ニュース&コラム | 2020-03-04

コンストラクションテックのユニコーンProcoreがS-1申請を提出 急激に増加する収益と純損失が明らかに

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Mary Ann Azevedo February 28, 2020

金曜日の午後遅く、建設マネジメントソフトウェアプロバイダーのProcore Technologiesは、米国証券取引委員会にS-1書類を提出した。同社は、昨年9月にCrunchbase Newsでプレビューをした、同社の普通株式の新規株式公開に関する計画の概要を説明した。

南カリフォルニアに拠点を置くProcore Technologiesは、売出し予定の株数もIPO株価の範囲もまだ決定していないと述べた。しかし、提案された最高オファー価格は1億ドル(約107億円)だった。また、ニューヨーク証券取引所のティッカーシンボルは「PCOR」となるようだ。

Goldman Sachs&Co. LLCとJ.P. Morgan Securities LLCが、共同で主幹事を務めている。

Bloombergによれば、昨年9月に、創業17年目のProcore Technologiesは、IPOにより40億ドル(約4,300億円)以上の価値があると報告した。12月には、Tiger Global ManagementからシリーズHで7,500万ドル(約80億円)を調達した後、同社がどのように評価額を3倍の30億ドル(約3,220億円)近くまで引き上げたかを取り上げた。これは、Procore Technologiesが、ICONIQ CapitalからシリーズGラウンドで5000万ドル(約54億円)を調達した2年前の10億ドル(約1,075億円)の評価額から増加した。Crunchbaseのデータによると、2003年に設立されて以来、Procore Technologiesは3億ドル(約322億円)以上の資金を調達した。

他の既存の支援者には、Bessemer Venture Partners および Lumia Capitalが含まれる。

昨年8月、私はProcore Technologiesが合併と買収を通じて、売り出しを拡大する計画の一環として、12か月で3番目のスタートアップを買収したことを報じた。

The numbers

SaaS企業のProcore Technologiesは、近年目覚しい成長を遂げている。2019年8月現在、従業員数は1,800人を超え、全世界にある13のオフィスでは、1年前と比較して600人増加している。Procore Technologiesは、2014年の年間経常収益が1,000万ドル(約11億円)未満から、昨年8月に2億5,000万ドル(約270億円)以上に急増した。

昨年、Procore Technologiesの創業者者兼CEOであるCraig “Tooey” Courtemanche氏と電話で、会社のM&A戦略について話した時、それは「ほんの始まり」であると彼は語った。

S-1書類の中で、Procore Technologiesの財務状況、2019年の収益増加と純損失の両方が明らかになった。具体的には、同社の収益は、2018年の1億6640万ドル(約180億円)に対して、2019年には55%増加して2億8920万ドル(約310億円)となった。同時に、純損失は、2018年の5,670万ドル(約60億円)から46.5%増加して8310万ドル(約90億円)になった。

また、Procore Technologiesは、昨年末の累積赤字が3億80万ドル(約322億円)であることを明らかにした。

一方、顧客数は2017年末の4,310から2019年末の8,506にほぼ倍増した。また、130万人を超えるユーザーを抱えている。

とらえどころのない収益性

他のSaaSオペレーターと同様に、Procore Technologiesは、サブスクリプションベースの固定価格で製品を販売している。価格は通常、製品の数と組み合わせ、およびプラットフォームで実行するために契約した年間の建設プロジェクト数に基づいている。顧客が追加の製品をサブスクライブ契約するか、Procore Technologies上のプラットフォームで管理する建設プロジェクト数が増えると、同社はより多くの収益を生み出すことが出来る。

リスク要因を引用して、Procore Technologiesはいくつかのことを認めている。 特に、それは「損失の歴史」に関して認めており、「将来的に収益性を達成または維持できない可能性がある」とも認めている。 また、「建設業界全体の支出に関連する削減」の変化によって、ビジネスが「大幅に影響を受ける」可能性があることも認めている。 開発の減速につながる不況が、Procore Technologiesのビジネスに有害であることは間違いない。

私たちが広く報じているように、建設技術は、伝統的にセクシーとは見なされていない領域の1つだ。ただし、この分野で資金を調達している企業の数と、投資家の関心が集まっていることの両方の側面において成長している業界だ。この最新のニュースからも明らかなように、より多くのエグジットが見られる。

出典:crunchbase news