ニュース&コラム | 2020-01-19

Googleがユーザーフレンドリーなスタートアップ2社を買収

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Natasha Mascarenhas January 14, 2020

Alphabet が最近買収した2社を見ると、Googleはユーザーフレンドリーなスタートアップへの関心の高さを表していると言えるだろう。

Googleは、実店舗を運営している小売業者がオンラインで製品のリスト化するのを容易にするダブリンのPointyの買収と、コードを書くことなくアプリケーションの開発が出来るシアトルのAppSheetの買収を同日に行った。

多国籍企業Googleは数百社(Crunchbaseのデータによると240社)を買収したが、未だ頻繁に買収を続けており、ユーザーエンパワーメントを促進する企業の買収に集中している点が注目されている。それでは、これ以上もったいぶらずに、Googleの傘下に新しく参画した企業と、それがGoogleの事業にどのような相乗効果をもたらせるかを見て行こう。

Pointy

Pointyを使用すると、オンライン小売業者は、オンライン上で商品説明と共にリスト化された製品をすぐに入手することが出来るようになる。同社のアイディアは、地元の家族経営をしているような小さな小売業者でも在庫管理をオンラインですることが出来、特定の製品を購入しようとしているユーザーによる検索を可能にする。

Pointyの創業者であるMark Cummins氏とCharles Bibby氏がブログに投稿した内容によると、同社は、「過去数年にわたって」Googleと協業してきたという。その目標は、消費者が地元の小売業者による店舗や製品を発見し、Googleのリソースと検索結果への表示されることを承諾し利用すれば、取引拡大が見込まれる可能性が高まる。

記事の中で、創業者は、同社が提供しているサービスはこれまで通り継続する予定で、地元の小売業者に焦点を合わせて運営していくと述べた。ここで少し筆を休めて、Amazonのように巨大なeコマースを運営する競合についても、つい比較して考えざるを得ない。Pointyは、同じ商品を購入するにしても、オンライン上で検索による認知を高めることが出来れば、消費者は地元の実店舗でも商品を入手するようになるだろうと確信している。

Googleの検索アルゴリズムがこれ以上ないほど優れているのは明らかだ。PointyがGoogleを協業しても、同社にとって不利になることはない。例えば、あなたが植物性食品に関するTシャツの製造に特化した地元の小売業者で、Pointyの利用者だとしよう。誰かがあなたの名前をGoogleで検索し、検索ページにユーザーが望んでいた植物性製品ではないが非常に間違えられやすい検索結果が表示されるような場合もあるだろう。Pointyは、このような場合には、意図的にクリック数を減らすようにすることが「より多くの潜在的な顧客を獲得する効果的な方法」だとしている。

地元の小売業者にとって、Google Adを通じてオンライン上での表示を増やすことは大きなメリットだとしている。Pointyの有料サービスを利用する場合、1回につき899ドルで提供している。

TechCrunchによると、GoogleはPointyを1億6300万ドルで買収したとされている。

Googleの買収に関して2つ目に取り上げる企業は、検索以外のGoogleテクノロジーに重点を置いている企業だ。

AppSheet

今回の買収により、20人強在籍しているAppSheetのチームは、そのままGoogle Cloudチームに参加することになる。 Googleのプレスリリースによると、AppSheetの顧客は、Googleスプレッドシート、フォーム、アナリティクス、マップなどのサービスを使用してアプリケーションを開発することが出来る。また、AWS、Dropbox、Salesforceなどのデータソースと統合することも可能だとしている。

ブログの投稿によると、AppSheetのCEOであるPraveen Seshadri氏は、5年間運営してきた同社のノーコードプラットフォームは、引き続きサービスを提供すると述べた。また彼は、将来、AppSheetが金融、小売、メディア、エンターテイメントなどの分野においてイノベーションを起こすと付け加えた。

「世界中で10億人以上の人々が、カスタムモバイルアプリを使用することで生産性を向上させることが出来ます。」とAppSheetのウェブサイトには掲載されている。 「しかしながら、大企業か中小企業かに関わらず、従来のコードベースのプログラミングによってアプリケーションを構築するには費用がかかり過ぎるうえに、複雑で、時間が要することは言わずもがなでしょう。」

最後に

Googleは、多くの巨大企業と同様に、反トラスト法による調査などの反発に長い間直面してきた。今日学んだ、Googleによる買収された2社からは、地元の小売業者をオンラインにするか、誰もがアプリの構築が出来るかに関わらず、Googleが地域の企業に注目していることを示している。

さらに、PointyとAppSheetの両社は、より統合の度合いを強めるが、運用について変更することはないと主張している。

2018年にThe Vergeに掲載された記事で、とあるアナリストは、Googleの買収は、将来的に競合になり得る可能性のあるものを手に入れるための奥の手であることに触れていた。 Open MarketsのMatthew Stoller氏は、Googleの影響力を制限するためには、「Googleが企業買収を出来ないようにすることが最も良い方法でしょう。 …突然、Googleと競合になったとしても、Googleに買収されることはありません。」

今日Stoller氏に会った時に、彼はこう言った。 「Googleは、なぜこの2社の運営を変えることなく買収することにしたのだろうか?つまり、重要なことは独占禁止法を執行する側を困惑させるべきだろう。」。Googleが企業を買収することで、Amazonに対抗してeコマースの競争力を高めることが出来るだろうか?

「Amazonが1つのセクターにおいて競争力が強すぎる場合、その問題に対処する正しい方法は、同じセクターでGoogleがより競争力を強めることではなく、問題の原因となっていることについての責任を引き受けることです。」と彼は言いました。 「ゴジラに対抗するのに必要なのは、敵のモスラを起こすことではない。」

出典:crunchbase news