ニュース&コラム | 2020-02-03

2019年のプライバシー及びセキュリティ関連企業への投資額は100億ドル(約1兆円)を越えた

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Gené Teare, January 29, 2020

2019年に、プライバシーおよびセキュリティ企業に投資された金額は100億ドル(約1兆円)と過去10年間で最高額となり、2010年の17億ドル(約1,850億円)から5倍以上に増加した。

シード・アーリーステージでの行われた取引から、2019年には、投資された金額の44%(44億ドル)がシリーズCで行われ、56%(55億ドル)がシリーズC以上のラウンドで行われたことがわかる。前年同期と比較した際の資金調達額の伸びは、10億ドル(約1,089億円)が追加されたシリーズC及びそれ以上のラウンドに起因している。

2019年に行われた大型ラウンドには以下が含まれる:

・KnowBe4:フロリダ州クリアウォーターに拠点を置く同社は、セキュリティに対する意識向上のためのトレーニングを提供するプラットフォーム。シリーズCで3億ドル(約326億円)を調達した。

・Rubrik:カリフォルニア州パロアルトに拠点を置く同社は、データ保護および管理を行う会社で、シリーズEで2億6,100万ドル(約285億円)を調達した。

・1Password:カナダのトロントに拠点を置く同社は、主に企業がパスワードを安全に共有できるパスワードマネージャーの開発と提供をしており、シリーズAで2億ドル(約218億円)を調達した。

・OneTrust:ジョージア州アトランタを拠点とする同社は、GDPR(一般データ保護規則)のようなグローバル規制に組織が準拠するのを支援するプライバシーマネジメントおよびマーケティングコンプライアンステクノロジーを提供しており、シリーズAで2億ドル(約218億円)を調達した。

前年比の取引件数は4分の1に減少したが、将来的にも減少していくだろう。資金調達ラウンド数の違いは、40%減少したシードステージに起因するものであり、最もレポートが正確に出ないステージでもある。これらの数値は2020年に増加すると予想されるが、2018年のラウンド数1,100に取って代わることはないだろう。正確な資金調達額の報告が遅れることは、Crunchbaseデータにはそれほど大きな影響はない。

過去5年間の分析によると、プライバシーおよびセキュリティ分野への投資が多い上位5か国は、アメリカ、中国、イスラエル、イギリス、カナダの順となっている。 2019年、イスラエルは米国に次いで2番目となっている。

2019年のEXIT

2019年には、85社のベンチャーキャピタルから支援を受けたプライバシーおよびセキュリティ企業の買収額は、総額48億ドル(約5,235億円)だった。 2019年の最大のEXITは、Shape Securityで、同社は悪意のある攻撃から防御するサイバーセキュリティを提供している。同社は、F5 Networksによって10億ドル(約1,090億円)で買収された。そしてRecorded Futureは、脅威インテリジェンスを提供する企業でInsight Partnersによって7億8,000万ドル(約850億円7,000万円)で買収された。最も買収活動を活発に行ったのは、5社を買収したPalo Alto Networksと3社を買収したAkamai Technologiesだ。 Cisco、Fortinet、Mastercard、Microsoft、ProofpointおよびVMWareは2社を買収した。

2019年のベンチャー企業のIPO

プライバシーおよびセキュリティ分野でベンチャーキャピタルから支援を受けている企業6社が2019年に株式公開をした。カリフォルニアに拠点を置くCrowdStrike、Cloudflare、Fastlyの3社が含まれる。また、デンバーに拠点を置くPing Identity、ボストンに拠点を置くTufin、およびムンバイに拠点を置くAffleも含まれている。

2019年のリードインベスター

セキュリティ企業のリードインベスターには、Bessemer Venture Partners、Accel、Battery Ventures、LightSpeed Venture Partners、Vertex Ventures、CRV、Kleiner Perkins、Norwest Venture Partners、Scale Venture Partnersが該当する。グロースステージの投資家には、Insight Partners、Goldman Sachs、ClearSkyが該当する。企業投資家もこのカテゴリーで活躍しており、Bain Capital Ventures、Dell Technologies Capital、Intel Capital、Salesforce Venturesなどが含まれる。 TenEleven VenturesとForgePoint Capitalは、サイバーセキュリティへの投資に特化した企業として独自の地位を築いている。

CrunchbaseはRSA 2020に出展する。2020年2月24日に開催される「How-To For Innovators」で、私たちを見つけることが出来るでしょう。

Crunchbaseのデータに基づくと、RSA 2020に出展する企業は、2019年に総額38億ドル(約4,145億円)を調達した。

Methodology

この分析は、2020年1月28日時点のCrunchbaseのデータに基づいている。このレポートでは、予測されたデータではなく、報告されたデータに基づいているため、前年度と比較して2019年の数値は増えるだろうと予測される。

プライバシーとセキュリティには次のカテゴリが含まれる。
クラウドセキュリティ、修正機能、サイバーセキュリティ、DRM、電子署名、不正検出、国土安全保障、ID管理、侵入検知、法執行、ネットワークセキュリティ、侵入テスト、物理的セキュリティ、プライバシー、セキュリティ

特に明記されていない限り、すべての資金調達額は米ドルで表示されている。 Crunchbaseは、報告されている資金調達ラウンド、買収、IPO、およびその他の金融イベントの日付から実勢レートで外貨を米ドルに換算している。 イベントが発表されてから、後日それらのイベントがCrunchbaseに追加された場合でも、外貨取引は過去のスポット価格で換算されている。

資金調達に関する用語集

・シード・エンジェルには、シードまたはエンジェルに分類される資金調達、アクセラレーターからの資金調達、および500万ドル(約5億4千万円)未満の株式クラウドファンディングが含まれる。
・アーリーステージベンチャーには、シリーズAまたはシリーズBに分類される資金調達、1500万ドル(約16億円)未満のシリーズ指定のないベンチャーラウンド、および特に明記しない限り500万ドル(約5億4千万円)を超える株式クラウドファンディングが含まれる。
・レイトステージのベンチャーには、シリーズC +に分類される資金調達と1500万ドル(約16億円)を超えるベンチャーラウンドが含まれる。
・注:Crunchbase private equityで示された資金調達は、このレポートには含まれていない。

出典:crunchbase news