ニュース&コラム | 2020-02-10

住宅レンタルサービスのスタートアップLandingが3,000万ドル(約33億円)を調達

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Mary Ann Azevedo February 6, 2020

Landingは、長期滞在向けのフレキシブルなリース「メンバーシップ」サービスを提供するスタートアップだが、今朝、3000万ドル(約33億円)の資金を調達したと発表した。

Greycroftが、サンフランシスコに拠点を置く同社のシリーズAでの2000万ドル(約22億円)の調達をリードした。これには、MaveronとAbstract Venturesらも含まれまる。Landingはまた、1000万ドル(約11億円)の債務返済を発表した。

今回調達した資金により、Landingはこれまでに合計で4,500万ドル(約50億円)を調達した。元ShipのCEOであるBill Smith氏は、昨年会社を設立するために1500万ドル(約16億4,000万円)の資金を投じた。

彼の起業の背景にある前提は、レンタルの形態が「数十年にわたって本質的に変化していなかった」ことだとしている(アラバマで開始された食料品配送サービスであるShiptは、2017年に5億5000万ドル(約604億5,000万円)で買収された)。Smith氏は、同社を、新しいカテゴリである「リビングサービス」に属する企業だとしている。

Mediumのブログで、Smith氏は、自分の引っ越し体験からLandingがどのように誕生したかを書き記している。

「2016年、Shiptを全国的に拡大したとき、私と家族はサンフランシスコに引っ越しました。サンフランシスコに着いてすぐに、私はこの街でアパートを借りるのがどれほど難しいかということに衝撃を受けました。数え切れないほど電話でのやり取りをして、引越し業者との調整をしたり部屋に家具を運び入れたり電気ガス水道の開設手続きをしたり、それは非常に不便で非常につまらない作業でした。もちろん、この複雑な作業や手続きに対して不満を感じているのは私一人ではありません。」

方法

Landingは、プロパティマネージャーやアパートのオーナーと直接連携をして、公共交通機関やショッピングへのアクセスが良い近隣のスタジオ(1R)、1ベッドルーム(1K)、2ベッドルーム(2K)のアパートメントを提供する。賃借人は、年間199ドル(約円)を支払うことで、Landingのネットワーク内で好きなところに引っ越すことが可能だ。Landingネットワークに加盟していない物件に引っ越しをする場合には、30日間前に通知をすることが必要だ。それ以外の場合は、3日間の通知(別のLandingの物件に引っ越しをする場合)のみが必要とされる。

同社は、ユーティリティのセットアップなど、レンタルに伴うすべての面倒な雑務を処理すると述べている。ユーザーは、「必需品を揃えたキッチン」とオンコールコンシェルジュサービスを備えた家具付きのアパートに引っ越しすることが出来る。基本的に、アパートメントはすぐに使える状態で、すぐに入居が可能だ。アパートに必要なものを全て含んでいると考えて良いだろう。 (Landingは独自の家具ラインも取り揃えている。)

「より柔軟なリビングソリューションを必要とするモバイルワーカーが増えています。柔軟なソリューションのおかげで、マップ上のどこにいても、チャンスを掴むことが出来るのです。」と彼は言う。 「Landingは、まさにこの問題に取り組む最初の会社です。」

同社は昨年設立されて以来、約300ユニットをオンライン上に掲載している。

Landingは、新しい市場で更に拡大するために、新たに調達した資金の一部を使用することを計画している。現在、オースティン、バーミンガム、アラバマ、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ナッシュビル、ニューヨーク市、サンフランシスコベイエリア、ワシントンDCの9つの都市で展開している。2020年の終わりまでに、同社の目標はアパートを30都市で提供することだ。

「決してリース契約に縛られるべきではありません。」とSmith氏は言う。 「賃貸には自由と柔軟性が必要です。それがレンタルのポイントではないですか?」

投資家のPOV

Greycroftの共同創業者であり、パートナーのIan Sigalow氏にとって、Landingは柔軟なリビングメンバーシップの提供においてユニークであり、重要なニーズを満たしているという。

「生活に対する人々のニーズは変化しています。消費者は柔軟性、安定性、品質のバランスを取りたいと考えています。」と彼は言う。

Greycroftもまた、Smith氏の経営するShiptを支援していることを書き留めておきたい。 Maveronもそうだ。 そして、この資金調達から、VCが、彼らがアイディアと同じぐらいに創業者を支援することも意味している。

Shipt Founder&CEO、Bill Smith氏
「Shiptのように、一流の消費者ビジネスを生み出したこと証明された成功は、市場に優れた製品を導入した後に拡大し、不動産業界に新たな生命を吹き込む能力に大きな自信をもたらします。」と、共同創業者兼パートナーであるDan Levitan氏と、同じく共同創業者のMaveron氏は書面の中で述べている。

Landingは、私たちCrunchbase Newsがカバーした最初のフレキシブルなレンタルを可能にするアパートメントスタートアップではない。 10月に、ニューヨークに拠点を置く、テクノロジーを装備したアパートレンタルスタートアップであるBluegroundが、WestCapとPrime Venturesがリードし、シリーズBラウンドで5000万ドル(約55億円)を調達したことについても記事を執筆した。

出典:crunchbase news