ニュース&コラム | 2020-02-13

Softbankが支援するBrandlessが事業を閉鎖

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Mary Ann Azevedo, February 10, 2020

注:この記事は、Brandlessが集めたベンチャー資金の金額を反映するように更新されている。

ProtocolのBiz Carsonの記事によると、SoftBankが支援するBrandlessが事業を閉鎖したと伝えられた。

Crunchbaseのデータによると、食品、美容、パーソナルケア製品に特化したD2C(Direct to Consumer)向けスタートアップBrandlessは、2016年の創業以来、総額2億9,250万ドル(約321億円)を調達したと発表していた。

Crunchbaseによると、SoftBank Vision Fundは前回の資金調達ラウンドである2億4000万ドル(約263億8,600万円)を調達したシリーズCをリードし、同社の評価額は5億ドル(約550億円)となっていた。当時、元編集長のAlex Wilhelm氏は、「資本条件で多額の費用がかかる高額な小切手」であったという事実を指摘している。しかし、ソフトバンクは、「特定のマイルストーンが達成された場合、さらに1億2,000万ドル(約132億円)の資金を提供する」というコミットメントで、前払いで約1億ドル(約110億円)しか提供しておらず、残りの金額は提供されなかったとAxiosは報じている。

New Enterprise Associatesは、2017年7月に3500万ドル(約38億4,800万円)を調達したシリーズBをリードした。このラウンドには、NBAプレーヤーのStephen Curry、GV、Scooter Braun、Cowboy Venturesなども参加した。

2017年に、Crunchbase Newsは、Brandlessの共同創業者兼CEOであるTina Sharkey氏と会談し、人々の買い物や生活の送り方が変わっている中で、如何にしてブランド税の非効率性を排除するかについて話していた。

Background

それは最終的に起こるだろうと予想は出来た。過去数年にわたるすべての不調により、ソフトバンクはポートフォリオ会社を閉鎖することになった。

Brandlessが事業を閉鎖したというニュースは、昨年6月に社内の「混乱」の中で新しいCEOを就任したことを考えると、まったく衝撃的なニュースではなかったとTechCrunchは報じている。

Brandlessの3ドル(約330円)のホームグッズのビジョンは、Amazonのようなライバルとの激しい競争に追いつくことができなかったようだ。実際、SoftBankから大量の資金が投入された直後に、スタートアップの戦略は変化したように見えた。 TechCrunchのConnie Laizos氏によると、2019年1月、「同社はベビー用品とペット用品を提供する製品に追加し、一部は9ドル(約990円)の価格帯で提供されました。」という。

Protocolへのコメントの中で、Brandlessは、同社の事業にとって「持続不可能」である「激しい競争」に晒されている小売市場を非難した。

このニュースは、SoftBankに関する一連の悪い評判において最も新しい出来事だ。 1月に、SoftBankが支援するコロンビアの配送に関するスタートアップでユニコーンのRappiが企業秘密訴訟でどのように厳しく非難されていたかを執筆した。また、1月には、SoftBankが資金提供したスタートアップ2社が、確認済みでもあり噂でもあった解雇についてどのようにニュースになっているかを取り上げた。Axiosによると、Rappiは数百人の従業員を解雇した。また、Bloombersは、宿泊ディスカウントを提供しているOyo Hotelsが「中国とインドで何千人ものスタッフを解雇している」という記事も執筆した。

また、同じくSoftbankの支援を受けたピザ作りロボットのスタートアップZumeが続き、従業員の53%を解雇した。

日本の投資コングロマリットであるSoftbankは、高額の小切手で評価額を過剰に膨らませたとして非難されており、多くの企業にとって上手くいっていない。 しかし、多すぎ、かつ、恐らく早すぎる投資の慣行は、Softbankに追いつくかもしれない。 今年初め、Axiosは、Softbankがタームシートに署名した後でも、スタートアップ投資との関係を中断していることも報告した。

実際、SoftBankの強引な資金の投入の仕方は、投資家とスタートアップが、中身のない高い評価額を再考し、それよりも収益性への道を優先することを後押ししている。

出典:crunchbase news