ニュース&コラム | 2020-02-28

AI Chipmaker GraphcoreがシリーズDラウンドを1億5,000万ドルで延長 1.95億ドル相当の評価額に

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Jason D. Rowley, February 26, 2020

人工知能と機械学習は、あらゆる種類のシステムに最適化とパーソナライズ機能を提供する見込みがある。課題は、その背後にある数学がやや複雑であり、特定のシステムの統計的重みとバイアスを調べるために膨大な量のデータにわたって繰り返しタスクを実行する必要があることだ。

十分な規模が伴う場合、機械学習モデルのトレーニングの計算の複雑さは汎用CPUを圧倒する。作業は完了するだろうが相当な時間がかかるだろう。データサイエンティストと機械学習の研究者は、高度に並列化されたアーキテクチャと比較的豊富なオンチップメモリを利用できるため、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を長い間使用してきた。

しかし、業界および研究グループも、データサイエンティストや研究者と同様に、より効率的で、かつてないほど大量の情報に対応する必要があり、タスクを行うために、より専門的なコンピューティングハードウェアを必要としている。

英国のブリストルに本社を置くGraphcoreは、GPUよりも少ない電力で、高速で機械学習の演算を行うための専用シリコンを製造するビジネスを行っている。Graphcoreのインテリジェンスプロセッシングユニット(IPU)のベンチマークでは、GPUよりも大幅に少ない待ち時間と高い計算処理能力を提供し、消費電力が少ないと述べている。

同社は、シリーズDラウンドの延長で、新たな資金として1億5,000万ドル(約165億円)を追加調達したと発表した。今回の追加拡張調達は、Mayfair Equity Partnersがリードした。新規投資家のBaillie GiffordとM&G Investmentsも参加した。この取引には、既存の投資家も多く参加した。同社のシリーズDの最初のトランシェは2018年12月にクローズされ、同社に2億ドル(約220億円)の利益をもたらした。

同社によれば、シリーズDの追加拡張投資により、Graphcoreは19億5,000万ドル(約2,130億円)の評価額を得たとしている。まとめると、Crunchbaseのデータによると、同社は4億6,000万ドル(約505億円)を調達した。同社の株主には、Draper Espirit、Dell Technologies Capital、C4 Ventures、また、Samsung、BMW i Ventures、Sequoia Capital、Microsoftなど、さまざまな事業体が含まれている。

同社がCrunchbase Newsに提供したプレスリリースによると、Graphcoreは2019年からの多くの開発戦略を展開していた。戦略的な投資家であるDell Technologiesとの提携により、両社はGraphcoreのIPUを中心に構築された本番対応サーバーであるDSS8440を共同開発および発売した。別の戦略的投資家であるマイクロソフトとともに、Microsoft Azure IPU-Cloudサービスを、Cirrascaleとのパートナーシップ提携によりIPU-Bare Metal Cloudサービスを開始した。同社の公表している顧客には、Microsoft、Citadel Securities、Carmot Capital、およびヨーロッパの検索エンジン会社Qwantが含まれている。

同社によると、今回の新たな調達ラウンドでは、現金預金残高が最大3億ドル(約330億円)となる。 Graphcoreは、野心的な成長計画を構想している。プレスリリースによると、同社は研究開発に多大なリソースを投入しており、同社はブリストル本社とノルウェーのオスロにあるエンジニアリングセンターの人員を増員している。カリフォルニア州パロアルトにあるセールスアンドサポートオフィスでも、2019年に同様の拡大が行われたと述べている。同社はまた、英国のケンブリッジにエンジニアリングセンター、台湾にオペレーション施設とともに、北京に新しいセールス、サポート、エンジニアリングオフィスを開設した。

「当社のインテリジェンスプロセッサユニット製品に対する需要は、既存および新規双方の顧客により増加しており、2020年度における当社のビジネスの見通しは非常に前向きです。2018年から2019年にかけて行った主要な投資は、テクノロジーとエコシステムの機能を拡張することで、この強い需要に応え、投資家の長期的な収益成長とリターンをサポートします。」 と、Graphcore CEOのNigel Toonはコメントした。

同社は、収益と利益、自社の製造施設があるかどうか、将来的なEXITの見通しがどのようなものか、Brexitまたはアジアにおいて新たに出現したSARS-CoV-2ウイルス状況の影響を受けるかどうかについて、Crunchbase Newsからの質問への回答は見送った。

出典:crunchbase news