ニュース&コラム | 2020-03-02

AIを活用したプライマリケアアプリケーションスタートアップのK Health、シリーズCで4,800万ドルを調達

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Mary Ann Azevedo, February 27, 2020

人工知能を活用したプライマリケアコンサルタントであるK Healthは、今朝、シリーズCラウンドで4800万ドル(約52億円)を調達したと発表した。

14WとMangrove Capital Partnersが同ラウンドをリードした。 Lerer Hippeau、Anthem、Primary Venturesなども参加し、2016年11月の設立以来、同社の累計調達額は9,700万ドル(約105億円)となった。

ニューヨークに拠点を置くK Healthは、AIと、匿名化した健康記録を活用して、健康問題に関する診断を強化するアプリを開発した。Holden Page氏が、同社がシリーズAで1,250万ドル(約14億円)を調達した時に記事を書いたように、プライマリケアレベルで、消費者の健康問題に対して真のAIを使用した最初のスタートアップであると説明している。同社は、2018年半ばに消費者向けプロダクトの発売を開始した。

どのように機能しているか

K Healthは、数十億の匿名化された健康状態に関する事象を20年間トラッキングすることにより蓄積された健康データを、AIドリブンで活用することで機能する。 (このデータは、イスラエルで2番目に大きいHMOであるMaccabiによって収集された。)K Healthは、そのデータを利用して、性別、年齢、症状、病歴などの類似の特徴を持つ人と自分自身の症状を比較することで、ユーザーが自分の健康についてよりよく知ることを目的とした予測モデルを作成した。

共同設立者兼CEOのAllon Bloch氏によると、診断と処方箋については認可された医師と相談でき、相談は14ドル(約1,500円)、年間契約は39ドル(約4,200円)の料金体系となっている。

「K Healthは、テクノロジーを使用して、質の高いプライマリケアを受けるための障壁を減らします。」と彼は言う。 「当社のユーザーは、数分以内に症状に関して回答を得て、医師とチャットすることができます。これは、従来のプライマリケア診療のコストよりも90%低くなっています。」

K Healthを使用すると、ユーザーは、自分と似たような症状や病歴を持っている人がどのような薬を服用していたかに加えて、最初に自分が持っている可能性のある病気について理解するための、信頼性が高く正確な方法を試すことが出来ます、とBloch氏は説明した。

K Healthは全米50州すべての州で利用でき、医師とチャットするオプションであるK Primary Careは47州3億人を対象としている。

会社は急速に成長しているようだ。Bloch氏によると、2019年6月に100万人、2019年11月に200万人に達した後、つい最近300万人ユーザーを獲得した。K Healthの従業員数は200人で、1年前の80人から増加している。

Bloch氏は、収益や利益などの成長指標に関するコメントは控えた。

今後の展望

K Healthは、新たに調達した資金を活用して、事業モデルを拡大し、世界規模でヘルスケアへのアクセスを改善するために、プライマリケアをモバイルデバイスに移行する予定だ。

その一環として、K Healthはスペイン語でアプリを利用できるようにし、「数週間以内に」言語を追加する予定だ。

最近、K Healthは保険会社のAnthem(投資家でもある)と提携し、4,000万人を超えるメンバーへのアクセスを提供している。同社は、将来を見据えて、「戦略的に重要な国々」へのグローバルな拡大にも目を向けている。

「今回新たに調達した資金により、より多くの言語と地域の人々に、簡単で手頃な価格のプライマリケアを提供できるようになります。」とBloch氏は述べている。「また、プライマリケアプラットフォームで診断および治療できる範囲を拡大し、より慢性的な疾患についての状態を管理するサービスや小児科などを含める予定です。」

Mangrove Capital Partnersの創設者兼CEOであるMark Tluszcz氏にとって、「無料で質の高い健康に関する情報は、K Healthが市場に参入するまで誰も確約させることが出来なかった」ことだという。

また、「最も正確で関連性の高い医療情報を、24時間年中無休の診療を、医師との会話と共に提供するというK Healthの努力は、医療費の負担に苦しんでいる人々と医師のアクセシビリティの欠如に直面している医療コミュニティに対する現実的でより良い医療の必要性を強調しています。」 と書面で述べた。

一般的に、デジタルヘルスのスタートアップは増加している。つい最近、私は慢性筋骨格症状に焦点を当てたデジタル理学療法会社であるHinge Healthについて記事を執筆した。Bessemer Venture PartnersがリードしたシリーズCラウンドで9,000万ドル(約98億円)を調達しクローズした。先週、デジタルヘルスプラットフォームであるQ Bioも取り上げた。これは、Andreessen Horowitz(a16z)がリードし、4000万ドル(約44億円)の資金調達でステルス状態から一転して調達を公表した。

出典:crunchbase news