ニュース&コラム | 2020-03-05

第三世代自律移動技術研究開発、「隆博科技」(注)移動ロボットが工場現場で稼働

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注:「隆博科技」英語ブランド名AICRobo
中国語正式会社名:「隆博科技」(深圳)有限公司 2015-08-27設立

36Kr・2020-02-25

工場現場はコストに敏感でなく、カスタム化要求が強いという特徴がある。
ロボット移動技術はこれまで三世代の技術発展を経ており、それぞれガイド技術、ランドマーク技術、自律移動技術である。前二世代の移動技術に基づくロボットは従来型AGVと呼ばれ、工業分野で広く応用されている。第三世代移動技術は前二世代に比べより多くの実際の現場の応用課題を解決でき、より多くの優位点がある。例えば、より全面的なポジショニングナビゲーションや経路計画能力、より低い配置コスト、より短い配置期間で、これらの技術に基づき研究開発されたロボット製品はAMR(Autonomous Mobile Robot、自律移動ロボット)と呼ばれ、新型AGVに分類することもできる。

「隆博科技」(AICRoboと略称、元「愛啃羅卜ロボット」社)はAMR技術に専念する移動ロボット会社で、2015年8月設立、工場と倉庫に向けて柔軟性のある屋内物流ソリューションを提供している。同時に同社はサービスロボット会社に対して自律移動プラットフォームの中核部品を提供する。

工業の現場に参入した理由について同社CEO佘元博は、サービスの現場に比べ工業の現場は人の労働を移動機器で代替することに対しての潜在要求が強く、非常に大きな潜在市場があり、かつ工業現場はAMR製品の価格に敏感ではなく、カスタム化要求が強く、生産技術の敷居が高いと考えている。工業分野の屋内現場、例えば製造業工場と物流サプライチェーン倉庫は、まだ大量の人がフォークリフトを運転していたり、人が台車で運送貨物を運搬するシーンがみられるなど、ほとんどの現場は動きが複雑で従来型のAGVでは解決できないがAMRなら解決でき、これが技術型ベンチャーチームにとって絶好の機会となっている。

Interact Analysisの調査によると、ここ数年AMRの需要が急増し、2022年にはAMRの製造業工場への販売額が24億ドルに達し、サプライチェーン物流倉庫への販売額が30億ドルに達する。現在市場シェアはほとんど外国企業が占めており、市場の成長推進力は主に中米両国にある。国際的にAMR技術が大規模に商業化されたのは2014年で、代表的メーカーはAdept(現OMRON Adept)、MiR Locus、Clearpathなどを含めた海外メーカーである。国内の発展速度は2~3年遅れで、市場はまだ比較的空白状態でベンチャー企業のチャンスは比較的多い。

「隆博科技」は工場と倉庫に対して自律移動ロボット(AMR)、スケジューリングセンター、配置ソフトなどの製品を供給し、また顧客の現場ソリューション設計、製品のカスタム化、配置実行などワンストップサービスを提供し、顧客が現場で稼働するまでの問題解決をサポートする。同社CEO佘元博による同社製品設計戦略:対象となる業界が多く、各業務現場の差異化度合いが比較的高いために、細分化されたプロセスから共通点を抽出して汎用性ある製品を開発し、スタンダード化された作業方式とビジネスソリューションを形成する。現在、大部分のユーザーでは、現場の80%以上の部分がスタンダード化されており、カスタム化が必要な部分は20%未満であり、カスタム化せずそのまま応用できることさえある。

技術的優位性と豊富な製品ラインナップ以外に、同社製品のもう一つの優位性はカスタム化能力にあり、現在大部分のビジネスユーザーからカスタム化要求があり、現場に応じたカスタム化をしてこそ実際に応用できると求められ、顧客の業務ロジックに基づきソフトウエアとハードウェアを改造することがカスタム化能力における主要な課題である。同社製品は2018年から市場に参入し、現在すでに累計200の顧客があり、主に日用化学品、3 C(China Compulsory Certification、中国強制製品認証)品、物流倉庫業から成っている。2019年にはすでに多様な現場でカスタム化プロジェクトが稼働し、今年の主な業務は市場での普及にある。大部分の顧客の設備購入後の投資回収期間は0.5~1.5年の間である。会社の現在の収益モデルは主に売切り製品、ソリューション、サービスで、今後はレンタルビジネスモデルを増やし顧客の運営上のリスク低減することを考えている。

現在屋内用AMR産業チェーンはまだ不十分で、それは一方で産業チェーン中に中核技術力が強いロボット本体のメーカーが少なく、また一方でAMR業界内で現場をカスタム化できる能力を備えたインテグレータが不足しており、現在AMR業界でインテグレータの専門化程度が低く、将来ある程度の時間を経て業界の成長により成熟可能である。「隆博科技」が現在提供しているのはソフトウエアとハードウエア一体化製品で、かつ中核部品から、完成品組立、ビジネスソリューションまで自己完結し、今後2-3年に産業チェーンの分業が次第に明確になれば、会社は軸足を自律移動プラットフォームの研究開発に置き、差異化インテグレーションソリューションとビジネスソリューションをインテグレータに供給する予定である。このような協力方式はすでにサービス分野で効果が出ており、同社が供給するRobaseシリーズ移動ロボットプラットフォームはすでに医療現場に応用され、同社が移動部分のカスタム化を担当し、サービスロボット会社(インテグレータ)が完成品の設計と製造を担当している。

記事は著者の意見のみを表したもので、著作権は原文著者に帰属する。転載が必要な場合は、記事にソースと著者名を明記すること。
本文章の出典:36Kr

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