ニュース&コラム | 2020-03-04

テックスタートアップVeevが9,700万ドルを調達

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Mary Ann Azevedo February 28, 2020

不動産ディベロッパーは、不動産開発に関する課題に対して、独自のインサイトを持っている。

そのため、不動産ディベロッパーがハイテク企業になったとしても、まったく驚くべきことではない。特に、住宅費と建設業の労働力不足が住宅供給を制限しているベイエリアでは殊更だ。この記事では、この話題に適切な事例を取り上げよう。カリフォルニア州サンマテオに本社を構えるVeev Group Inc.は、シリーズBラウンドで、資本金8,500万ドル(約91億円)と借入金1,200万ドル(約12億円)を含む9,700万ドル(約105億円)の資金調達を完了した。

同ラウンドには、Zeev VenturesとLennar Ventures(住宅建設大手のLennar Corp.の腕)がリードし、Eclipse Ventures、Green Spring Associates、Khosla Venturesも参加した。Western Technology Investmentは、融資の提供者としての役割を果たしている。

Veev Groupは、2008年に伝統的な不動産ディベロッパーおよびアセットマネジメント会社として設立された。

「各プロジェクトにおいて、常に顧客のことを念頭に置き、建築プロセスを改善するための新しい方法を見つけました。」とCEO兼共同創業者のAmit Haller氏は述べている。

2017年、Veev Groupは、プレハブ工法に注力し始め、2018年までに「イノベーションの構築に焦点を当てた垂直統合型ディベロッパー」と呼ばれるものに正式に移行した。 (会社名は、2019年にDragonfly GroupからVeevに変更された。)

Veev Groupは、長年にわたり、鉄骨フレーム、高性能アクリル仕上げと木工、低電圧照明、スマートセンサーなどの材料を使用して、独自のパネル化された建物システムを開発してきた。冷間成形鋼やコンピューター数値制御機械に供給される3D設計ファイルなどのデジタル製造プロセスを使用して、特に住宅、特に集合住宅および付属住宅の設計および製造をしている。
現在の開発パイプラインは、合計230ユニット(リースおよび販売用)および620,000平方フィートを超えている。同社は、サンフランシスコ湾岸地域の建設に注力している。

Haller氏によると、Veev Groupは、パネル化されたシステムの方が、容積率を基準に設計されたプレハブ住宅よりも、設計と設置場所の点において柔軟性があることを認識していた。無駄のない製造戦略(ユニオンシティにある50,000平方フィートの製造施設)は、大規模な中央工場のような設備投資を必要としないため、経済サイクルにおいて柔軟性が向上する。

「私たちは従来の伝統的な報奨から、デジタル設計・デジタルファブ・デジタルビルドに移行している真っ最中であり、現在、開発ライフサイクルを考慮したプロジェクトが混在しています。」と彼はメールで答えた。

重大なニーズを満たす

Veev Groupは、財務情報の共有を見送った。 現在、Haller氏は、開発プロジェクト用に別のLLCがあり、そこからVeev Groupが持分を保有し、開発費用を捻出していることに注目した。また、別の組織も所有しており、パネル製造および一般的な契約ビジネスから費用を捻出し、知的財産と設備の所有、サプライチェーンとオペレーションの管理、研究開発への投資も行っている。

同社は、主にパネル化された建築システムの開発を加速させ、一般的に事業を拡大するために、新たに調達した資金を活用する予定だ。Haller氏は、Crunchbase Newsに対して、Veev Groupが過去12か月でチームを2倍にしたと語った。

Zeev Venturesの設立パートナーであるOren Zeev氏にとって、Veev Groupが取っているアプローチは、カリフォルニアおよびその他の高コスト市場にとって重要だとしている。

Lennar VenturesのゼネラルパートナーであるEric Feder氏は、住宅セクターは「生産規模を拡大する場合、全面的なイノベーションが不可欠である」と述べている。

「Veev Groupの設計および製造プロセスにおけるデジタルディスラプションと建設スケジュールの加速は、市場のニーズを満たすのに重要な要因です。」とコメントしている。

もちろん、私達は、他のプレハブビルダーについても報じている。最も注目を集めているのはKaterraで、同社は近頃12億ドル(約1,290億円)を調達していることから、それなりに衝撃的な出来事だろう。もう1つは、ノースカロライナ州に本社があるPrescientで、建設業界に対してソフトウェアとハードウェア両方のプラットフォームを提供している。Prescientは、プレハブアパートメント、学生住宅、シニアハウジング、ホテルの建設を専門としている。同社は、創業からこれまでに累計1億ドル(約107億円)以上を調達している。
興味深いことに、Haller氏はRealiの共同設立者兼CEOでもある。Realiは、2018年にZeev VenturesがリードしたシリーズBラウンドで2,000万ドル(約21億円)を調達した不動産スタートアップだ。

出典:crunchbase news