるという研究でノーベル賞を受賞していることをウェブサイトで確認することが出来る。 UVによる殺菌剤はUV-C光を使用しており、UV-C光は波長が短く、細菌やウイルスを殺すことが可能だ。

CleanSlate UVの顧客の約90%がヘルスケアであるとMann氏は語り、同社は2018年初頭に製品を導入して以来、病院全体での導入を6か月ごとに2倍に増やしている。CleanSlate UVは現在、米国とカナダの80を超える病院に導入されており、オーストラリア、香港、ヨーロッパでも導入されている。

しかし、コロナウイルスの発生以来、CleanSlateは製造業や教育など、業界をまたがって企業からの問い合わせを受けている。Mann氏は、過去6か月間の合計よりも今後1か月だけで多くの量を見積もっており、コロナウイルスに関する懸念に応えて、「大量」の製品を香港に出荷したばかりだと述べた。

「モバイルデバイスの衛生を懸念しているのは病院だけではありません。ここが最大の変化です。」と彼は言う。

CleanSlate UVチームは現在、需要を満たすために生産を拡大する方法を検討している。

Mann氏は次のように述べている。「この危機が起きる前から、この製品がヘルスケア領域においてもヘルスケア領域を超えても話題になることはわかっていました。チームの全員がこの問題に対して非常に強い情熱を持って取り組んでいます。」

出典:crunchbase news