ニュース&コラム | 2020-02-05

FTCがEdgewell Personal CareによるHarry買収を阻止する訴訟を提起

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Sophia Kunthara February 3, 2020

連邦取引委員会(FTC)は、Schickブランドを取り扱うEdgewell Personal CareによるDirect to Consumer向けメンズケア製品を扱うスタートアップ、Harry’sの買収を阻止する訴訟を提起した。

月曜日に発表された訴状では、FTCは、EdgwellにHarry’sが加入することで「競争を排除することによる重大な損害」につながる可能性が高いと主張している。

「Harry’sはウェットシェービング市場において独自の地位を築きつつあるディスラプティブな企業であり、Harry’sの登場により、競合他社は全国の消費者に、より低価格でより多くのオプションを提供することを余儀なくされました。」とFTCの競争局副局長Daniel Francis氏はコメントの中で説明している。「Harry’sとFlamingoのブランドは、数十年に渡りウェットシェービング市場を支配してきた他の2つの企業にとって、大きく成長している驚異的な存在になっています。 Edgewellが、新しいライバルを買収して競争を回避しようとしている行為は、消費者に深刻な損害をもたらす可能性があります。」

Edgewellは2019年5月に、14億ドル(約1,523億円)でHarryを買収することを発表した。しかし、この訴訟はEdgewellにとって大きな壁となっている。 FTCは満場一致で訴状を出し、取引の抑制命令と予備的差止命令を求めることを求め、6月30日に行政裁判が予定されている。

「2016年に、Harry’sが、オンラインでのDirect to Consumer販売から実店舗での販売への参入を成功させたことで、複占状態により10年以上も定期的な価格上昇の流れを中断させることが出来た。」と訴状では説明されている。 「この価格上昇の中断は、消費者向けカミソリの低価格化と新製品の提供につながりました。提案された買収は、これまでに最も成功したチャレンジャーブランドの1つであるHarry’sによる効果を無効にし、Harry’sとEdgewellが直接競争するのを排除し、EdgewellとP&Gの長年にわたる市場の複占化の状態を打破する競合を排除することに他ならない。」としている。

Crunchbaseによると、Harry’sはカミソリで人気の消費者向けブランドになり、これまでに総額3億7520万ドル(約408億円)の資金を調達している。 最新の資金調達は、2017年12月にシリーズDで1億1,260万ドル(約123億円)を調達した。EdgewellやProcter&Gamble(Gilletteの所有者)などのカミソリと競合するだけでなく、Unileverが買収したDollar Shave Clubとも競合する。

Edgewell CEOのRod Little氏とHarry’sの共同CEO、Jeff Raider氏とAndy Katz-Mayfield氏は、月曜日に発表された声明でFTCの訴訟に失望を表明した。

「FTCがEdgewellによる買収を阻止しようとしていることに失望し、今後の最善の道について意見を表明する準備を進めている。」とRaider氏とKatz-Mayfield氏は述べた。 「買収による合併が行われれば、優れたブランドと製品を素晴らしい価値と共に提供し、更なる利益を消費者にもたらすことが出来ると確信しています。」

出典:crunchbase news