喧騒のあと、レストランロボットの2020年は良くなるのでしょうか?

2020-02-13

億欧網亿  2020-01-17

数日前、広州にロボット専門レストランが正式にオープンし、接客から料理までの一通りの仕事がロボットによって執り行われています。このロボットがレストランで2つのハンバーガーを作るのに90秒、炊き込みご飯を作るのに15分かかるとのことです。他に、お酒を作るロボットと炒め物をするロボットがあります。

近年、ビジネスサービスロボット市場は急速に成長しています。特に、人件費が高いレストラン、ホテル、空港、銀行、病院では、ロボットサービスが人によるサービスに取って代わる勢いです。 「中国ロボット産業発展報告2019」では、中国のサービスロボット市場の規模は2019年に前年比で約33.1%増加し、世界のサービスロボット市場の成長率を上回ると述べています。

それでも、サービスロボットの複雑な応用シーンにより、それぞれの業界では、コストと実用性のビジネス的なバランスを見極める必要があり、短時間で規模を拡大することは困難です。そのため、中国産業情報ネットワークによると、現在の商業サービスロボット市場の普及率はわずか3%であり、食品配送ロボットの普及率は1%未満です。未来は私たちが考えているよりもはるかに遠いことがわかります

レストランロボットという「誤った提案」

現在、多くのサービスロボットは、食品配送、掃除、銀行業務、ホテルサービスで広く使用されています。サービスロボット自体のマーケティング属性がなければ、この段階での企業向けロボットの最大の用途は、コストの削減と効率の向上です。したがって、企業がロボットは人よりも経済的であると感じているのであれば、彼らはロボットにお金を払うでしょう。

しかしながら、事実上、レストラン業界には多くの細分化されたシーンがあり、食品カテゴリーの数も無数にあります。準備のプロセスは多種多様であり、ロボットにとっては、臨機応変さが試されることになります。配膳ロボットを例にとると、通常は顧客のダイニングルームと厨房を行き来して作業する必要があります。ロボットが指示に従って安全かつスムーズに顧客に料理を提供する方法は、ロボットが優れた配膳サービスを達成するための鍵です。

しかし、現在、市場に出回っている配膳ロボットは、ウェイターのしていることのすべてを実現することはできません。彼らは料理をテーブルに持ってくるだけで、顧客は自分でプレートをセットしなければなりません。顧客にいくつかの不規則な要望がある場合、ロボットはウェイターのような対応は出来ません。具体的に、顧客がレストランで注文すると、ロボットは顧客の言っていることを完全に理解できない場合があり(方言アクセントなど)、サービスの品質を保証することが難しくなります。

野菜搬送ロボットもありますが、実際には技術的な基準は高くなく、食品の調理プロセスを伴わないため、食品の選択、輸送、配達を人に代わって行う小型自動運行ロボットとなります。調理ロボットであっても、ある意味では、人間の手の動きをまねて、かき混ぜるのをシミュレートするのは単なるロボットアームにすぎず、相対的に言えば、あまり知性はありません。

ロボットレストランが依然として「誤った提案」であると業界内の人が率直に言ったとしても不思議ではありません。実際の状況を理解するために、Yimingwang(一鸣网)の記者が上海の箱馬ロボットレストラン(中国語:上海盒马机器人餐厅)を訪れましたが、スタッフによると、レストランはシェフが料理をする前の簡単な操作しか実行できません。機械の故障やその他の不具合などの理由により、レストランの整然とした運営を確保するためには、人による運営を組み合わせる必要があります

したがって、中国のレストラン業界でのロボットの現在の試みのほとんどが、北京のスマートレストランなど、火鍋などの複雑な技術を必要としないレストランのみに集中しています。このため、ロボットがこのタイプのレストランに参加するためには、おかずや食品の配送など簡単な食品の準備のプロセスだけであり、その他の多くのロボットはまだまだ滑稽な試みにすぎないと言えます。

均質化と冷え込んだ資本の挟み撃ち

レストランロボットの開発状況を観察することにより、国内のサービスロボット業界が直面している開発のボトルネックを確認できます。業界全体の発展は急速ですが、まだまだ、しっかりしたものではなく、製品の同質化とローエンド化が深刻化し、パーソナライズされたサービスの欠如が課題として露呈し始めています。業界の一部の人々は、業界の大多数の企業が現在、独自の核心的な競争力を持ってはいないと考えています。現在のサービスロボットの発展のビジネスモデルでは、ロボット事業に携わるスタートアップ企業の90%が事業の再構築に直面しています。

2015年に国務院が発行した「Made in China 2025」の中で、ロボット産業の重要性について言及されています。産業情報技術省も2016年の「ロボット産業開発計画」でより完全なロボット産業を形成する必要があることを明確に述べています。2017年、産業情報技術省(中国語:工信部)は、「新世代のAI産業の開発を促進するための三年間の行動計画(2018-2020)」で、清掃、高齢者介護、リハビリテーション、障害者支援、児童教育などのホームサービスロボットの知能レベルを改善することの必要性についても言及されています。検査やナビゲーションなどの公共サービスロボット、および火災救助ロボットの革新的なアプリケーションを促進するためにも、同様にロボットの知能レベルの向上が求められています。

理論的に言えば、中央政府は大きな支援を与えており、ロボット業界全体も繁栄していくはずです。しかし、弦段階においては、多くの技術はモジュール化され、音声、ナビゲーション、その他のさまざまなソリューションや技術のサプライヤーがいますが、ほとんどのメーカーはそれらの技術のアッセンブリのみを行っており、長期的な到達点にはなかなかたどり着くことはかなわず、ほとんど、夢を見ることと同じレベルです。

一方、経済環境の影響を受けて、資本市場全体がサービスロボットについて、冷静に見るようになりつつあります。 2018年の国内サービスロボット産業では、シリーズBの中後期の資金調達は10件しかありませんでした;資本市場は2019年も冷え続け、 Deep Blue(深兰科技(上海)有限公司、2012年8月3日設立)、优地科技(深圳优地科技有限公司、 2013年3月13日設立)、云迹科技(北京云迹科技有限公司、2014年1月29日設立)、节卡ロボット(上海节卡机器人科技有限公司、2014年7月15日設立)、およびUBTECH(深圳市优必选科技股份有限公司、2012年3月31日設立)などいくつかの企業がシリーズBの資金調達を完了するのを待っている状況です。

2019年のサービスロボット産業の成長率の低下に伴い、ロボットシステム統合企業は、企業資産の規模が縮小し、資金の流動性不足、資金繰りの停滞、資金調達の選択肢の減少などの問題に苦しみ始めています。ロボットシステム統合企業の多くは、プロジェクトを実施する際に資金不足という厳しい局面に直面しています。

ニュースとビデオの人気と新鮮さに比べて、ロボット市場に対する資本家の慎重な態度は、さらに説得力があります。資金調達額が減少し続け、資本家が企業経営のマクロ的な環境に注目する中で、サービスロボット市場の淘汰が始まりつつあります。資本市場であまり注目されていないサービスロボット企業にとって、資本市場の継続的に冷え込んでいる現状では、以前の資金調達モデルに依存し続けることは困難です。

業界内外において、レストランロボットに対しての疑問の声が次々と出始めていることに目を向けなければなりません。今のところ、レストランロボット市場は初期段階にあるため、既存の製品のほとんどはその形のみに、焦点を当てており、真にインテリジェントになるまでには大きな隔たりがあります。同時に、中華料理は種類が豊富であり、すべての料理を合理化して標準化するまでにはまだ長い道のりが必要です。

さらに、人とロボットがそれぞれの価値を十分に発揮できるようにすることは、レストランロボット、さらにはサービス産業全体の進化が必要です。海底捞(訳者注:火鍋レストランのチェーン店、火鍋チェーンレストランで中国トップクラス)のような外食会社がサービスによって成長し、いつか従業員がロボットに完全に取って代わられたら、一般の人々との感情的なつながりはおそらく終わったと想像してください。

「出典 億欧」

出典:QMP news

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