IPOに続く、スリープエコノミーと台頭するスタートアップ

2020-02-12

Sophia Kunthara, February 7, 2020

良質な睡眠の心地よさがどのようなものだったかを忘れてしまった時、その感覚を思い出させてくれるような製品を提供しているスタートアップをいくつか紹介していこう。

CasperやTuft & Needleなどの企業は、都市の周辺に看板を掲げて同社の約束を表明し、Casperの最近のIPOでマットレスが脚光を浴びているが、「スリープエコノミー」と呼ばれる多くのプロダクトが突如あらわれている。

スリープエコノミー

「睡眠の力と睡眠不足の影響については、もっと多く知るべきことがあると考えています。」と、NectarやDreamCloudなどのマットレスブランドの親会社であるResidentの共同CEOであるEric Hutchinson氏は述べている。

コンサルティング会社McKinsey&Coの2017年のレポートによると、「スリープヘルス」産業は300億ドルから400億ドル(約3兆3,000万円から約4兆円4,000万円)の価値があると推定され、毎年約8%の歴史的な成長をしている。

McKinsey&Coによると、この「スリープヘルス」産業は次の3つのカテゴリに分類出来るとしている。環境の変更(マットレス、枕、カーテン、照明など)、習慣の変更(睡眠モニター、瞑想、スマートな目覚まし時計など)および治療的処置(睡眠補助具、無呼吸治療装置、手術など)の3つだ。

Gravity Blanketの共同創業者兼CEOであるMike Grillo氏は、Crunchbase Newsのインタビューで次のように述べている。 「睡眠を改善することが実証されている製品を購入するだろうという考え方は、人々にとって非常に魅力的なのだと思います。最初の一歩を踏み出すのは簡単ですから。」

Gravity Blanketは、2017年のKickstarterキャンペーンを通じて400万ドル(約4億4,000万円)以上を調達した。その特徴的な重みのあるブランケットに加えて、重みのある睡眠マスク、アロマテラピー枕、メラトニンとカモミールを含むCBDラインなどのプロダクトを提供している。

Grillo氏によると、過去、睡眠関連市場の製品は、ほとんどが医薬品で埋め尽くされていて、Ambienのような睡眠導入剤が使われていた。しかし、彼は、医薬品やマットレスではないプロダクトが消費者の注目を集めていることを期待している。

そして、新しい市場(および潜在的な製品)には、独創性と新しいスタートアップによってもたらされるのだ。

Gravity Blanketは新しい製品を推し進めており、将来的に美容会社と協力して冷却シート、重みのあるアパレル、スリープセラムを発売する予定だ。

「マットレスは、このD2C(Direct to Consumer)経済を生み出しました…しかし、Calm と Headspaceのような会社の誕生は健康市場を本当に流行させました。」とGrillo氏は言う。瞑想アプリもVCからの資金を集めており、Crunchbaseによると、Calmは約1億4300万ドル(約157億円)の資金を調達し、Headspaceは約7500万ドル(約82億3,000万円)を調達した。

Gravity Blanketは、ホームスペースよりもウェルネス分野で自分自身を見ているとGrillo氏は述べ、同社は、Calmの重みのあるブランケッドシリーズと、瞑想アプリを1年間のサブスクリプションでコラボレーションをしている。

Residentの共同CEOであるHutchinson氏は、枕、シーツ、可動式ベッドなどに他の二次製品に成長機会があると指摘している。 それらの製品は、マットレスよりも頻繁に交換される。マットレスは通常8〜10年のスパンで交換をされるが、良い睡眠のためには依然重要である。

インターネットの台頭により、情報へのアクセスが容易なものとなり、「日常的に使用する製品のショッピングが楽しめるようになりました。」とHutchinson氏は言う。

そして、良質で満足の行く睡眠が取れていない消費者が、良く眠れるようになるためなら喜んでショッピングをするであろうマーケットはこれ以外にないだろう。

出典:crunchbase news