ニュース&コラム | 2020-03-06

AIチップのHailo社は、シリーズBで6,000万ドルを調達

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Jason D. Rowley, March 5, 2020

職場で機械学習モデルを見るのは魔法のように感じることもありますが、実際には数学にすぎません。いくつかの数学、例えば、統計、確率論、多変量計算、線形代数、アルゴリズムなどです。天才的な計算をしているわけではありませんが重要なのは膨大な計算量の計算を行っているということです。トレーニングデータの重みとバイアスの合理的な統計モデルは、コンピューターチップで計算され、データ量とそのデータから得られる意味に対する需要が増加するにつれて、これらの数値を処理できるさらに高速な部品への需要も増えています。

一定レベルの計算の複雑さで、通常の中央処理装置が計算を行うには長い時間がかかります。グラフィックスカードは、より高密度のビジュアルディスプレイでのピクセル数の増加やレンダリングなど、超並列コンピューティング操作用に設計されました。機械学習の計算を迅速に行うのに並列アーキテクチャが適しているのは偶然です。

しかし、データセンターなどで多数のグラフィックス処理ユニット(GPU)を実行することが実用的ではないアプリケーションがたくさんあります。自動運転車を例にとると、オンボードカメラとLIDARセンサーからクラウドサービスにストリーミングするすべてのデータを輸送して、処理したあと、車のオンボードコンピューターに戻すことは意味がありません。60マイルという速度と周囲の状況の変化を考慮すると計算に処理によって発生する遅延は致命的だからです。

世界がよりデータ駆動型になり、当社の技術が推論を使用して応答性を高めるにつれて、すべての要求を実現するために新しい世代のコンピューターチップが必要になります。一定の規模の計算の複雑さ、または電力消費を最小限に抑える必要がある状況では、GPUもその要求は満たせません。

イスラエルのテルアビブに本社を置くHailo社は、最先端のコンピューティング用に構築された特殊な人工知能チップ(自動車用アプリケーション、モバイルデバイス、AI拡張ホームデバイス、産業ユースケースなど)の競争市場で有力な企業の1つです。

本日、同社はシリーズBの6,000万ドルを調達したことを発表しました。今回の資金調達は既存の支援者が主導しましたが、ロボットおよびオートメーション企業ABBのベンチャー部門、日本のITコングロマリットNECコーポレーション、ロンドンに拠点を置くVC Latitude Venturesを含む新しい戦略的投資家が参加しました。

同社は、新しい資金が「画期的なHailo-8 Deep Learningチップの継続的なグローバル展開を強化し、世界中の新しい市場と産業にアクセスする」と述べています。

Hailo社によると、チップは1秒間に最大26兆回の操作が可能であり、フル稼働時の消費電力は5ワット未満です。Hailo-8は、TensorFlowやOpen Neural Network Exchangeなどの一般的な機械学習フレームワークをサポートし、自動車アプリケーションのいくつかのコンプライアンス標準を満たしています。

同社によれば、このチップの構造定義データフローアーキテクチャは、高性能、低消費電力、最小限のレイテンシにつながり、部分的に自動化された車両、スマートカメラ、スマートフォン、ドローンなど、エッジで動作するスマートデバイスのプライバシーとパフォーマンスを向上させ、AR / VRプラットフォームも含まれてるとのことです。

Hailo社のCEO兼共同創立者であるOrr Danon氏は、次のように述べています。「新しい資金は、モビリティ、スマートシティ、産業オートメーション、スマート小売などの分野を含む、世界中のスマートデバイスおよびインテリジェント産業における新しいレベルのエッジコンピューティング機能の展開を促進するのに役立ちます。」

2017年2月の創業以来、同社は本日発表されたラウンドを含め、総額8,800万ドルの資金を調達しました。2019年1月、同社は中国のベンチャー企業Glory Venturesが率いるシリーズAの850万ドルを調達しました。しかし、同社の収益または評価に関する情報は一切開示されていません。

出典:crunchbase news